表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法と魔人と王女様  作者: 月立淳水
幕間2
58/176

おまけ:人物紹介(2)(三人の友人)

幕間のおまけコンテンツ、人物紹介その2、三人の友人たちです。多少のネタバレを含みます。興味ない方は次話に進んでください。

浦野うらの 智美ともみ


 十七歳の大崎純一のクラスメイト。一応準ヒロイン。プリン。


 もしこの作品を「巻き込まれ型・平凡主人公モノ」と再定義するなら圧倒的主人公の彼女。この作品中圧倒的MVPであるのも彼女です。


 うっかりジュンイチからプリンをご馳走になる仲になっていたがために、宇宙のもめごとに巻き込まれてしまいました。ある意味必然で巻き込まれたジュンイチとは全く違って、本当に彼女は市井の一高校生以上の存在ではありません。


 そういうわけで、それといった能力は無い、スポーツも勉強もほどほど、みたいな皮をかぶっていますが、実のところ、運動神経は抜群(だけど基礎体力がないだけ)、頭の回転もめちゃくちゃ速い(だけど基礎知識がないだけ)、料理も超上手い(でも普段は披露しないだけ)、などなど、基本スペックは作中最強レベル。


 性格は、ちょっと涙もろくて自分に自信がない女の子。そんな自分にいつも優しくしてくれるジュンイチのことを不思議に思っています。


 根のところでは引っ込み思案でちょっと卑屈なところはジュンイチそっくりなのですが、だからこそ、ジュンイチの卑屈さに自己嫌悪に近い拒否感を感じ、彼の卑屈な態度をしかりつける役回り、でもそれこそが、ジュンイチの大きな力になります。彼女は、等身大の鏡としてジュンイチに彼自身の強さと弱さを見せ続けていく貴重な存在と言えます。


 実際、彼女がいなければ、この作品宇宙の人類は闇に閉ざされていく運命になっていたかもしれません。


 そんな彼女がなぜこれほどにプリンを愛するのかは、すべての謎が解けたその最後に残り、宇宙終焉まで永遠に明かされることは無いのです。


***


「君はとても強いのに……時々……ぐすっ……とても弱気になって……なんでも自分のせいだって抱え込んじゃう……すぐごめんって謝っちゃう……そんなところは……嫌い」


「大崎君はねえ、セレーナさんの騎士さんなんですよう。ピンチになったら駆けつけて颯爽と王女様を助けるんです」



毛利もうり 玲遠れおん


 大崎純一のクラスメイト。十七歳。愛すべき馬鹿。


 一言で言えば馬鹿。な彼ですが、もちろん、彼はその持前の社交性と突破力でジュンイチを助け続けます。ちょっとひねくれ者なジュンイチがクラスになじんでいたのも彼のおかげかもしれません。


 物事を難しく考えるのが苦手な彼ですが、だからこそ、余計なことを考えずに真実に一直線にたどり着くことがあります。


 また、こうと決めたら必ずやり遂げ後悔しない、それも彼の良いところ。


 とても友達思いな彼は、成績こそひどいものですがクラスでも結構人気が高いようです。いつも新しい出会いを求めてだだをこねている彼ですが、クラスの中で彼にそれなりの想いを寄せる女の子もいるとかいないとか。


 最初から最後まで、一貫して考え(考え無し)を変えない彼の存在は、みんなの大きな支えになります。


***


「落ち込むだけで済むんだよ。信じてた友達に裏切られたー、ショックだー、ご飯ものどを通らないー。……で? それで宇宙が滅びるのか? また立ち直ってほかの友達と楽しく暮らせばいいだろ」


「俺は基本頭悪いんだよ。だからスタートとゴールしか見えねえってだけだ」



■マービン 洋二郎まーびん ようじろう


 大崎純一のクラスメイト、十七歳。本当は何歳だお前。


 思慮深く誰にも丁寧な言葉づかい、何があってもあわてない。


 精神年齢が妙に高い彼は、思慮の面でジュンイチをサポートします。


 また、細かいことにもよく気が付き、誰もがすっかり忘れていたことをしっかりと準備して用意してくれていたりします。


 家がちょっとしたお金持ちで、礼儀作法などにも厳しいようです。


 お金持ちに生まれ自由が制限された自分のあり方を疑問を持たずに受け入れようとする彼は、実は一番セレーナに似ています。


 それを強引に連れ出すジュンイチたち。


 見た目の言葉や行動は変わりませんが、彼も物語で大きく成長する一人です。


***


「私が無理やりフェスティバル大勝利旅行に連れ出したことにしますよ。アリバイ作りのためにいくつか別荘を押さえておきます。教師陣には連絡して補習の日程も調整しておきましょう」


「弱気の虫は私だけでしたね。四対一で私の案は廃案、ってことで結構です」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ