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狐の住む岸辺  作者: マイソフ
第11章 嵐
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6月21日 カランタン市南方10キロ


「弾幕が、薄くなったな」


 第12SS戦車師団長・マイヤー准将は、アメリカ軍確保地域を指して、双眼鏡を目に当てた。陸軍は弾薬不足、海軍はメンテナンス、空軍は悪天候と悪条件が重なって、連合軍の圧力は弱まっている。冷たい6月の風雨がマイヤーの頬を打つ。


 ドイツ側では歩兵師団や空挺師団が戦線の穴埋めに次々と到着したため、いくつかの戦車師団は後方に下がって、自由な攻撃配置が出来るようになった。マイヤーの師団もそのひとつである。Dデイ直前には戦車と突撃砲あわせて170両あったのが、すでに110両前後に落ち込んでしまっている。ビットマンのいる独立重戦車大隊は37両のタイガー戦車を持って戦闘に加わったのだから、その相対的な重要度がわかる。


 マイヤーの師団と、オルデンドルフの第17SS機械化歩兵師団は、シェルブールの危機をやわらげる攻撃作戦の準備に入っていた。


 目標は、カランタン市。


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