ウヤムヤ内閣
いやあ、たまげました。これ書いてる今日、どっかの国の総理大臣が辞任したそうです。どうせまた気分的なスローガンだけ上げて中身のあることなんか言わないんだろうなあとか思ってたらまさかの辞任。ま、前に辞めた時もやっぱり支持率が回復不可能な状態になってから持病を理由に無責任に辞めてたから歴史は繰り返すってとこなのでしょうか。しかし支持率高い時期はなんともなくって下がると悪化って、ずいぶん専門的な持病をお持ちのようです。記者会見見る限りそんなに体調悪くなさそうだったけど、ご本人が悪いって言ってるんだからさぞかしお悪いんでしょう。
相も変わらず自分の実績、あるのかないのか分かんないけど、それはきっちり長々と語ってくれてるけど、都合の悪い質問には何も答えない。どうせ辞任の記者会見、真摯に答える必要もないのは分かっちゃいるんですけどね。
喋りもいつものようにやたら引きやタメを多用してもったいぶって喋ってるけど、中身が薄いというか、聞くべきものもないというか、もうちょっと淡々と喋れないんでしょうか。それがスピーチのテクだと言われりゃそれまでですが、地力のない人の小技ほど片腹痛いものもありません。個人的には地力なんかなくっても全力尽くす人の方が好感持てます。
責任感ある人間ならマジメに答える必要もない記者会見とはいえ、誠実に答えると思うのであまり責任感もお有りではない方なのでしょう。そんな人物が最高責任者やってる時点で自分などはめちゃくちゃ不安ですけどね。あの辞任会見、採点するとしたらナントカ評論家とか社会ナントカ研究者とかいうヘンな肩書のいわゆる識者って人たちは何点つけるのかな?
やめる理由も持病の悪化ってことだけど、正味の話、官房長官はじめ党内に支えてくれる人がついに一人もいなくなって泣く泣く辞めたって内幕が透けて見えます。
とはいえ、総理を辞めたところで政治家を辞めるわけでもないんだからそうたまげる話でもないんでしょうな。今のタイミングで辞めるのが一番ダメージ少ないと判断しただけのことなのでしょう。妙なことをやられる前に辞めてもらって個人的には評価しますけどね。来年は繁栄の年です! なんて絶好調で言ってた昨年が遠い昔のようです。頼みの綱のオリンピックが中止になって、逆にコロナで大ダメージ負っちゃったらスタコラ逃げる。逃げのなんとかと異名を取った幕末の人など及びもつかない見事な逃げ足。この逃げっぷりのよさも政治家の資質なのかもしれませんね。これでモリカケとかサクラ、公文書改ざん疑惑も事実上の幕引きってことになるのでしょう。気楽な商売です。
しかし……日本人の国民性かどうかは分かりませんが、辞めた途端に手のひら返してやたら持ち上げたがる人が多いような気がするのは気のせいでしょうか。昨日まで文句言ってた人がいきなり評価するべきところはする、とか言っちゃってる姿には薄ら寒いものを覚えました。
こういうときに温情見せて世間の風潮に一石投じるみたいなスタンスを取るのがアジテーターの戦略ってやつでしょうか。まさかとは思うけど、空いた何かのポストでも狙ってるんじゃあるまいなと勘繰りたくなります。
いや、もしかすると辞めたご本人すら、3度めの返り咲きを今から狙っていたりして。




