最終部12章「遙かなる時を超えて」5話「本命の到着」
「お姉様を傷つけさせません!」
そう言って私の前に立ち塞がるのはピンク髪が特徴の春の女神。まぁ、流石にもう名前は知っているのだけど、ここまで来たら名前抜きで統一しましょう。ともかく
「・・・邪魔です」
もう少しで当りそうだった攻撃を前に彼女をぐいっと引っ張って遠ざける。その間にあらかじめ設置しておいた罠で数人の動きを止めて鞭で一撃・・・この鞭でも一撃や二撃でどうにかなることはなさそうね
「お、お姉様。私を守って下さったのですね!」
「・・・攻撃の邪魔だっただけです。それに回避できる攻撃の盾になって一撃で死なれるのは無意味です。どうせ盾になるのでしたら回避できない攻撃に対して数度は盾になって下さい」
嘘ではないわ。だからそんなキラキラした目で私を見ないように・・・なんで私はリデアちゃんみたいなことを言っているのかしら? 彼女ほど酷くはないはずだけど。そして
「お姉様!」
今度盾になろうとしたのは茜髪の秋の女神ね。これは避けにくいし、当っても死にはしなさそう・・・このまま盾になって貰うわ
「うぎゃ!? えっ? 何でわらわは・・・?」
何でも何も盾になってくれたのでしょう? 私に守って貰うのを期待して盾にならないでくれるかしら? 平気よ、腕の一本がもげたぐらいならば後で治療してあげるわ
「はぁ、でもこの痛みがか・い・か・ん♪・・・それにお姉様の冷たい視線も・・・いい♥」
・・・本当、なんでこの子たちはこうなったのかしら? 出会ったときは敵だったけどもっとこう普通だったはずよね? 私としても鞭を振るっても問題なくて楽しい相手として捕獲したはずだったのに、喜ばれたら私が気持ちよくないじゃない
「ぼ、僕だったらどう反応してくれるかな?」
「わ、私も」
それでそこの冬の女神と夏の女神はドキドキしながら盾になろうとしない!
「ですから邪魔です」
目隠しになってくれたのは嬉しいですが、私の攻撃の射線に入らないで欲しいわ・・・数発当ったみたいだけど、今は気にしなくても良いわね。喜んでいるし
「・・・援軍に駆けつける場所を間違えたか?」
そんな混沌とした戦場に一筋の光、とでもいうのかしら? この相手を歓迎する日が来るとはあの時には本当に思いもしなかったことで
「いえ、待ち望んでいた攻撃役が来ていただいて感謝致します。盾はその4人を使って下さい」
「「「「ひ、酷いです! でもそれが・・・」」」」
はぁ、本当に頭が痛くなる。それは彼も同じだったみたいね。でも、随分昔とは言えリュウト君にすらかなりのダメージを与えたことがある彼の攻撃力は今の状況では本当にありがたいわ
「やれやれ、どうにも俺の子孫は辛口のようだ」
「辛口? これでも随分と甘いと思いますが」
ああ、そう思ったらたっぷりと鞭を振るいたくなりましたね。ええ、リデアちゃんにたっぷりと振るためにも生き残りましょう
「・・・まぁいい、君の言うとおり攻撃役は任された」
「ええ、お願い致します・・・レヴァート殿」
かつて私達を洗脳した、そして自身も操られていた冥王の参戦でこちらが大分有利になったわね
と言うことで死後2回目の登場な冥王です。大分前とは言え部全体のラスボスが味方になるのはそれなりに熱い・・・と良いなぁ
リデア「最後に日和るんじゃないわよ。そ・の・ま・え・に!」
? どうしました?
リデア「どうしたじゃないわよ! なんで何にも関わっていないのにワタシにとんでもないフラグが立っているのよ!?」
そこはメイだから仕方が無しと。それともリデアだから、でしょうか?
リデア「ワタシが悪いみたいに言うな! 最低でも悪いのはメイでしょうが!?」
さて、どっちが悪いかの判断は読者様にお任せするとして、そのフラグを成立、つまりは勝利のために次回もまた見に来て下さいね~
第14回AIで作成してみよう ママナ=ブラック
ママナ「な、なんでこのタイミングで私ぃ!?」
いえ、一応ルーンとは同族というか同タイプですからその流れで?
ママナ「うう、同族って言ったってルーンほど妖艶じゃないし」
年増ではないあどけなさという武器も(ゾクッ!?)い、いえ、この話はここまでに、ママナは大体こんな感じでまさに黒! 小悪魔って感じです。ちなみに尻尾は先がハートになっていてちょっと可愛いですよ




