205.ぼっちの勇者にさよならを
立ち続ける力さえ失い、荒野の大地に膝を着く。
目の前には口元を緩ませた融合体の姿があった。
振り上げた右腕は獅子鋼の剣だ。
折れた自分の剣の柄を、俺は手放した……つもりだった。
いつの間にほどけたのだろう。
柄に巻いた錦の布が俺の手首に絡みついて離れない。
まだ諦めるなと、誰かに背中を推された気がした。
それでも刃が振り下ろされれば俺は……。
不意に、リューネとのやりとりが思い出された。
痛ければ痛いと叫べば良い。
辛いなら辛いと言えばいい。
そんな内容だ。
声は誰かに届くのだろうか。
勇者だった俺がこんなことを考える日が来るとは思わなかったな。
もし、誰かにこの声が届くなら。
助けて欲しい。力を貸してほしい。
そう願った瞬間――
天に瞬く星々が、空から俺めがけて降り注いだ。
◆
王城の最も高い塔の上に立って、少女は竜狩りの荒野を見つめながら、ゆっくりとその腕から紫色の金属環を外すと、祈りを捧げた。
「わたしには……こうして祈ることしかできません。もし、この心の声が届いたなら……この国のため、人々のため、たった独りで困難に立ち向かい、守ろうとしているレオ・グランデの無事を、どうか……どうか……ともに祈ってください」
少女――オーラムは小声で呟くように祈りを捧げた。
「あの方はすべてを背負い込もうとしてしまいます。今もそうして、誰もが知らないところで戦っているのです。かつてこの国を救った勇者さまのように」
その声は小さいが、彼女のふくれあがった魔法力は金属環のくびきから解き放たれ、広がっていく。
明かりさえもなく、暗く静かな王都の街に、ぽつぽつと魔法力の光が灯り始めた。
それはゆっくりと天に向かって昇る。
王都だけではなく、エステリオやユグドラシア。
果ては北の山深い地から、王都からずっと遠く離れた僻地まで。
そして――
オーラムの声は世界さえも越えて、届けられた。
◆
王都から遠く離れた、とある村に男はいた。ある理由からエステリオを離れて、彼は今、この村で理論魔法を教えている。
かつて名門と謳われた家名だが、その名を捨てて一からの再出発をしたばかりだった。
「いやね、最初に会った時から、ただ者ではないと思っていたんですよ。まあ、私で良ければ祈りましょうとも。今回は味方同士ですからねぇ……はっはっは!」
男の祈りが空へと昇り、星の海へと消えていく。
◆
黒髪の少女は港町で船を見送っていた。魔法を封じられた呪いのような力を解く方法を探しながら、少女は旅の途中だった。
「私が殺すと決めたのだ。それまでに勝手に死なれては困る……」
それは自然な祈りとなって、魔法を行使できないはずの彼女から力を紡ぎ出し、魔法力が天に昇っていった。
◆
ある日、心ない人間の悪意によって死にかけた自分を救ってくれたのは、とある人間の少女と保護者の男だった。
その少女には恩があり、彼女にとって男は大切なのだ。
どうやら男の危機らしい。いなくなれば、きっと少女が悲しむに違い無い。
「ワオオオオオオオオオオオオオオオン!」
今も王都の裏路地で、自由な暮らしを続けられることを感謝しながら、その犬は星空へと遠吠えした。
◆
王都の街の人々も、窓の外から空を見上げた。
レオ・グランデを直接知る人間も、その戦う姿を見たことがあるだけという人々も、その噂しか耳にしたことがないという人たちも、オーラムの呼びかけに、それぞれが小さな祈りを捧げる。
街の至る所から、そんなか細くも無数の、幾千の光が空へと解き放たれていく。
そんな最中、一部の輩たちは、旧市街の廃墟で声を上げていた。
「「「うおおおおおお! ジャースティス! ジャースティス!」」」
激しい正義の憧憬が祈りとなって空を駆け抜ける。
さらに王都を囲むように配備された王国軍からも、光と声が天へと届けられるのだ。
その中には、かつてレオに倒された放蕩貴族の青年の姿もあった。あの一件で放逐されかけ、なんとか軍部に潜り込んだらしい。
実戦経験に乏しく、貴族だというだけで部隊長となった彼に、下士官が訊く。
「ウォーベック隊長は祈られないのですか?」
「あんなヤツのために、俺様が祈るわけないだろ。ただ……国が滅べば貴族がデカイ顔をできなくなるのは困るんだ。餞別くらいならくれてやる」
また一つ、光が夜の闇を照らすように灯る。
一つ一つは脆弱な光だが、寄り集まればそれは星々の運河を形作っていた。
◆
王城の蔵書庫の奥に隠された、禁断の書にまでも声は届いていた。
三体の異界の神霊のうち、巨漢の一体は眠りこけている。
狼男と猛禽類の頭を持つ鳥男が、互いに顔を見合わせた。
「つーかよ、食べたら寝るだけの牛はほっとくとしてだ……たしか、あの銀髪と青い髪のクソガキ連中と一緒にいた男だよな?」
「ああ。また団体戦で手合わせしたいものだ」
「クソ真面目かよバカじゃねぇの? けど、ナメられっぱなしは沽券にかかわるからな。リベンジ上等だっつーの」
「ZZZZzzzz……」
独りでに開かれた禁書から、祈りが空を目指して王城内をさまよい始めた。
鳥頭が首を傾げる。
「ところでよ、オレらみたいな半分他の世界の住人が参加していいのか、この祭りは?」
狼男が笑う。
「参加してから言っても手遅れだぞ」
「ウッセーばーか」
◆
少女の祈りの声は世界を越える。
子供のように小さな妖精のもとにも、それは届いていた。
彼らはかつて、現れた異界の神によって光を取り戻したのだ。
神は危機に瀕している。
その恩を今こそ返そうと、妖精たちは夜空に祈る。
「神様をお助けするのです!」
「神様ぁ~!」
「神様ぁ~!」
三人だけでなく、村一つまるごと祈りの光が渦となって、遠い遠い別の世界の夜空へと届けられた。
◆
異世界の街で少年は、小さな情報端末を片手に、そっと夜空を見上げる。
「んだよ……アイツまだ戦ってんだな。まあ、こっちもこっちでぼちぼちやるさ」
かつて召喚された少年は、道化魔人として戦い、今は元の世界での生活を謳歌していた。
何かの手違いで、道化魔人として呼び出されたこともあった。
その時、邂逅しただけの間柄だ。
それでも少しだけ「がんばれよ」と想うくらいはできる。
祈りは光よりも速く、彼の住む街を越えて遙か遠くへと撃ち出された。
◆
少女は遠くかすかに、謳うような祈りの声を耳にした。
途端にお腹がぐうと鳴る。
「チキンピカタ食べたい」
調理場に立つ背の高い少年の顔を見上げて、少女は笑顔で告げた。
「そうだな。そういえば、いつの間にかうちのメニューに入ってたけど、どこで覚えたんだ?」
少年は首を傾げる。
いつの間にか増えたレパートリーで、チキンピカタは少女の好物の一つになった。
「教えてもらったのを、教えたんだよ」
「じゃあお前を経由して、教えてくれた人に感謝だな」
二人が知らないうちに、そのささやかな気持ちは祈りとなって、温かいスープの湯気のようにゆらりゆらりと立ち上る。
◆
世界は巡り、祈りは夜空を覆い始めた。
エステリオの講堂に避難した生徒たちのうち、二人の男子がたまたま肩を並べていた。
「レオさん……マジで大丈夫かな」
ツンツンとした髪をバンダナでまとめた少年は、手の中で銀色の人型をいじくりまわす。
避難の話が出てから、慌てて取りに戻ったのだ。頭部に漆黒の角を生やした自信作である。
無駄に見えるかもしれないが、カッコイイからと賛同してくれたのは、管理人の青年だった。
その隣で眼鏡の優等生風が首を傾げる。
この少年もまた、ある活動を通じて、とある女子生徒経由で管理人の青年を知っていた。
「ミスターレオのことです。失敗を糧にさらなる進化を遂げるでしょう」
ツンツン頭が眼鏡の優等生を睨みつける。
「知ったような口振りだな。レオさんはマジですごいんだぞ」
優等生風は眼鏡を中指で小さく押し上げた。
「ええ。存じ上げていますとも。それより、祈らなくて良いのですか?」
「――っ!? そうだった! レオさん、試合がんばってくれよ!」
「試合というような雰囲気には思えませんが、おおむね同意します」
学園に避難した生徒たちの想いが、空へと吸い込まれる。
空は星で埋め尽くされた。
◆
エステリオから遠く離れた北の山間の村で、小さな獣の子が夜空に祈る。
「レオパパさま……キュンコはいつか、大きくなったらまた、レオパパさまのところに遊びにいきますから。その時は、もっとお勉強を教えてください。お願いします」
隣で親狐がそっと寄り添うようにして、目を細める。
神獣の加護を織り込んだ二つの魔法力が、窮地の青年の元へと向かい飛翔した。
◆
王城の中庭に、無口なメイドと魔法騎士団の姿があった。
それを率いるアルジェナとフローディアが、オーラムの声を聞いて夜空を見上げる。
塔の上の彼女の存在に気付くと、アルジェナは呟いた。
「……オーラム姉様が、魔法を……」
頷きながらフローディアが、興奮気味に鼻息を荒げる。
「こんな魔法、見たことも聞いたこともないのじゃ! レオ先生が教えたのかのぅ」
それから二人は互いに顔を合わせて頷くと、それぞれ手を組み祈りを捧げた。
彼女たちに先導されるように、王城の人々も、国王ジンク・タイタニアさえも、独り戦う青年の無事を願う。
「私も祈ろう。国王として……いや、今のこの世界の存続を願う人間の一人として」
光の潮流が決戦の地に注がれた。
◆
エステリオの教職員たちは、持ち回りで学園内を巡回していた。
オーラムの祈りの声を聞き、男は足を止める。
口数の少ない武器用具室の主だった。
「……彼は友人だ。失うには惜しい」
その隣で、図書室の司書を務める女性が頷いた。
教員だけではなく、青年と関わり合いを少しでも持った人々の、心の声が集まり始める。
それに精霊魔法学の教員も加わった。理論魔法も嗜む彼が、今はエステリオの結界を管理していた。
「我々は救われてばかりですね」
この教員は、交流戦で管理人の青年の奮闘を間近で見た一人である。
手を組んで空を仰いだ。
「私が力になれるのであれば、なんなりと相談してください」
結界を越えて光がまた一つ、打ち上がった。
◆
学園長室で椅子に深くゆったりと掛けながら、老人は長く蓄えた髭を撫でた。
柔和な笑みを浮かべて頷く。
「どうやらお主は、お主が考えている以上に想われておるようじゃな。まあ……少々おっちょこちょいでツメが甘いのは相変わらずじゃが……どうれ、わしもその中の一人ということを証明せねばならんじゃろうな」
古びた教鞭を抜くと、学園長は祈りとともに魔法力を空へと解き放った。
その光球は太陽のように煌々と輝く、特大のものだった。
◆
エミリア・スタンフォードは講堂に生徒たちを誘導し終えて、次にできそうなことを探していた。
いてもたってもいられなかった。何かしなければと、焦る気持ちとは裏腹に、なにもできない自分を情けないとすら思い始めた。
そんな時――
空から降り注ぐようにオーラムの声が響き渡った。
「この声……オーラム姫様なのですか!?」
生徒たちよりも驚いたエミリアだが、オーラムの祈りの声に最後まで耳を傾ける。
それから何度も深呼吸をすると、管理人の青年の顔を思い浮かべた。
「レオさん……また、どこかで誰かの……ううん、みんなのために戦っているんですね。もし、わたしなんかの祈りでもレオさんのお力になるなら、何度でも……何十回でも何百回でも祈ります。願います! レオさんが無事にエステリオに帰ってくることを!」
胸を張り祈りを声にして宣言すると、エミリアを象徴するような優しく柔らかい光が空へと浮かんでいった。
◆
学術研究都市ユグドラシアに残った二人にも、オーラムの呼びかけは届いている。
館の中庭で二人は新月の空を見上げていた。王都の方へと向かう、星々のような光の渦が二人の頭上を天の川のように通過していくのが見えた。
二人――マーガレットとジゼルには、オーラムの言葉の意味が深く推察できた。
管理人のために技術と資材をなげうったのである。
マーガレットが口元を緩ませる。
「それにしても、オーラム姫様の念心魔法ってとんでもないわね。きっと聖遺物の影響なんでしょうけど……」
黒髪を揺らしてジゼルが頷いた。
「この力があれば、世界中に七連星工房の宣伝活動が可能となります」
「アナタって結構図太いわよね」
「冗談です。本当は不安でいっぱいですから」
そう告げてから、ジゼルは胸の前で手を組み瞳を伏せた。
「大丈夫よ。レオ君のことだもの。今回だって、きっとうまく切り抜けられるわ」
マーガレットも手を合わせる。
空にまた、星のような光が加わった。
◆
リューネ・ショーメイカーは兄と過ごした研究室で、日誌を手にしていた。
どうしても、心のどこかで兄を諦めきれずにいる。
だが――
「……自分はもう、兄さんの影には怯えない。兄さんに甘えもしない。今度はこちらから……お別れだ」
日誌を破り捨てて、リューネは祈る。
「……君が戻るというなら、自分もこの世界で生きていよう……いや、生き続けると約束する。だから……死ぬな」
金色にも似た色の光が、リューネの元から空へと飛び去る。
その方角の先には、決戦の地があった。
◆
学園の校庭の真ん中で、三人の少女が空の星々を掴むように腕を伸ばしていた。
「レオ師匠に届け! ぼくはもっともっと、師匠に教えてもらいたいんだ! そのためにも、今よりもたくさん走り込むし、ちゃんと他の魔法も勉強するからッ!」
青いポニーテールを揺らして、フランベルは瞳を潤ませる。
「あ、あたしだってレオっちのこと待ってるし! っていうか、せんせーになる前にいなくなっちゃうなんてやだよ? いつかレオっちのことを助けてあげられるようになりたいから、戻ってきてよね!」
クリスが夜空に祈る。
「オーラム姫さま……ううん、ララちゃんの想いが、みんなの心を一つにしてくれたから……ちょっぴり悔しいけど……私もその想いに乗せて……レオが帰ってこられるように、持てる力の全てを捧げるわ」
三人の少女の想いが一つとなり、満月のような光球となって空へと昇っていく。
瞬間――
クリスはその場で意識を失うと、倒れ込んだ。
「ちょ、ちょっとクリっちってば! どうなっちゃってるの!?」
「うわあああ! ど、どどどどうしよう!」
「とりあえずフラっちはエミリアせんせー呼んできて!」
エステリオから飛び立った星々が、青年の元へと最後の加速を開始した。
◆
竜狩りの平野に星が集う。
その光景を、塔の上からオーラムはじっと見つめると。もう一度、胸元で手を組んだ。
そっと目を閉じ、今度は第一王女オーラムではなく、一人の少女として祈る。
「レオお兄ちゃん。みんなの気持ちが届きましたか? 独りで苦しまないで……悩まないで……抱え込んでしまわないで。お兄ちゃんにはたくさんの人との繋がりがあるから……その繋がりの一つに、わたしも加わりたい……ううん……なります。なってみせます。だから、痛みを感じるなら、その半分だけでもわたしにください! お兄ちゃんはわたしを外に連れ出してくれました。何度も守ってくれました。今度はわたしが……わたしたちがお兄ちゃんを守りたいから」
青い輝きがオーラムの胸元に集まった。光を集めて祈りをのせて、解放するように少女は放つ。
暗黒の空に星が満ちた。
最後の星の一欠片が空に輝き……それは地に伏せうつむき、今にも倒れそうな青年の元へと落ちる。
荒野の中心で孤独に戦う青年の心の声に、星々が次々と引き寄せられ、降り注いだ。
◆
温かいな。空から幾千幾万の光が降ってくる。
痛みは和らいでいった。
それだけじゃない。空っぽになった魔法力が甦っていくのが解る。
顔を上げて、俺は立ち上がった。
もう一度、折れてしまった獅子鋼の剣を構え直す。
融合体は唖然としていて動けずにいた。
「な、なんだそれは!? そんな魔法は……どうやって使ったというんだ?」
怯えたような声の融合体に俺はゆっくりと首を左右に振る。
「俺が使ったんじゃない。ただ、俺は差し伸べられた手に気付いて、その手を掴んだだけだ……どうやらみんな、俺に加勢をしてくれるらしい」
俺が浴びた星々の光の雨は、力に溢れていた。
知っているもの、見ず知らずのもの。悪意や敵意混じりのものまで。
様々な人々の想いが俺に力を貸してくれる。
「い、い、いい、インチキだ! そんなことはあり得ない! オレ様の勝利で終わるはずなんだ!!」
光は俺の身体を通して獅子鋼の剣へと宿り、折れた刃は星の光で満たされた。
誰に言われなくとも解る。
この聖剣で……ヤツを倒せと。
切っ先を融合体に向けると、俺は静かに告げた。
「魔法は人の想いを伝え、願いを叶える奇跡の力なんだろ? お前だけにその奇跡が起こるとは限らない……ってことさ」
俺は聖剣を剣舞のように、縦横無尽に振るった。
星の光をちりばめたような軌跡には、俺に祈りを託してくれた人たちの温もりが宿っている。
融合体は獅子鋼の剣をこちらに向けた。
「殺してやる……ころ……殺してやるぅう……」
腹の底から絞り出したような声だ。
俺はじっと融合体を見据えて宣言した。
「悪いが負ける気がしないんだ。返してもらうぞ……俺の力を」
瞬間――
俺を取り囲んでいた召喚された魔物たちが、一斉に襲いかかってきた。
第一波に対して理論魔法による斥力場を展開。クリスの力だ。
右側面からの攻撃には、無詠唱で獅子王の眷属に助けを求める。プリシラの得意分野だな。
瞬時に生まれた複数の魔法陣から、プリシラの友人でもある獅子王の子供らと、その仲間たちが現れた。
彼らが果敢に竜人や地竜と戦う間に、左側面の敵を火属性の精霊魔法でなぎ払う。フローディアの才能をアルジェナの知識と技術が支える合体魔法だ。
クリスの斥力場を解くと同時に、俺は聖剣で居合いの構えを取る。
剣の形状が違うこともあって、本来なら威力が弱まってしまうのだが……フランベルの修練が俺の身体を独りでに動かした。
一瞬だけ、聖剣の光で構築された刃が刀のような反りを生み出す。
「一閃ッ!!」
聖剣を振り切ると、魔物の軍勢が真っ二つに千切れ飛んだ。
融合体が半歩下がる。
俺は一歩、さらに一歩と距離を詰めた。
聖剣が導くように煌々と輝きを増す中で、襲い来る召喚された魔物たちを切り伏せながら、融合体めがけて、俺が歩みを止めることはない。
背を推す想いを力に変えて、俺は融合体に最後の戦いを挑んだ。




