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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
10部11章~ラストまで
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13部6章「最後のデート」12話 「魔界のひととき」

「アーくん!」


 わたしは魔界のアーくんの家に遊びに行って飛びつく。前は簡単に避けられちゃんったんだけど、今は優しく受け止めてくれる。わたしがアーくんが避けられないような速度になったって訳ではないと思うからきっとアーくんの優しさだよね?


「貴様は何度言えば飛びかかってくるのを止める!? オレ以外の奴ならば迎撃してもおかしくはないぞ」


「ム~? わたし、アーくん以外に飛びついたりしないよ? あっ、リューくんにはするかも? リューくんも攻撃したりしないもん」


 アーくん以外にはしないって言ったらアーくん少し嬉しそうだった? よくわからないけどリューくんにもするかもって言ったら少し怖い顔をしたような気がする


「・・・コクトの奴が嘆きそうだな。『何故俺にはしない!?』と」


「お兄ちゃんに? ん~、お兄ちゃんはお兄ちゃんだし」


 アーくんはそうかとだけ言ったけど、アーくんやリューくんとはやっぱり違うよね、うん


「貴様という奴はどこまでわかっているのやら・・・いや、何もわかっていないのだろうな」


「ム~! それは酷いよ~。わたしだって色々考えているしわかっているよ~」


「貴様の考えていることなど大部分が食い物だろう」


 ムム~! ご飯のことばっかりじゃないよ! おやつのことだって考えているもん!


「アーくんの意地悪」


「ククク、悪魔に優しさなど求める方が悪い」


 ってアーくんは言うけどこーちゃんもまーちゃんも優しいよ?


「まぁいいか? ともかく遊びに行こうよ、アーくん!」


 わたしだってもうじき決戦があるってことはわかっている。勿論全員無事に帰ってくるのが一番良いけれど、それがとっても難しくて誰かがいなくなってしまうかも知れないってことも


「今、この時にか?」


「この時だからだよ、アーくん!」


 わたしがそう言うとアーくんは少し考えて、そして笑った


「なるほど、貴様も少しは成長したと言うことか」


「えっへん、堕天使のわたしがちゃんと教えてくれるもん」


 って言ったら少し情けなさそうな顔をしたよ。だってわたしにそんな難しいことわからないよ? でも、堕天使のわたしはわたしよりもちょっとだけ頭が良いみたいだから教えてくれるんだ


(誰がちょっとだけよ! 天使のわたし! あなたとは比べものにならないぐらい頭も良いわ!!)


 ム~、同じわたしなんだから少しだけだよ、きっと!


「まぁいい。貴様のコントロールをしてくれる者がいるというのならば悪い話ではない」


「えへへ、だちゃんとわたしは一心同体って奴だね」


(誰がだちゃんよ!? ちゃんと略さずに堕天使って呼びなさい! じゃないとわたしもてちゃんって呼ぶわよ! あと同体は事実だけど一心じゃないわ!)


 ム~? よくわからないけど、てちゃんは可愛い! えへへ


(だ、駄目だわ。そう呼ばれて喜んじゃう子なのよね、この子)


 ムムム~? えっとつまり呼ぶことを許してくれたってことで良いんだよね? これからもよろしくね、だちゃん


(良くないけど、良くないけど良いって言うしかないんでしょう? はぁ)


「ククク・・・」


「ム~? アーくんも楽しそう?」


「何、悪くない物を見たと思ってな」


 アーくんが見たもの、感じたものが何なのかはわたしにはわからないけど、それでも一つだけ言えることがある


「アーくん・・・」


「なんだ?」


「幸せだね」


 アーくんが目をぱちくりとさせる。こんなアーくんはめったに見られないから貴重だよ~


「ククク・・・」


「アーくん?」


「そうか、貴様はそう言うのだな。なるほど、確かに面白い。そして貴様の言うことは時に真実を貫くな」


 何でなんて言う疑問は全部投げ捨てても構わないんだ。だって大事なことはわたしとアーくんがどう思うかで、そこにどんな理由があっても関係ないよ


「レミーよ、少し付き合って貰うぞ」


「えっ? うん、アーくんが行きたいところ、どこにでもわたしは行くよ」


 レーチェル様からはお使いを頼まれているけど・・・アーくんの用の方が大事だよね! レーチェル様はきっとわかってくれるはず!


(そうね、きっとあとで冷水のお仕置き付きで許してくれるはずよ)


 だちゃんの言う言葉に少しだけブルって震えたけど、それでもわたしはアーくんとの楽しい思い出の方が大事だってそう思うんだ

と言うわけで今回は閑話休題? リュウトたちではなくてレミーとアシュラの話でした


リュウト「となると次がアシュラ視点の話になるわけか」


そういうことですね。いや、リュウトが来ると大分安心感があります


リュウト「他の奴らが来てもそう変わらんと思うがな」


・・・相手がリュウトだったら変わらないんでしょうねぇ。優しさは無料ではないのです


リュウト「ともかく次がアシュラで・・・堕天使レミー視点も?」


次々回というわけではないですがこの章の何処かに入りますね。と言うところで今回はこれでおしまいです! 次回もよろしくお願いいたします~

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