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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
10部11章~ラストまで
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12部11章「突撃! 決戦の場はネフェーシア城!」26話 「ゲームの勝者」

「竜神流奥義・・・百なる一の剣」


 皆が隙を作ってくれると言うならばそれを信じる。ならば、その瞬間のために俺は最大の技を撃つ準備をしなければいけない


「ククッ、時間稼ぎと隙づくりか」


「ああ、だが、それも悪くねぇな」


 不満そうなことを言いながらも笑いながらレオンに突撃していく二人。いや、あの重圧を受けてもなお笑える時点で凄いと思うがな


「大丈夫、私たちに任せて」


「ドーンと大船に乗っていなさい」


 そして言葉とは裏腹にまだ青い顔をしているアキとリデアが左右に分かれて美鬼とアシュラを吹き飛ばしたレオンを魔法で攻撃する。俺の攻撃に溜めが必要な以上は今はまだ手数で押して足止めをするしかない


「狙いは良い。だが、俺がそれを許すと?」


 そして当然それはレオンも気が付いている。まぁ、奴のことだから負けることを嫌ってはいないのだろうが、この盤上で手加減をしてこちらの思惑をあっさり通す気もないということか


「半分は私が引き受けます! 後はお願いします、コクトさん!」


「無論! 全力で守らせてもらう!」


 先ほどよりも威力も速度も上がった光球たちを半分はククルちゃんが反射してもう半分をコクトが防いでいく。狙われていたのは俺だが、一つたりとも俺のところまでやってきた光球はなかった


「操られていた恨みつらみ、一発ぐらい殴らせてもらわないとね」


「・・・レーチェル援護するわ」


 本来は接近戦型ではないくせに魔剣シャドーブレイカーまでしまって素手で殴りに行く。それぐらい鬱憤が溜まっていたのだろうが、ため息を吐きながらも堕天使のレミーが援護をする。なんだかんだ言っても堕天使のレミーもレーチェルのこと大好きだよな?


「大丈夫よ、リュウトくん。誰も死なせないわ、お姉ちゃんが守るもの」


「そのマリアさんの防御はボクに任せておいて!」


 そう言いながら前線にかけていく姉さんとアイたち。俺はそれを見ながら偽神剣カルトミュートに百なる一の剣で出現した幻影のような他世界の存在の剣を纏わせる


「さて、大詰めというところじゃの、我が君」


「分身のわたしならば無茶できますから大丈夫なのです」


「まったくあまり無茶はしてほしくはないのだがな」


 とカーミラとユキたちがアキとリデアのフォローに入ってくれる。この戦いは短期決戦しかありえない。それがわかっている故に全力攻撃を繰り返していたアキとリデアにはすでに疲労の色が濃い。そこに入ってもらえるのは正直ありがたい


「いざとなったら私たちが運びますのでリュウトさんは集中を切らさないでください」


「あんな球の一つや二つなら私だって何とかなるんだから!」


 そう言いながら俺の横にぴったりと付くコーリンさんとママナ。その気持ちもまた俺の力となる


「ククッ、では楽しき戦いの幕引きと行こう! 修羅烈風脚!」


 途中で爪が折れ、それどころか反撃に右腕を吹き飛ばしながらも楽し気に美鬼の方へとアシュラはレオンを蹴りつける


「おうよ! へへ、こういうのも楽しいぜ」


 そしてその美鬼が俺の方へと突き飛ばし・・・カウンターで今度は左腕をもぎ取られていたがなお笑っている


「女王様! マリア殿! 今です!」


「うん、任せて!」


「お姉ちゃんにお任せよ!」


 メイの号令でシルフォード姉妹がレオンを鞭で拘束し、姉さんが風で動きを封じる。だが、レオンが力づくで振りほどいたら危険だ。と前に出ようとすれば


「とにかく数を撃ちなさい! 効かなくてもいいわ! 動きの封じ込めと目くらましになれば十分!」


 今度はレーチェルの号令で残りのメンバーが一斉に遠距離攻撃を放つ。そして送られてくる視線・・・ああ、十分だ。みんなの思いは俺が受け止めた!


「これで最後だ。竜神流秘奥義・・・双天竜斬!!」


 刀身に巻き付く竜の咆哮と共に二本の剣を十字に切り裂きながら走り抜ける。その手に残るは確かな手ごたえ、これで止めとまでは行かなくても十分な致命傷程度まで持っていけないのならば


「クククッ、やはり貴様らは楽しいぜ!」


 振り返ればまだ皆の目くらましにによって姿の見えないレオンの声。存在の剣を持つ手に汗がにじむ。もう一撃は打てない。ましてあれでろくに効いていないのならば打つ手はない


「このゲーム・・・お前たちの勝ちだ」


 そしてそんな声が聞こえた

とうとうレオン戦が終わりました。ただし分体ですが


レーチェル「私にとっても本当に長かったわ」


レーチェルは大部分が操られの身でしたからね


レーチェル「本当よ、早く殺してくれと思いながらのこの期間がどれだけ辛かったか。まぁ、予想外に助けてもらえたわけだけど」


終わり良ければ総て良し・・・というとなんか殴られそうなのでここまでにしておきましょうか。ただ、この章はもう少しだけ続きます


レーチェル「自覚しているみたいだから殴るだけで許してあげるわ。さぁ勝ってハイ終わりとは中々いかないもの。それぞれの思い、もう少しだけ見てあげて頂戴」


というところで今回はお開きです。次回もまたよろしくお願いいたします・・・あ、あのその力で殴られると普通に死ぬのですが・・・はい、諦めます。生きていたら次回もお会いしましょうね~

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