最終部12章「遙かなる時を超えて」6話「冥王無双」
「あなたは・・・め、冥王!?」
私にとってはそうではないけど、彼女たちにとっては突然現われた冥王ことレヴァート=シルフォード=エルファリア。いえ、彼にとってはもうエルファリアはつけない方が好ましいかしら?
そんな彼のことがしばらく分らなかったみたいだけど、直接聞いたことはなくても四季の女神たちも操られていたのだから面識はあるはず。つまり
「て、敵が増えおった!?」
「お、お姉様は私達が守るんです!」
「ぼ、僕たちだってもう操られたりしないよ!」
とこんな感じになるわけで、レヴァートからもどうにかしてくれと言わんばかりの視線が・・・仕方が無いわね
「落ち着きなさい」
「「「「きゃうん!? お、お姉様ぁ♥」」」」
軽く鞭でなぎ払って黙らせる。彼女たちにはこれが一番手っ取り早いわ。それにしても、知らなかったわけだから驚くのは無理はなくとも落ち着くべきね。ほら、レヴァートもなんとも言えないような顔でこっちを見ているわ
「ず、随分かわ・・・個性的だな」
そこは変わっているとはっきり言っても良いのに
「出会ったときはもう少しまともだったはずなのですが・・・どこでこうなったのでしょう?」
操られている時が一番まともだったなんて本当に頭が痛いわ。もう一回操られた方が正常になるんじゃないかしら・・・なんで私の方もそんな視線で見られて? わ、私はノーマルよ!? 叩かれて喜ぶ趣味はしていないわ!
なんてやっているとレヴァートの後ろから飛びかかってくる影が
「おっと、あからさますぎる隙に迂闊に飛び込む物じゃないな」
レヴァートが手をかざすと飛びかかってきた敵からみるみる生気が・・・ああ、直接やっているのを見たのは私自身が受けた一回だけだけど、客観的に見るとこういう風に見えるのね
「2度と使いたくない手段ではあったが、俺の子孫を守るためとあらば話は別。存分に利用させて貰おう・・・命令だ、私達の敵を皆殺しにしろ」
パチンと合図のように鳴らされた指、同時に敵対する者に反転して飛びかかっていく影・・・レヴァートも同時に操りの糸をかけることが出来る数には限りがあるようだけど、その数は時間と共に増えていく。冥王時代、あれだけの数を所有していたのだから所有数に上限はないのでしょうね
「・・・ふっ、なかなかのやつもいるようだ」
そのために何体かは普通に切り裂きながらも、めぼしい敵を操っていったレヴァートの手が止まる。操ることが出来なかった存在、それは私達に話しかけてきた敵たちのリーダー・・・そう言えば名前も聞いていないわね
「たりめぇだ、てめぇなんぞのチャチな洗脳にかかる分けねぇだろ?」
リュウト君にも効果が無かったし、誰にでも効くというわけではないのは分っていた。その判定基準は分っていないけれど・・・いえ、自分が操られたから自分が持っていない物を理解したくないというわけではなく
「まぁいい。部下は操れる・・・これ以上、自分の敵を増やしたくないのならば貴様1人で向かってくることだ」
レヴァートの同時に操れる以上の数で飛びかかれば、と言う選択肢もある。プラスマイナスのどっちに偏るかと言われれば20以上で責められるだけの数がいれば敵側有利、と言うところね
「ケッ、数でなぶり殺しにしてもつまらなそうだな。いいだろう、乗ってやるぜ」
けれどなんでしょう? これは私がメインの戦いじゃなかったかしら?
とまぁ、意外と余裕のあるメイでした
ママナ「ねぇ、同時に操るのは制限があって、所有数に制限がないってどういうこと?」
読者様にわかりやすいように説明するならば仲間モンスター数に上限はないが、1度の戦闘で仲間に出来る数は一体ずつ、みたいな感じですね
ママナ「・・・よく分らない」
まぁ、こっちの世界の人たち用ではないですからね。ともかく冥王が大活躍って事ですね
ママナ「それでメイが黙っているかな? 結構目立ちたがり屋だよ、メイって」
さて、そこら辺は次回をお楽しみにって所ですね。と言うことで今回はお開きです。では~
第15回AIで作成してみよう コーリン=ブラック
コーリン「私まで描いていただけるなんて・・・おばちゃんですよ、私」
いえいえ、まだまだ若くてお美しいです。実年齢だったらコーリンさん以上も結構いますしね
コーリン「それはあまり嬉しくないというか何というか」
ともかくコーリンさんは大体こんな感じです。あとは
コーリン「私が持っているのが名無しの鎌と言うことぐらいでしょうか?」
名前が失伝しているだけでかなりの業物なんですけどね。他にもママナと同じ角と羽に尻尾もあります。そして漆黒のメイド服なあたりが同じメイド服だけど白や緑のメイや黒いけどボンテージのママナとの違いですね~




