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信玄の厠  作者: 厠 達三
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もう飽きた

 私事で非常に恐縮ではあるのだが、最近タイヘーンを書いている。


 どういうわけだか分かんないけど、自分がここに書いてる掌編はどうにも暗い。自分でもあんまり面白いとは思えないし読んでる人もほとんどいないだろう。もしおられればきっとつまんないと思われるであろう自覚もある。


 この場を借りてお詫び申し上げます。つまんない掌編ばっか書いてごめんなさい。


 なんでこんな暗い作品ばっかりなんだろう。なんとか軌道修正を試みたけどどうにもならなかった。自分はバカゲークリエイターのはずなんだが……


 そこで気分一新を図る意味でタイヘーンを書くことにした。この作品なら基本、ギャグだから肩に力を入れる必要もないし、なんも考えなくてもだいたい書ける。自分が楽しんで書けてるかというとこれまた微妙だけど、ここしばらく忘れかけてた何かを思い出すためにもこの作品が一番適当だと思った。


 それともうひとつ、この作品は挿絵を描いてて楽しかった。パロディが多いので挿絵も自然、パロディが入れやすくなる。つまり、自分のイラストの芸風に合っている。

 

 もうファンアートを描くことも多分ない。かといって自分の作品の挿絵を描くのもどこか虚しい。楽しければ問題ないんだが、自分の作品で挿絵を描いてて楽しかったのはタイヘーンだけだった。


 いや、別に挿絵ありきで書いてるわけではないし、自分はそこまで器用じゃない。ビジュアルを意識して書けるほどの筆力などない。小説家としては片手落ちの部類だろう。


 他方、イラスト描きとしての自分はイメージから絵を描けるタイプじゃなく、テーマやお題を決められて、何かたまたまネタが降りてくればどうにか描ける、これまた中途半端なタイプだ。


 カッコつけた言い方だけど、イマジネーションってとこか。自分のイマジネーションを刺激してくれる作品なら描きたいイメージが浮かぶ。ただ、描けないものの方が圧倒的に多いので、そこは現実とのすり合わせになる。浮かんだイメージの中で自分の描けるもの、そのうえで楽しんで描けるものに限られる。ま、所詮ハガキ投稿の延長だから。


 そんななかで、自分の作品の中で楽しんで挿絵を描けたのはタイヘーンくらいだった。挿絵のイメージすら浮かばない作品の方が多い。ここで書いた掌編なんか特にそう。仕事みたく、どれこれの作品で挿絵描け、って言われても多分描けない。このへんが素人。


 自分が楽しめるものしか描けない。それが自分の作品ではタイヘーンだけだった。いや、今から挿絵描く気マンマン、ってなわけでもなく、校了してテンション上がれば描きましょか、ってな程度のものでしかない。なんでそんなことをやらなきゃならんのかというと、自分がまた、あの頃のように楽しんで書けるようになるためなんである。


 それが自分が今、取り戻したいものなのである。


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