角界伝説
またもワイドショーでちらっとですが、痛快なニュースを目にしました。断片的な情報から整理すると、なんでも相撲協会の勉強会だかなんだかに出席した力士に報道関係者が「どんな内容だったか?」と質問したところ「爆睡してたので分からない」と答えたとのこと。これ聞いた時は普通に面白いなあと思いましたが、その力士は後に協会に呼び出しくらって厳重注意を受けたとのこと。ううん、大人げない。いや、ここでいう大人げないってのは、もちろん協会の対応の方ですからね?
その勉強会がどういう内容だったかは知りません。もしかしたら勉強会なんて生易しいものでもなかったかもしれません。最近は角界でも薬物事件や虐待死が問題になってましたからね。
でもだからといってそれに出席した力士がわざわざ内容を報道にまで伝える必要ないでしょ。早く帰って稽古したいので「爆睡してたので分かりません」とケムに巻いた可能性も考えられます。力士たるもの、それくらいの度量の太さがないと面白くありません。
もし事実として爆睡してたとしても、普段稽古で汗流してる現役力士が座学に参加したら眠くなるのも当然のような気もします。そこら辺の配慮が協会にできてなかったんじゃないですかね?
仮に爆睡してたら誰だって気付くでしょ。そこでなんで注意しなかったのか? なんとも不思議な話です。
それでわざわざ呼び出して厳重注意なんか与えて力士が萎縮してパフォーマンスが発揮できなくなるデメリットってのは考えないんでしょうか。
たとえ勉強会が薬物、虐待、反社といった重要な内容を含んでたとして、頭からそんなものに興味がない力士にとってはそれこそどうでもいい話です。そりゃ真面目に聞いた方がいいとは思いますが、そういうのは普段から部屋なり親方なりが教育するもんだと思うのですが。
仮にそういう事件を起こす力士がいたとしても、そういう事件に関わる土壌があったわけで、勉強会くらいで防止できるなら苦労はありません。
一時期から外人力士のマナーの悪さが取り沙汰もされてましたが、そもそも文化の違う外人さんを力士にしようってんだからそりゃ軋轢が起こるのは当然です。それを許容する懐の深さを協会、ファンは身に付けるしか選択肢はないのに、なんだかひと昔前の価値観のみに囚われてるような、そんな気がします。
もし勉強会の内容がそういうものであったなら、現役力士にとってみれば眠たくなるような内容だった、て事なんじゃないんですかね。




