表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13代目の破壊神  作者: 千路文也
1st #1 生徒会長誘拐事件
87/647

086  見えない部屋


「やるじゃーん。てっきり、雀羅も使えない凡人エクソシストだと思ってたし」


「これでも王覇師団のエクソシストよ。雀羅ぐらい使えて当然」


「へー。アンタ王覇師団のメンバーなの」


「そうよ」


「ドコタイ?」


今時のギャル風に略して言ったソフィアだったが、肝心の神代は意味が分からないといった様子で首を傾げた。


「その前にドコタイって、どういう意味よ」


「何処の隊に所属していますかー。の略でドコタイ」


「ああ、そういう事ね」


最近の女子高校生の間では略語が流行っていたのを思い出して、妙に納得した神代。


雷霆隊(らいていたい)? 螺旋隊? それとも、焔星隊とかだったりして!」


何故かテンションを上げて話し始めたソフィア。


「……修祓隊(しゅうばつたい)よ」


「なーんだ。雑魚じゃん」


修祓隊は下から数えた方が早いのだ。


「これを見ても、そう言えるかしら?」


神代の左隣に体重計が出現した。


「ん!」


ガクンとした衝撃がソフィアを襲った。右腕に持っている大剣が急激に重くなったのだ。


「うっそ」


あまりの重さに大剣が地面に埋まり、ソフィアは引っこ抜こうと両手で柄を掴むも、大剣は一切動こうとしない。


「対象の重量を上下げさせる体重計」


次に神代の右隣に視力検査表が現れた。


「もしかして」


ソフィアが予感した通り、まもなくソフィアは視力を失ったのだ。


「……何も見えない」


「安心していいわよ。全部一時的だから」


それでも、勝利を確定させるためには十分だった。体重計で大剣の重量を軽くした神代は、ソフィアから大剣を奪い取った。


「ちょっと!」


暗闇の中で必死に手を動かしたが、何も掴む事が出来ないソフィア。


「勝負ありね」


神代はこの瞬間に勝利を確信した。


「アンタに人を殺す覚悟はあるの?」


ソフィアの発言は命乞いと何ら違わない発言だった。


「あら、さっき自分の事を恢飢だって言ったばかりじゃない」


「ッチ」


怪訝が悪そうにソフィアは舌打ちをした。


「じゃあね」


不適な笑みを浮かべた神代は、目の前にいる恢飢の首に大剣を振り降ろした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ