怪獣の大逆襲
以前にニコ動でザ・アニメージの存在は知ってたんですけどね。例の流れるコメで「顔が戦車 顔が戦車」とひたすらツッコまれてて爆笑しましたとも。
顔だけがリアル戦車の砲塔で、ボディがパ◯フィック・◯ムでも先取りしたような(言い過ぎ)SFチックなロボットというアンバランスさが素晴らしい。これ考えた人はよほどの切れ者か心を病んでるかのどちらかでしょう。
なにしろ顔が戦車なら商標取る必要もないし訴えられても多分逃げ切れます。顔の砲塔見ただけで「これはドイツ陸軍の◯◯型だな。ふっ」とかニヤリとする戦車マニアなモデラーさんももしかするといるかもです。そんなマニアがこんなパチ物ロボット玩具を手に取るとも思えないのですが。
しかも顔が砲塔なためにどのロボットも似たりよったりという、玩具としては致命的な弱点があります。これに気が付かない切れ者もいないと思うのでやっぱり心を病んでるのでしょう。
しかし砲撃戦をやりたいのか格闘戦をやりたいのか、どっちなんでしょう? 組み合いから相手の砲塔を先に吹っ飛ばした方の勝ちとかいうルールなんでしょうか。ま、そこまで考えてもいないとは思いますけど。アニメでもないし……
そもそもザ・アニメージってシリーズタイトルからして意味不明。最初あれみた時、アニメ誌の読者参加企画かなにかかと思ってしまいました。
それから今回見たサイトには他のパチ物も紹介されてました。ロボット物に限らず怪獣ものまで。昔は怪獣までプラモデル化してたとは驚きです。ただ怪獣ではちょっとギミックが搭載し辛いのと、質感とか金型の制作とかがロボットに比べて面倒だったんじゃないかな? と考えられます。あと売れ行きという現実かな。
そんななかで大いに気に入ったのが怪獣、「キジラ」! って、どう見てもただの雉やんけ! どうもこのプラモデル、ただの雉の模型を当時のブームに乗っかって無理やり怪獣に仕立てあげて販売したような、そんな気がします。その発想の転換と商魂のたくましさには感服しますが、お前ら、作り手のプライドはないのかよ! と、ちょっと言いたくなってしまうのもまた事実。そんな偉そう言える身分でもないんですけど。このキジラは見る者にそんな自問を投げかけてくるのです。文句を言うなら買って作ってみてからにしろ! と、どこか体育会系的な有無を言わさぬ論理っぽさを感じてしまうのは気のせいでしょうか?
で、パケ絵の隅っこになぜか桃太郎が日の丸の扇子を広げててサイトにもツッコまれてます。よく見ないと気付かないのですが。なんで桃太郎が? とか思ってると桃太郎のお供に雉がいた事実に気付いて愕然。パケ絵描いた人のセンスに驚嘆です。
多分、雉を怪獣にしたキジラじゃあまりにもインパクトに欠けるし絵的に見栄えもしないので(ただの雉ですし……)、アクセントとして桃太郎を描き加えたってとこでしょうか。無意味過ぎるサービス精神。
じゃあ鬼退治したのはこのキジラってこと? もう桃太郎いらねえし。扇子広げてないでお前が戦えよ、って言いたくなってしまいます。
察するにこのキジラ、パケ絵描いた人はバ◯ル二世の◯プ◯スあたりを意識してたんじゃないでしょうか。あっちも三匹のしもべだし。
まてよ? それじゃあ、あの本家、バビ◯二世も実は桃太郎のオマージュだったんじゃないのか? 数十年後に気付いた衝撃の真実! (多分恐らく絶対違う)




