最終部12章「遙かなる時を超えて」4話「メイの弱点」
「グハハッハ! 実力でも頭の出来でも勝てねぇと認めたのならば、さっさと罪を償いやがれ! メディカ!!」
懐かしくも苦みもある私の敗北に彩られた過去。そんな思考の海から私を引き戻したのはなんとも下品な大声。目覚ましとしては最悪ね
「実力は認めましたが、頭の出来は認めてなどおりません。いえ、そもそもあなたごときと何故見比べねばならないのですか?」
「あ゛!?」
どんなにすごんで見せても何も変わらないわ。レーチェルさんやリュウト君、それに並べたくはないけどルーン当たりならばジャンルによっては私と同レベル、それ以上の分野もあるでしょう。しかし、目の前の脳筋と何を悲観して比べなければいけないと・・・同じ脳筋でも美鬼さんやアイちゃんの方がずっと賢いと言うもの
「けっ! 諦めの悪さも変わらねぇってか。いいさ、てめぇは迂闊に近寄ると面倒だ。てめぇみたいのは数の暴力で高みの見物が1番だ」
なるほど、意外と物は考えているのね? それでも評価は脳筋から変わらないわ。確かに私の苦手な攻め方は知っているようだけど・・・パチンと指が鳴らされて私の背後から
「それだけタコ殴りにすりゃあ死んだだろ」
「そうですね、私を殴っていたら・・・ですが」
「なっ・・・!?」
何をそんなに驚いているのかしら? この私が目に見えている相手しか見ていないと? 急に背後から大群に襲われる。その程度を予見できなくて策士など名乗れません。事前にリュウト君に作って貰った私のコピー、素材が生きている肉塊と言うだけの人形だけど見た目はそっくりで気配や匂いも同じだから囮には十分。それをレーチェルさんに一度だけ小型化して元に戻せる魔道具化して貰って懐に入れていた、それだけの話し。ついでに霧を発生させて目隠しとウォーターボムを三九億2千九四七万四千二一五ほど展開させて攻撃したのだけど
「とどめには至りませんか・・・やはり実力は不足、特に攻撃力が足りませんね」
知恵とリュウト君の血のお陰もあって随分と大きくなったエネルギー量で誤魔化しているだけで私の魔法の才能なんて高が知れている。おまけに攻撃力の低い水では
「悲鳴の上がらない攻撃などつまらないのですが」
やはり私の攻撃はこの鞭に賭けるしかないのでしょう。手の内が少ないというのは非常に辛いところなのだけど、無いものねだりをしても仕方が無いわ。幸い、レーチェルさんから貰ったこの鞭はその後の改良もあってそれなりの攻撃力は有している・・・おや?
「「「「お姉様! お助けに参りました!」」」」
「・・・なんだ? てめぇら?」
レオンの悪ふざけか敵だけでなく味方の関わりのある人物も転移させているのは気がついていましたが、私の援軍は彼女たち? 彼も唖然としているけど
「「「「私達は四季の女神です!!」」」」
確かにあの四姉妹は私に懐いていたけど、彼女たちは鞭で叩いても喜びの声しか上げないから面白くない・・・いえ、攻撃力不足に悩んでいたのに肉盾が援軍出来てもあまり役に立たないわ。どの程度までならば死なない程度に使えるかしら?
メイは根本的に基礎ステータスが低い、そう言う話でした。ママナとかよりは上なんですけどね
アイ「その前にまたボクがディスられているよ!?」
いえ、賢いと言われていますよ、一応
アイ「比較対象があれでしょ!? あれを比較されるレベルって・・・レミーとか比較しておけば良いのに」
レミーのお馬鹿レベルは別格なので
アイ「そ、それはそうだけど・・・って言うかやっぱりメイって怖い!? やって来た援軍も援軍だけど、せっかく来てくれた仲間を肉盾扱いって」
ま、まぁ、死なない程度に使おうと思う程度には優しいですから。優しいのかな? 優しいのでしょう、きっと。と、と言うところで今回はここまでに致しましょう! ではまた~
第13回AIで作成してみよう ルーン=スクリーム
ルーン「あらん? 最高の美を誇る私をこんなに早く出して良いのかしらん?」
前回のルナからの流れで、ですね。い・・・夢魔らしい妖艶さを持ったルーンです。補足するべきは服装はエチ過ぎて描いてもらえないぐらいに過激というかマイクロビキニというか
ルーン「熟れた魅力と若さを兼ね備えた美貌が本来の服装をしていたら危ないという事ねぇ」
・・・若さ? まぁ見た目は20台ですが、実年齢は100垓超えているでしょうに。あ、あの? 僕をどこに連れて行くつも・・・




