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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
10部11章~ラストまで
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最終部15章「夢魔の見る夢」8話「最後のピース」

「馬鹿な余がこうもあっさりと」


「あっさりじゃないわよ。本当に面倒な敵だわ」


 だからこそ、私たちはこいつの相手を竜の坊やに任せたというのがある。そりゃ、相性がすごくいいから格上相手の実戦修行になるという目論見もあったけど

 そして『終焉を告げるもの』さえいなくなれば『混沌より生まれし者』を倒すのは簡単。時間はだいぶ削られるけど


「終わりましたね」


「いえ、ここがスタートよ、少なくても私にとっては。あなたにももう1つ手伝ってもらうわ」


 そう、ここまでは私にとっては前座。この先こそが本命だわ、命を賭けるという意味でも


「・・・本当にやる気ですか?」


「ええ、竜の坊やが勝つための最後のピース。早く届けなくては手遅れになるわ」


 私や光の女神様など多くの人たちが多くのピースを託してきた。でもそれも、この最後のピースが埋まらなければ無意味。これが届けば・・・あとは竜の坊やの頑張り次第ね


「なら、それを私たちも手伝わせてもらうわ」


 そう背後から声をかけてきたのは


「光の女神様、それに先代と先々代の竜の坊や」


「さすがに坊や扱いはそろそろやめてほしいものだが・・・お前よりかはだいぶ年下だがな」


 ・・・私、喧嘩売られたかしら? いえ、ここで怒っている時間がもったいないわ


「安心してください。この寂しがりやなサキュバスはひねくれ者でもありまして・・・自分の計画に巻き込んでしまう好意を持ってしまいそうな相手は名前で呼ばないのですよ。情を持ってしまうことを避けるために。仲間になっても短くも名前を呼ばれるようになるのに1000年はかかるというのが歴代の仲間たちの総括です」


 ・・・な、な、な、な!? 何をとんでもないことを!!? だ、駄目よ、ここで怒っている時間は本当にないから


「・・・今から私がレオンの空間に突っ込むわ。無傷では抜けられない、けれど命がけならば、ひん死でもいいのならば・・・成功率をあげるためにアマテラス、光の女神様、先代の竜の坊や、あなたたちの光で私を押し出してちょうだい。先々代は見守ていてちょうだいかしら?」


「しかたあるまい。我の闇ではあの空間と相性が悪い」


 先々代がそう理解し、ほかのメンバーもうなずく・・・1人ほど顔を青くさせている子もいるけど。自分よりも他人を心配するのよね、どの子も


「・・・あと、覚えていなさい。さっき売られた喧嘩はあとで必ず買うから」


 そういいながらレオンの空間に突っ込む。後ろから暖かいいくつもの光に押し出されて、私が夢見た世界、夢見た未来の最後のピースを届けに





「・・・無茶しすぎです。光だってあれだけの出力、ダメージを0にすることなど不可能なのに」


「あいつはいつだってそうよ。いつでも上から目線で偉そうに、心身ともに一番つらいところを自分が抱え込むのよ。私なんかよりも長く付き合っている、私のオリジナルのあなたのほうがよく知っているでしょう?」


「だけど、それもここで終わりだ。これが無事に終われば、レーチェルや俺たちの後継者を名前で呼ぶ日も来るさ」


「あれだけあやつが高値で買う喧嘩を吹っかけてやったのだ。買い付けるまでは死にはしない、必ず帰ってくるだろう」

とルーンがリュウトの後を追ったところでルーンの話はいったん終わりです。次回は残された面々の話を少しやるので間話ということになります。そして次々回から最終章です


ルーン「物語の終わりの時は近いわね」


今年中、というわけにはいきませんが、来年2月か3月あたりで終わるかな?ってところですね。あくまで本篇はで、しばらくお休み貰った後にアフターやアフター中のR18シーン集みたいなのは計画して今うg


ルーン「R18・・・私が本気を出せそうね」


淫魔のトップなあなたに本気出されるとリュウトが死ぬのでお手柔らかにお願いします。あと、それを書かないといけない僕も死ぬのでやっぱりお手柔らかに


ルーン「誰が淫魔よ! 私は夢魔! って干からびるの早くないかしら? ということで今回はここまでよ。次章予告は次の 間幕でらしいわ。それじゃあラストスパート、しっかり見に行きなさい、いいわね」

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