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狐の住む岸辺  作者: マイソフ
第3章 ゴールド/ジュノー・ビーチ
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6月6日 午前11時 ドイツ本国某所


 世界最初のジェット機実験隊の隊舎は、連合軍のフランス上陸のニュースで持ちきりであった。


「我々が近々派遣されるんじゃないだろうな」


「エンジンを止めて見るパリは美しいだろう」


 きつい冗談が飛び交う。


「ノルマンディーには戦友がいる。我々は今日のテスト日程をこなすことだ」


 実験隊への訓示は、美しく、空しい。現在、ドイツのジェット戦闘機は増加試作段階、つまり数十の試験機が生産されて量産のための不具合を調整している段階であった。


 代わりに、というわけではないが、多数の航空機がドイツ本国からフランスへ移駐することになっていた。というよりこれらは、本来フランスに配置して置くべきところ、本土防空のために引き抜かれていたのである。整備員の移動、燃料と飛行場の割り当てなどを含む一連の移駐命令はあらかじめ慎重に計画されていたが、西方軍と空軍の連絡が悪いためにまだ発動されずにいた。


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