ガンダム、それは業界を暴くシステム
これ書いてる時期、丁度「革命機ヴァルヴレイヴ」の再放送が始まって毎週楽しみにしております。ビルドダイバーズの新作も始まってこれまた楽しんでます。
革命機の方はタイトルは知ってても本放送は未見だったし、情報もほとんど集めなかったので本放送に近い感覚で見れるのは見逃した者の特権であります。
主題歌もノリノリでイケてます。でも初めて聴いたはずなのにどっかで聴いたことがあるような。有線放送とかで聴いてたのかもしれません。
ロボもカッコいいし世界観もちゃんとロボット物してていい感じです。導入部はファーストガンダムを意識してるようでいてスーパーロボットへのリスペクトも感じられるのが個人的に好感触。いい意味で期待を裏切ってくれました。まあ、このへんの評価はその道の方々に譲るとしましょう。(笑)
で、ちょっと気になったのが、ガンダムのシリーズ物は安定して制作されるのに、オリジナルのロボットアニメがなかなか制作されないってこと。それはロボットアニメの大家であるサンライズにしても例外ではありません。気を吐いてるのがサテライト、やや思い出したようにキュービック。エヴァのガイナックスに至ってはアニメ制作すらアヤしい状況。(今は製作会社、社名とか変わってるっぽい。よく知らないのですが)
このあたりにガンダムというビッグタイトルが影を落としているような気がします。
ガンダムのシリーズ作品なら作中に登場したロボ……は、モビルスーツであり、ガンプラというブランドが与えられます。しかしガンダム以外のロボットアニメはモデル化してもガンプラとは呼ばれません。当たり前ですが。
ガンダムシリーズの作品なら作中のロボットがガンプラ化され売上の見込めるコンテンツになります。つまりスポンサーがつきやすい。逆にガンダムの名を冠さないロボットアニメはどんなにヒットしようがモデル化してもガンプラにはなりえないってことです。これがガンダム以外のロボットアニメがあまり制作されない一因になっているのではないでしょうか。
アニメ制作→玩具化。このビジネスモデルが成立するのは現在ではガンダムかゾイドくらいのものではないでしょうか。いくらアニメがヒットして玩具メーカーが気合の入った金型作ったとしても。
革命機もいいアニメだと思うし(まだ序盤を視聴した程度ですが)、ロボも文句なくカッコいいとは思うのですが、やはりモデル化してもあまり売れるような気がしません。だってガンプラっていう巨大市場が存在してるんだもん。
玩具という二次収入が見込めないハンデキャップを背負って1から新しいアニメ作品作るより、そりゃガンダムのネームバリューに乗っかった方が売る方としては安心できますよねえ……ユーザー、クリエイター的にはどうなのかは分かりませんけど。大人の世界てほんとに厳しい。
そう考えるとガンプラ市場ってのも存外罪深い部分がある気がします。ガンダム一強の状況がロボットアニメの新作を出し辛い環境を作り上げてる部分はあるのでしょう。作りたくても企画が通りにくい現実があるのかもしれません。
だからといってガンプラを悪者呼ばわりもできません。ガンプラが安定して売れてくれてるからこそガンダムの新作アニメが制作されるのであって、このビジネスモデルがあるからこそファンも製作サイドもウィンウィンでいられますから。
なんとも、痛し痒し。




