素人的映画評論 2
そういえば昔そんな映画の宣伝見たな〜。そのうち地上波でやるでしょ、とか思って積極的に見ようともしなかったピクセルなる映画を視聴。うん、面白かった! いろいろな意味で。
宇宙人がゲーム的な攻撃仕掛けるってのはゲーム少年なら一度は妄想したんじゃないかな? かくいう自分もゲーセンのツワモノ見て「こいつらがいれば宇宙人が攻めてきても安泰だ!」とかマジで考えてましたから。中二もいいとこです。その中二な妄想をまさに具現化したような映画! 脚本は頭の中が小学生なんじゃないかと疑ってしまいます。そっちのストーリーの方がはるかに映画になりそうな気がするのは素人考えでしょうか?
その予想を裏付けるかのようにオープニングのスタッフ名は古き良きドット字。このあたりから製作陣のどっかズレてる感がビンビン伝わってきて期待は否が応にも膨らみます。
一応人間的なドラマも盛り込まれてます。主人公は天才ゲーマーだけどゲーム大会で決勝に負けて、そのショックをいい年したオッサンになっても引きずってるという。いくら何でも引きずり過ぎだろ! ゲーマーって、そんな粘着気質だという印象操作でしょうか?
その主人公の幼なじみが大統領になってて中年になっても付き合い続けるって、ヒマな大統領もいたもんです。実際仕事してるような感じはしないし作中でも歴代最低の大統領とか言われる始末。どうやって大統領に登りつめたんだ?
もうひとり、天才ハッカーの仲間。これも元ゲーマーなんだけどメタボで対人恐怖症でゲームキャラの女に貞操捧げて陰謀論を信じ込んでる完全なキ◯◯イ。製作のゲーマーに対する偏見がありありと見て取れます。
そしてかつてのライバルゲーマーがなんと小人! 特定の病気を差別する気はないけど、イマドキこんな不謹慎なキャラ設定って……しかもコイツもいい感じにイカれたナイスなキャラ。導入部は80年代を舞台にしてますが、制作の頭も80年代レベルかと疑ってしまいます。PTAに真正面から喧嘩売る制作のチャレンジャー精神は評価に値します。
しかも主人公ら元ゲーマーのオッサンが全員メタボ気味。というか脇の二人は完全メタボ。ゲーマーイコールメタボという根拠のない先入観は本作でもしっかり反映されてます。
更に宇宙人が攻めてくる理由も振るってます。80年代のゲーム大会の映像をNASAが何をトチ狂ったのか宇宙に打ち上げ、それを受け取った宇宙人が宣戦布告と思い込み、ゲームのルールで侵略してくるという、常人には到底考えつかない設定。脚本は小学生かガチのキ◯◯イかヤク中かのどれかでしょう。しかしそんな脚本を採用する方も大概です。制作スタジオにヤクが蔓延してたとしか考えられません。




