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狐の住む岸辺  作者: マイソフ
第12章 フォニー・ウォー
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7月8日 ゴールド・ビーチ

ジョーンズ軍曹の独白


 …今日はおかしな日だ。ドイツの軍服を着て、ドイツの軍用車に乗って、白旗を立ててやってきた奴らが、前線に着いたとたんに生粋のスコットランドなまりでイギリス軍の認識番号を口走ったかと思ったら、いきなりモンティに会わせろときたもんだ。


 …師団の情報参謀が面談してたが、さっき野戦救急車がやってきて、そいつらを運んでいっちまった。陽気のせいだと思ってたら、あとで情報参謀が俺たちまで呼びつけて、奴らが何か言ったかとか、他に何か持ってたかとか、細かいことを聞きやがる。そんな心配する間に、もうちっとましな作戦を立てられないもんかね。俺の中隊長なんざ3週間で3人代わったんだぜ。2人は死んじまったし、ひとりは……帰っちまった。さあね。今どこだろうね。どこでもいいぜあんな奴。


 …情報参謀の野郎、見たことは誰にも話さねえように、なんて言っていきやがった。そういやあ、野戦救急車ってのは窓がねえから、誰かをこっそり運ぶのにはいいかもしれねえな。


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