最終部最終章「ラストバトル! 伝説の幕を下ろすとき!」1話「その名を名乗ろう」
俺がただ1人、あの暗い穴を抜けて立っている場所。それはまるで宇宙のような場所、一応足元に見えない床らしきものはあるから宇宙ではないのだろうがふとすると自分の位置さえも見失いそうな不安定さがある
「ようこそ、竜神よ」
そして目の前にいるもの。俺が、竜神が倒さなければいけない宿命の相手。レオン=ワールドの本体なのだろう。いや、厳密にいうと後ろの方に無数の球体とそれを見つめている無数の分体と思われるレオンが一対一でいる。こいつらと同時に戦うとなれば勝ち目はないと言わざるを得ないが・・・何故だろう? そういうことにはならない気がする
「ようやく会えたな。久しぶりというべきか、初めましてというべきか・・・どっちだ?」
どうあってもこれから殺しあうことになるという結果は変わらない。だが、目の前にいるこいつが分体の意識も取り込んでいるのかの確認をしてみる。俺たちと戦ったあいつが何の足跡も残していない駒だったと思いたくない、というのもあるかもしれないが
「どちらでも変わらん。あれも俺であり、また俺ではない。俺自身でさえもどこまで俺と言えるのかわからん」
今のところ分体のような性格の破綻は見られないが、内実はどうなのか。こいつの場合は多重人格というやつとも異なっている気がするんだよな
「だが、一応名乗っておこう。我が名はレオン=ワールド。間違いなく、偽りもなく本体だ・・・体はな」
体は・・・精神は違うとでも言いたいのか。それとも本人にさえもわかっていないのか
「ならばこちらも名乗り返さねばならないな。俺はリュウト=アルブレス」
そう名乗って思う。確かに俺の名はリュウト=アルブレスで間違いがない。だが、この場で名乗るのならば違うのではないか? その証拠にレオンも本当にその名を名乗る気なのかと言わんばかりの挑発的な視線をよこす・・・あいつに合わせて名乗るのも釈然としないがな。初代であるマルト=アルバード、そして歴代の竜神達に敬意をもって
「だが今だけはこう名乗らせてもらおう! 俺はリュウト=アルバード! 長き戦いに終止符を打ちに来た!」
まずは開戦の1幕、今回はここがきりがいいので短めとさせていただきます
リュウト「俺の戦いも随分と久しぶりだな」
この部は最終部だけあって長かったですからね~。おまけに途中で僕の入院とかで中断してますし
リュウト「・・・9割お前のせいか」
いや!? 確かにそうですが! ここを短くするわけにはいかないじゃないですか!
リュウト「ならこの戦いも?」
そりゃ最終決戦ですから! それなりに長くなる・・・予定です
リュウト「つまりは俺が苦労すると・・・」
そ、そこは主人公として頑張ってください。というところで今回はここまでです。最終章、ぜひ次回もまた見に来てください




