素人環境活動家
クレームが来たらとりあえず謝罪して済ますのはまあいいとして、じゃあ素人は環境問題なんか考えなくたっていいのか? と自問すれば、やっぱりそういうわけにもいかんので素人なりに身近なとこから考えてみます。
分かりやすい事例を挙げれば森林破壊、大気汚染、それに加えて温暖化あたりかな? その他の気候変動、海面上昇もこれらとリンクしてるっぽいです。しかし最たるものは人口増加。これが一番の問題でしょう。
なにしろ第二次大戦以降、爆発的に人口が増加して当時の数十倍ってんですから深刻です。地球のみで養えないくらい人間であふれてるって感じでしょうか。
そもそも人間の歴史は環境破壊の歴史です。人間が快適な生活を手に入れるために動植物絶滅させたり森林焼いたり北極南極溶かして石油吸い上げ魚を獲りまくり、時には戦争さえ起こします。今を生きる人間はそういう犠牲の上に成り立ってるとしか言いようがありません。
そりゃ自分だって快適な生活送りたい、カネは欲しいし美味しいもの食べたいしできればモテたい。その欲望が進化の原動力になります。本能みたいなもんです。
だから自分は環境問題に対して偉そうなことは言えませんし、セクシーに解決なんて脳天気なことも言いたくありません。生きてカネ稼ぐためには電気使って水使って車も乗るし、ついでにネカフェ行って楽しんでアニメも見たいのです。その生活手に入れるため、どんだけ環境に負荷をかけてるのかもそれなりに自覚してるつもりです。
そのうえで地球の環境を守る! という反論の余地のない志を個人レベルで成そうと思ったら、それはもう自ら命を断つくらいしかないのではないでしょうか。
節約するとかゴミ拾うとかのレベルでは到底、プラマイで言えばマイナスで全然おっつきません。いや、自殺したって死体の処理や住居の問題でやっぱり環境に多大な負荷をかけてしまいます。
じゃあ環境を守るテクノロジーを手に入れるってのはどう? しかしそんなもん知識も勉強も足りてない庶民には不可能です。専門で研究してる天才だってそんな大発明できないでしょ。生まれてからすぐ環境問題に取り組むべく勉強する、ってんなら生まれついての天才なら何かしらの発明はするかもしれませんが、そこに至るまでにも膨大に環境に負荷をかけるはずです。
結局のところ、環境問題って、考えれば考えるほど何も言えなくなってしまうんですね。冬の寒さも夏の暑さもエアコン無しで耐えられるかって言うと多分無理。一日ご飯一杯で我慢できるかと言われれば絶対無理。そこまでやっても、多分環境が改善するってことはないんでしょう。出口のない迷路みたいなもんです。人間がそこに生きてる限り、環境は破壊され続けますから。
そもそも人類が存続できる環境だって永遠じゃありません。地球の一生の間のほんのひと時、奇跡的に生命の存在を許されてるだけで、生命のいない時間の方が長いんですから。まあ、Gさんの言ってる環境ってのはそういうもんでもないってのは分かってるんですけどね。
じゃあ、人間はもう子供生むのをやめる? そんなこと誰が言える? 人には子を産み、育てる権利があります。それを環境問題の一言で奪うことって誰にできる?
Gさんにしたって人並みに結婚して子供産んで快適な生活送りたいでしょ。映画やコンサートだって見に行きたいでしょ。数年後、Gさんが今と同じ主張ができるかは誰にも分からないのです。だからといって子供作るのを悪だなんて言いたいわけでもございません。自分にとっては生活と同じ、人が子供を産み育てるためなら環境は二の次です。大多数の人がそうではないでしょうか。だから環境問題に対して誰も強く主張できないのではないでしょうか。専門家の偉い先生であっても。
でも、さすがに命を断つまではいかなくても、環境に大いに貢献してる人を自分は評価したい。
それは子供を作りたくても作れない人、結婚したくてもできない人、その他子孫を残せない人たちです。
自分はそういう人たちこそ、Gさんやどこぞの国の環境大臣なんかより、ずっと環境保護に貢献していると評価します。ご本人たちにその自覚がなくっても。
世の中には結婚できなくて、あるいは子供ができなくて悩んでる人は多くいるでしょう。この世に生を受けた意味もないとか自分を責め、人生に絶望してる人も多いかと思います。自ら命を断つほど悩んでる人もいるかもしれません。でも、地球の環境を守るという観点で見れば、大変な貢献をしてるはずなんです。人口増加を僅かでも抑制し、人類に生存を許される時間を1秒でも延ばしてくれるのなら、他の大勢が生き延びる時間を稼いでくれるなら、この世に生を受けた意味はあるんです。
自分は環境問題に関して特定の政治家を攻撃したりはしません。本気で環境問題を考えるなら、子孫を残せない人たちこそが真の環境の護り手であるとエールを送ります。




