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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
10部11章~ラストまで
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最終部1章「嵐の前の」1話 「愛の大戦争?」

 これから先に起こることを暗示しているようにどんよりと曇った空。レオンが送ってきたゲームとやらの開始日はいよいよ明日。そろそろレオンのことだからゲームのルール説明が来るんじゃないかと全員が集まって


「・・・で、なんであんたらがいるのよ?」


 そうあからさまに機嫌が悪そうにルーンたちに聞くのはリデア。そう、アシュラやレーチェルたちが来てすぐにふらっとルーンとリリィ、それにあの時以来のリリカまでやって来たわけだ


「あらん? 私は元々このために色々やって来たんだからここにいるのは当然よ、リターナ?」


「ワタシのことをリターナって呼ぶんじゃないわよ! あんた、あの頃からずっと生きている淫魔でしょうが!!」


 ・・・なるほど、どうやら初代竜神の頃からずっとこんな感じなのだろう・・・一体いくつなんだろうな? なんて思ったら背筋が寒くなる視線を向けられたんだが


「それはそうとアキちゃんだったかしら? そこのエルフちゃんの匂いが変わったわね~」


「へっ? えっ? そ、それはその・・・」


 最初は何を言われているのか理解していなかったアキだが、それに思い当たったみたいで真っ赤になる。そして、同時にそれは俺にも関わりがあることで


「やっぱり、怪しいとは思っていたけど」


「り、リデアはルーンの言うことを信じるわけ!」


「こういうことに関してはこの女の鼻は正確よ」


 ・・・なんとも嫌な信頼だがサキュバスだしなぁ。そしてその指摘は当っているだけになぁ


「まぁ、そうじゃないかと思っていたけどね」


「もう少し時間があれば、私もリュウトさんとすることが出来たのに」


 メイは明確に気がついていたから特に反応は無いが、他の面々は分っていたけど時間さえあればという反応ばかりで・・・なんで全員にバレているんだろうなぁ


「皆さん、女王様とリュウト殿はようやく、ほんっと~うにようやく結ばれてくれました。つまり渋滞していた私たちの番がやっと回ってきたとも言えます」


「あ、あのお姉ちゃん? 一体何を?」


「渋滞させていた女王様が口を挟める問題ではありません。むしろ女王様が最初と今まで我慢していた私たち、特に私に感謝して下さい」


そこで黙り込んでしまうアキ。そして、俺も一応当事者のはずなんだがなんで口を挟もうとすると睨まれるのだろう? た、確かに最初がアキと言ったのは俺だったと思うし、彼女たちはそれを最大限にくみ取ってくれたのだろう。だから次は自分たちの要望に応えろと言われたら何も言えないのだが


「つまりはです、この戦いに生き残れば幸せが確約されています!」


 その一言に場が沸き立つ。なんというか生き残るモチベーションがそれで良いのかという気はするが、どんな理由でも絶対に死なない、生き残るとそう思えることは良いことだろう・・・フラグって奴じゃないよな?


「ふふふ、だったらその時に私もご相伴にあずかろうかしら?」


 そんなことを言うサキュバスに全員の視線が集まる。横で見ているだけの俺ですら震える視線を受けてまったく動じていないルーンはある意味凄いとは思う・・・慣れているんだろうなぁ、修羅場


「あんたは何を考えているのよ!」


「何ってご飯よ? 私たちサキュバスにとっては」


「餌場は別に確保しておきなさいよ! こっちはあああああ、愛で満杯なのよ!!」


 年の功・・・じゃなくて、一応記憶の上では一番古くから知っているリデアが文句を言うがルーンはどこ吹く風で


「愛だったらあるんじゃないかなぁ。ルーンお姉ちゃんは吸精は手からばっかりだし、普段は私たちとお同じご飯を食べているよ? そう言うことしたいって言うのはリュウトお兄ちゃんを好きだからだよ」


 そんな攻防をぶった切ってくれたのはリリカ。いや、なんでその言葉で真っ赤になっているんだよ、ルーン・・・本当だなんて言わないよな?


「それにリリィお姉ちゃんだってリュウトお兄ちゃんのこと好きだよね? お姉ちゃんも参加したらどうかな?」


「あ、あたしはそんな竜の坊やのことなんて・・・」


 おい、そこで何でリリィまで真っ赤になるんだよ。俺はそれなりの年月の付き合いはあるが、会っている時間は大したことはないし、ましてそんな会話をした覚えはないんだが・・・


「ふ~ん、だったら私がリュウトお兄ちゃんを誘惑しても」


「「絶対に駄目!」」


 あ~、何て言うか俺だけでなくリデアたちも完全に蚊帳の外に置いた話し合いが・・・なぁ、お前たち本当に何しに来たんだ? いや、対レオンのために来てくれたって言うのは分らないわけじゃないんだけどさ

と言うわけ始まりました最終部!


アキ「ねぇ、章タイトルは嵐の前の・・・なんだけど、普通この単語の後に続くのは」


静けさ、ですね。まぁ、これから始まる大決戦に比べたら静かなんでしょう、これでも


アキ「・・・確かに今回は星どころか宇宙って単位での世界全体をかけた戦いなんだけどぉ」


プクって膨れているアキは可愛らしいですが、そこら辺の争いを後書きに持ってこられると迷惑なのでなんとか作中で勝負を付けて下さい


アキ「うう、ひとまずはお姉ちゃんたちとは休戦かな」


世界をかけた戦いも恋の大戦争も全てに決着が付く・・・はずな最終部! どうか最後まで見てやって下さい!

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