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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
10部11章~ラストまで
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13部5章「最後の日常」19話 「決戦の時は」

「ふぅ」


「メイ?」


 執務が終わり、一息つくお姉ちゃんに感じる違和感。確かに政務は大変だけど、疲れたとかそう言う姿を私の前で見せたことはない。そのときは女王の臣下という態度で謝罪をしていたお姉ちゃんだけど、理由まではいってくれなかったから


「お姉ちゃん、入るよ」


 私はちょっと奮発して自分で買った高めのお酒を持ってお姉ちゃんの部屋に行く・・・普段はあまり気にしないけど、こういうときに女王の給料の低さが懐に響くね


「うわっ、相変わらず凄い部屋だね。これじゃあリュウトを中に入れられないはずだよ」


 お姉ちゃんの武器が鞭であると言うことは皆知っているけど、それでも壁一面に飾られた鞭とボンテージっていうの? ママナが着ているような服が所狭しとおかれているこの部屋はリュウトには絶対に見せられない


「リュウト君は笑っていたわよ?」


「中に入れたことあるの!?」


 お姉ちゃんは私が思っていた以上にお姉ちゃんだったよ。でも絶対にリュウトの笑いは苦笑いだったと思う。もしくはその趣味用の鞭が自分に振るわれることを想像しての恐怖から来る笑みだったか・・・私はいまだに自分の部屋にリュウトを入れられないのに。あのリュウト人形だらけの部屋はリュウトにどう見えるのか少し不安


「リュウト君だったら気にしないと思うわよ」


「うん、自然と心を読まないでね?」


「だったらもう少しわかりにくいこと考えていなさい」


 何てお姉ちゃんは言うけど、どっちも出来たら苦労はしないよって感じだよね。うん、リデアがお姉ちゃんを怖がるわけだよ


「それでどうしてお姉ちゃんはあんなに・・・」


「疲れているのかって? あっ、これは良いお酒ね。量は少し少ないけど」


 はぐらかされているのか何なのか・・・でも量は樽一つ分あるんだから少なくはないと思うよ。私はお姉ちゃんじゃないからそんなに大量に買ってこないの! お金もないし


「お姉ちゃん・・・」


「別にごまかすわけでも特別な理由があるわけでもないわ。一言で言うならばラストスパートよ」


 私やお姉ちゃんにとってラストと言える目標は当然レオンとの戦い。次の戦いは文字どおりにこの世界の全てを賭けた最終決戦になる。でも


「レオンの性格だったら何かしら前兆がありそうだけど」


 まさかもうその前兆が!? ってちょっと焦ったのも察知されて


「違うわよ。まだその前兆はないわ。それにレオンだったらわかりにくい合図ではなくて何日後にゲームを開始するってはっきり言ってくるわ」


 そうだね、私たちにとっては全てを賭けた決戦でもレオンにとってはただのゲーム。そのあまりのスケールの違いにクラクラしてしまいそうになるけど、まだ前兆はないと言うことに少しだけ安心する・・・やっぱり怖いものは怖いよ


「じゃあなんで・・・」


「決戦の、ゲームの開始はレオンの思い一つ、だから正確には勿論わからないけどレオンの性格だったらそろそろ仕掛けてくるって思ったのよ」


 あくまでもお姉ちゃんの予想。でもお姉ちゃんの予想はほとんど予知と言っても良いぐらいの精度を持っていることは私たち全員が知っている


「覚悟、いるよね?」


「そうね、だからあなたも早くリュウト君に抱かれておきなさい? 後が詰まっているのよ」


 なんて言われて、真面目な雰囲気は一気になくなってしまったけれど・・・決戦の時は近い。それが雰囲気としてなんとなくに伝わっていったのはこんな理由だったのだと、そう思うわ

ということで短めですがこれがこの章の最後、そしていよいよ次がこの部の最後になります


アキ「それでこの部が終わると次が最終部・・・になるんだよね」


 はい、最後に来て色んな理由で休載とかしましたが、ようやく終わりが見えてきたとき感じですね


アキ「そ、それにこの部が終わる時って」


 約束のとおりアキのR18が待っているんですよねぇ。R18なんてほとんど書いたことがないのであまり良いものは出来ないことは確定ですが・・・書き上がったら興味のある方は見に来てやってください


アキ「わ、私としてはこれは見に来なくても良いかも」


 とまぁ、うちのヒロインズ似しては珍しい発言を聞きながら今回は予告に行きます


アキ「えっと、『決戦の時は近い。リュウトとその彼女たちの間に交わされる約束と穏やかな時。竜神伝説第13部6章「最後のデート」』わ、私たちの絆を見に来て欲しいな」

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