最終部12章「遙かなる時を超えて」1話「策士との別れは」
「・・・来たな」
何度繰り返されたのか、もう数えるのも馬鹿らしいが残っている仲間の数を考えれば終わりが見えてきたのも事実。だが
「・・・そろそろ潮時ですね」
メイのその言葉にハッとする。いや、確かに今回の戦いにメイの策略はそこまで有効ではなく、またここまで来れば出来る戦略も・・・だが、彼女がここにいるという安心感がどれだけあったのかを思い知る
「レーチェル殿、もしもの時の案内役・・・もう必要ありませんよね?」
「・・・ええ、そうね。その役を担える者は2人いるわ。でも、案内役以外の役目はまだ残っているわよ」
分らない会話。だが、察するにレーチェルは自分がこの場にいられなかったときのためにメイに何かの役を託していたのだろう。その自分がいられないと言う状況が何なのかは俺たちは嫌というほど味わったしな。つまり役を担える1人はレーチェル自身、後残っているのがアキ・リデア・ルーンである以上もう1人も自明の理と言う奴だろう
「リュウト殿、竜神様をお守りし、その目的のために協力する約定・・・ここまでになりそうです」
「ああ、助かったよメイ。けどな、俺は色々頼りないからレオンを倒した後もメイの助けが必要なんだが」
少々芝居かかったメイの言葉、それに対するは俺の本音。クスリと漏れたその笑みは同じように返せなかった俺への呆れか嘲笑か、それとも
「まだまだ私は楽にさせてもらえないようですね」
「当然だろ? 永遠に楽に何てさせる気は無いぞ?」
ああ、これから先の永遠の生が楽しいなんてことも言ってはやれない。それでも、それでも俺と共に生きるのだとそう言ったのはメイだろ? 今更撤回なんてさせるものか
「承知致しました・・・ご武運をお祈りしております」
「ああ、メイもな」
だが、それでもお互いにこの戦いを生き残る。楽ではないかも知れないが、幸せになれるかも知れない未来を迎えるためにはそれが最低限。世界を守るためではなく、俺たちが幸せになるための過程で世界も救っているだけ、それでいい
「お姉ちゃん・・・」
「お気をつけを、女王様」
「う、うむ、メイもしっかりとな」
そしてこんな時にも姉ではなく臣下として接するのだな。いや、これが最後の別れかも知れない、そんなことを言わせないということか。何時と同じ、また会えることは確定している。メイがそう言うのならば信頼できるさ。それだけの実績があるからな
「メイ、死ぬんじゃないわよ」
「ええ、まだリデア殿の調教は終わっておりませんので」
「された覚えがないわよ!?」
嘘かホントか微妙にわかりにくい冗談を・・・冗談だよな? まぁ、この2人らしいと言うべきだろう。そして立ち止まって背を向けたメイに
「一応感謝しておくわ。あの2人、私の我が儘で利用した2人が元に戻るきっかけをくれたことにね」
「なんのことでしょう? 淫魔に感謝される覚えなどありませんが? 私はただ、1人よりも2人の方が戦力的に無難だと判断しただけです」
「誰が淫魔よ!? 私は夢魔よ!! もう、こういう時ぐらい素直になりなさいよね。あとでしっかりと話し合うとしましょうねぇ」
意外と呼び名にこだわりあったんだな。まぁ、メイ的にはなれ合う気は無いのかあるいは本当に素直じゃないだけなのか・・・どっちかな?
(※これ以上ライバルを増やしたくないため)
と言うことでこの章はメイの話しです
メイ「ただ直進するだけでは私の出番はありませんので」
・・・と言う割には今までもちょこちょこ目立っていたような?
メイ「真なる鷹の爪は隠しきれないものですね」
ああ、確かに。メイの場合、才能という意味だけでなくてドSと言う方向で
メイ「私はノーマルだと何度も申し上げたはずなのですが? やはり体に教え込まないといけないのですね」
そういう所がドSだと言うんだ~~~!? み、皆様、今回はここまでにさせて下さい。次回また仰いできたら・・・ギャ~~~~!?
第10回AIで作成してみよう リリィ=マジファー
リリィ「私さね」
前章で素の話し方に戻ったのだから無理して演技しなくても・・・
リリィ「よ、余計なことを言うんじゃないさね」
とまぁ、前章の主役だったリリィです。持っているタロットはルナのタロットですね。大体こんな感じの見た目であっているのですが、服だけはエチすぎてAIさんに描いてもらえなかったほどの・・・
リリィ「あ、あれはルーンに騙されていただけなのよ~~~~~~~!!!」




