最終部13章「氷炎の乙女たち」5話「利用法と謝礼」
「ニャフッフッフ、どこからでもかかってくると良いにゃ!」
援軍と言って現われたよく分らない猫。正直、大して強くないから援軍でこられても・・・って思ったけど、種族が一匹でも生き残っていれば死なない? いえ、死んでも全個体が同一だから関係ない、かしら?
「つまり、囮や盾につかえって事?」
「ニャフ!?」
いえ、凄く驚いているけどそういうことにしかつかえないのよ? ワタシとしてはあんまりそう言うことはしたくないけど、本人も絶滅しなければ問題ないと思っているのならば良いのかしら?
「あ、あんまり痛くはしないで欲しいのにゃ」
「えっとね、精神的なショックも全体的に広がるみたいだから」
・・・つまり、拷問されそうになったら助ければ良いのね。こんな戦場のまっただ中でそんなことをやる余裕は敵側にも無いと思うけど。そんなことをやるのはメイぐらいなものよ、うん
「うー! にゃーーー!! 分ったのにゃ! 腹くくったのにゃ! 盾でもおとりでも何でも来いにゃ!」
本人もその気だったら問題ないわね。そうアキと顔を見合わせて
「その代わりにお礼は弾んで貰うにゃ! あの時会った竜神の子種で良いのにゃ! 良い種があればもっと強い子が生まれてニャーニャーはもっと強くなるのにゃ!」
ピシリと固まる。竜神、つまりは兄さんのこ、こ、こ、こ、子種!!??? な、なんだってそんなものをこの駄猫に上げないと行けないのよ! アキに持って行かれたのだって断腸の思いなのに!
「そうね、この場にいる十億匹だったかしら? 全滅させたら反故に出来るかしら?」
「にゃ!?」
「駄目だよ、リデア。残りの九十億も絶滅させなくちゃ。大丈夫、お姉ちゃんに拷問させてショックで精神的に殺しておけば簡単に見つけて処分できるから」
「にゃにゃ!!??」
「ふっ、流石ね、アキ。初めてあなたが相棒で良かったと思ったわ」
「にゃにゃにゃ!!!???」
「初めてなの!? っていつから相棒に!?」
「あ~! もう分ったのにゃ! 子種は諦めるから少しは援護するのにゃ!」
とんでもないことを言った罰にもう少しから買ってあげようとしたけど、そう言うのならば仕方が無いわ。ちゃんと驚きながらも囮や盾はやっていたようだし
ねぇ、アキ? あなた、今舌打ちしなかった? まさか本当にこの駄猫を絶滅させる気でいたのかしら? ワタシ、本当にこの子が兄さんの隣にいることを認めて良かったのかしら?
「・・・なんか可哀想に思えたから兄さんは無理でも優秀な奴紹介するわ」
「ほ、ホントかにゃ!?」
ええ、本当よ。悪魔と半悪魔、どっちが良いかしら? ・・・紹介するだけよ? 取りに行って返り討ちに遭うのまでは擁護しないからそのつもりでね
レミーばりに雰囲気をコミカルにしてくれるニャーニャーでした。いえ、レミーはギャグですが
ニャーニャー「やっぱりひっどいのにゃ! 行ったら確殺される相手を紹介されたのにゃ! 実質ご褒美無しなのにゃ!」
確殺されても大した被害無いでしょう? どっちかというとアキの方が
ニャーニャー「どっちも鬼畜なのにゃ! ニャーニャーは種だけでいいのに、減るものじゃにゃいのに」
え、えっと鬼神がここに乗り込んでくる前に今回は終わりにしておきましょう。では次回もよろしくお願いいたします~
第22回AIで作成してみよう レオン=ワールド
と言うことでとうとう出てきましたレオンの姿です。今回はゲストは無しでお送りします。レオンの見た目は金髪の青年、よりは年上の騎士ですね。見た目は英雄! 実際にかつての英雄! 今は世界の創造者にして破壊者の彼の行く末をどうかお楽しみ下さい




