デジ絵師デヴュー!
では、いよいよ投稿だ! って段まで漕ぎ着けましたよ。しかし、ここにも高い壁がデデンと立ち塞がってきます。これは自分もかつてハガキ職人時代にぶち当たった、羞恥心という、オノレとの戦いになります。ま、天才の俺様はこの壁も乗り越えたんだけどね。
イラスト投稿サイトは当然、絵を描くのが好きな人が集まってるので上手い人が多いです。そこに自分の拙い絵を放り込むのは多分相当に勇気のいることなんじゃないでしょうか。今でも「絵は描きためた、でも怖くて投稿できない」って寝かせている人は大勢いるかもです。
ハガキ職人ならダメなのは編集さんがボツってくれるので幾分、気は楽です。ダメな絵でも彩り的に掲載してくれることもあります。が、あまり上手い人の隣に掲載されるのも考えもの。自分の絵のダメさ加減を思い知らされ、レイアウトした編集さんを呪い殺したくなること幾星霜……冗談ですからね?
自分の場合はネタ系投稿者だったので絵がダメでもどうにか乗り切れました。それに上手い人の隣に掲載されるのも悪いことばかりじゃないんです。自分のダメさを客観視できるので、多少なりとも上達につながります。まあ、真面目な人はそこで心を折られかねないんですが……
幸い自分はオリジナリティのないパクラーだったので上手い人の絵柄をよくパクってました。クリエイター的にはアウトでしょうが、素人投稿者程度ならそれくらいはセーフでしょう。凡人はオリジナリティにこだわるより上手い人を模倣した方が効率よく上達できる、ってのが持論です。自分の世界観を持ってる人はあまりやらない方がいいかもしれませんね。
しかもトーシローの経験談なのでまともに受け取るととんでもない回り道になる可能性もあると明記しておきます。やっぱりプロの方のアドバイスを求めるのが安全確実なのでしょうが、昔みたいに紙媒体が充実してませんし、プロになるような天才のアドバイスは理解しにくいってことももしかするとあるかもです。素人的にはハガキ職人が一番手っ取り早い登竜門です。絵は好きだけどプロまで目指してるってわけじゃ……てな人は投稿向きと言えます。
ただネット投稿は主体的なアクションなので、尻込みする人は多いかもです。でも、下手だから恥ずかしくって投稿できないって言ってるといつまで経っても上達しません。描いた本人は上手いと思えなくても、人の目にどう映るかは分かりません。技術的にめちゃくちゃ上手い、プロが描いた絵でも魅力に欠ける場合もあります。逆に素人の描いた拙い絵だけど心に残る、なんてことは誰しもあると思います。そういうことに気付けたのもハガキ職人ならではです。
実は絵の上手い下手って、見る方にとってはあんまり重要じゃないんですよね。プロでない限りは。
なので、ちょっとでもイラスト投稿に興味ある人ならどんどんやりましょー。ユーザーとしては楽しませていただくばかりです。絵が描ければ好きな作家さんを応援できますし、同好の士もできるかもです。見てるだけなんてもったいない。
そしてこのエッセイ読んで勇気が湧いた、って人がいれば何卒、俺の作品のファンアートを描いてくれー!(←これが目的)




