表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鷹と一緒に異世界転生!〜相棒任せの異世界大冒険〜  作者: 貝人
第七章 闇に堕ちた国
140/291

第117話 哀しき人間の知能


 蘭が戻って来たが、なんて声をかけたらいいんだ? むむむ、難しいぞ。蘭と目が合う


「らっ蘭、あのな……その……」


 ここは、先に謝るしかない! 先手必勝!


「「ごめん!」」


 2人そろって謝ってしまい、奇妙な沈黙が起きてしまう……きっきまずい! 恋愛した事ないけど、カップルの喧嘩ってこんな感じか? いや喧嘩じゃないんだけど……。


『2人で謝ってないで、ちゃんと話なさいよ!』


 痺れを切らしたリュイに怒られてしまう。すまねえ、だけど難しいんだよ!


「俺、ロザリアさんの死体を見て……相手が憎くて、そいつが目の前に現れたから、やり返さなきゃって、殺さなきゃって、頭がぐちゃぐちゃになって、だからごめん」


 上手く伝えられた気はしないが、蘭は黙って聞いてくれる。


「私こそ、止められなくて、洋一がおかしいって、気づいていたのに……なにもできなくてごめん」


『はい、おしまい! それで、敵や生きてる人は?』


 リュイが手を打ち、話を進めてくれる。俺達2人ならしばらくお見合い状態だったから凄くありがたい。リュイ、サンキューな。


「敵も生きてる人も、見当たらなかったわ。多分、いるとしたらあの結界の中かな。桜も見当たらなかったわ……」


 生きてる人が見当たらなかったて、アスベルクは一体どうなっちまったんだよ……。桜さん、頼むから無事でいてくれよ!


「洋一君、もう良いのかな? そろそろ結界に突入するよ?」


 結界に突入って、師匠攻撃してたけど効かないんじゃないのか? 攻撃が効かないなら、入れなくないか?


「えっ? でも入れなくないですか?」


『蘭ちゃん、ならあの結界に干渉して多分開けれるよ』


 うおっ堺さん、いきなり話かけないでよ、シリアスな場面なんだから!


「やってみます!」


 蘭が力強く返事をしてるけど、大丈夫なのか? 敵に襲われたりしないのか? センサー的なのが付いてたら、即座に攻撃されるんじゃないのか?


「蘭、大丈夫なのか? その結界に触れたら攻撃されたりとかさ……」


「僕が、護ってあげるから大丈夫だよ。さあ、強敵を倒しに行こう。さっきの奴は情報が欲しくて、手加減したけど黒幕を引きずり出さないといけないみたいだからねえ」


 結界を見ながらクツクツと笑ってる師匠、怖すぎだろ! 師匠が欲しい情報って前の世界の事なのかな?


『葵知りたいのって、前に居た世界の事?』


 師匠は歩きながら、器用にリュイを見ているが、その目に光はなく凄く冷たい。寒気がするような目つきだ。


「そうなんだよ、でも僕が欲しい情報を、相手が本当に持っているかもわかんないからね。英雄の彼に会えれば、良かったんだけど。この世界には、まだ来てないみたいだからね」


 英雄? 師匠のいた世界には、勇者がいて英雄もいたのか?


「師匠、英雄って……?」


「さあ、お喋りはお終いだよ。蘭ちゃん頼むよ!」


 師匠が、蘭に声をかけると、蘭は飛び上がり結界の前に飛んで行く。蘭は嘴に物凄い量の魔力を貯めているみたいだ! かなり眩しい、目が眩みそうだ……!


『これは、凄い魔力だね。あはは、これで創造神の神獣になる前なんだから、びっくりしちゃうよ』


 堺さんは眩しくないのか? 蘭の嘴と結界が激しい音を立ててぶつかっている! 蘭は、大丈夫なのか? 


━━バギンッ!


 音を立てて崩れていく結界は、鮮やかに見えた……って見惚れてる場合じゃない! 


「蘭! 無理したんじゃないのか!?」


「えっ? してないけど? 割と直ぐ突破できたよ? 攻撃もこなかったし、それよりあれは……」


 無理してないのか……良かった。結界に干渉って結構物理的なんだな。あれってなんだろう?


『柊君、全然物理的じゃないからね? 高密度の魔力で、穴を作り、術式に干渉して…………云々…………』


 長い! 堺さん長いよ! 長過ぎて理解が追いつかないよ! なんか凄いんだな位しか、わからなかったよ!


『これが、人と魔王の知能の差か……なんと嘆かわしいんだ……』


 俺が馬鹿みたいに言ってるけど、馬鹿なんじゃなくて、魔力とか魔術とか魔法とか使えないんだし、わからなくて当たり前でしょうが!


『ヨーイチ、いつまでも遊んでないで……敵がくるよ、雷砲だして、魔力を溜めるから』


 リュイが、臨戦態勢だって当たり前か、堺さんに乗せられて遊んでる場合じゃなかった! 


「あっああ!」


 空間収納から雷砲を出し、慌てて構えるとリュイは、スコープの横に座り魔力を充電し始める。リュイの横顔は、怒っている様に見えた。俺はリュイから視線を逸らし、レイ先生の方を見る。前方に向けて、弓を構えているが弓が微かに震えている。


 レイ先生の表情もかなり険しいな……。


「ヨーイチ、気をしっかり保つのよ。どんな敵がきても、倒してあげる事しか、私達には出来ないから……。憎しみで戦わない事を、今貴方の師匠に誓いなさい」


 倒してあげる? 


「わかりました……」


 レイ先生から、厳しい言葉が飛んでくる。レイ先生達には、なにかが見えているのか? 俺にはまだ見えないんだが……。 


「この手のタイプの敵かー嫌な手を使うなあ。前の世界にも沢山いたけど。死霊術師タイプは、前に出て来ないから引き摺り出すのが面倒なんだよなー」


 死霊術師タイプってまさか……敵って!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ