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狐の住む岸辺  作者: マイソフ
第11章 嵐
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6月20日 シェルブール市南東15キロ


 バートン(アメリカ第4歩兵師団長)はいらいらと橋の応急修理作業を見守っていた。ヴァローニュの町を守っていたドイツ第6空挺連隊はようやく撤退したが、シェルブールに通じる橋をひとつ爆破してしまっていた。川が細いので修理に手間はそれほどかからないが、そのわずか半日の間に、退却するドイツ軍はシェルブールの外郭陣地に腰を落ちつけて、すべての陣地機能を目覚めさせてしまう。


 コタンタン半島の西側を進んでいるアメリカ第9歩兵師団は、彼らほど幸運ではなかった。南方に退却するドイツ軍が、サン=ソーブール村とその北方でもっと大きな川の橋を落としてしまったので、ユタ・ビーチからの物資の補給が滞って難儀している。バートンは、彼らの分も前進を急がねばならない。


 天候の回復が待ち遠しい。包囲したあと総攻撃までにどれだけ時日が掛かるか、バートンには見当もつかなかった。


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