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天童院さんの看病?をしたらしい

(あ、やっぱりお嬢様だったんだ。)


スマホで住所を調べて行くと、そこには大きな大きなお家が見えた。

漫画で見るような大きな門と、大きな表札?に天童院とかかれていたので、間違いないだろう。

門から見える噴水付きの広場の奥に家、もとい屋敷が建っていた。


「いきなり申し訳ございません。メイドの水無月と申します。松本修史様でお間違い無いでしょうか?」

「おおっ!?」


門の前で圧倒されていると、門に付いているインターホンから声が聞こえて来た。

びっくりした。


メイドさんとかいそうだなーと思ってたいけど、まさか本当にいるとは…。

俺の事を知っているということは、天童院さんから俺の事を聞いた事があったのかな?


「は、はい。天童院理沙さんのクラスメイトの松本修史です。天童院さんに送ったメッセージに返信が来なかったので心配で来ました」

「…そうでしたか、まことに申し訳ございません。お嬢様は今朝方、高熱が出おり、本日はずっとおやすみになられております。心配をおかけし申し訳ありません」


(あ、なるほど。寝込んでたのか、それはしょうがないな。…そうだよね。よくよく考えれば1日寝込んでスマホを見ない時くらいあってもおかしくないよなー。…でも、熱が出たのか、それは心配だな)


取り敢えず、メッセージに気付かなかった理由が分かってよかった。

しかし、同時に心配になった。


「いえいえ、そうだったんですね…。わかりました。あ、今、彼女の熱は下がりましたか?」

「はい、お嬢様は熱も下がり、スヤスヤと眠られております」


ホッとした。

取り敢えず熱は良くはなったみたいでよかった。


「それは良かったです!順調に治っているようなので安心しました。…起こすのも悪いですし、帰りますね。水無月さん、ありがとうございました」


お見舞いをしたかったが、病人を起こしたりしたら申し訳ないと思い、俺は家に帰ろうとした。


「お待ち下さいませ、修史様。せっかく来ていただいたので、どうぞ中にお入り下さい。そして、ぜひお嬢様にお会いになって下さいませ。きっとお嬢様はその方がお喜びになり、治りも早くなるはずです」


しかし、水無月さんに呼び止められた。

そして門がゆっくりと開き中に入れるようになった。


「…いいんですか?迷惑では?」

「ふふっ、迷惑だなんて…とんでもありません。それと、修史様をお帰りさせたら、後でわたくしがお嬢様に叱られてしまいます。どうぞ、お入り下さい」

「そ、そうですか。なら…失礼します」


ふむ、どうやら迷惑ではないみたいだ。

人に風邪を移した方が早く治るって言うしね!

俺はお言葉に甘えて中へと合法的に入った。


綺麗に手入れされている芝や、夏にあれば嬉しい噴水の横を通り屋敷の前に着いた。

すると、メイド服を着た女性が一人、玄関と思わしき扉から姿を現した。


(リアルメイド!!…これは…萌えるっ!!)


心が踊った。

メイドカチューシャがよく似合う、肩までギリ届かないくらいのショートカットの女性だった。

二十代前半くらいな可愛い見た目だが、落ち着いた雰囲気をしている。

目は少しキレ目で表情から何を考えてるのかが見えない人だと感じた。


「こんにちは、修史様。先ほど案内させて頂きました、メイドの水無月みなづきと申します。以後、お見知りおきを」

「どうもこんにちは。水無月さんですね!よろしくお願いします」

「はい、よろしくお願いいたします。…ささ、どうぞ、こちらへ。」

「あ、はい。し、失礼いたします」


淡々と話す水無月さんの後をてくてくと付いていく。

でっかいシャンデリアや、高そうな絵が飾ってあり、何だか自分がここにいるのがおかしい気がしてきた。

元の世界で庶民だった俺は少し萎縮してしまった。


なんでも鑑定団に全部出したらいくらになるかな?などと勝手に考えていると、水無月さんが部屋の前で足を止めた。

どうやら天童院の部屋に着いたらしい。


「どうぞ中へ。何かご要望がありましたらお呼び下さいませ。それではごゆっくり。…ちなみにお嬢様は本日、安全日でこざいますのてをご安心を」

「……っ!?なな、何を!?」 

「まあ、孕ませても問題無いのですが、卒業まではしばしお待ちを。では失礼いたします」


何やら問題発言をして水無月さんは何処かへ行ってしまった。

たとえメイドさんに推奨されたとしても、恋人に手を出していない俺にそういうのはまずいので聞かなかったことにする。

決してひよった訳では無いぞ!


動揺を押さえつつドアを開けて部屋に入った。


「あ、水無月?来てすぐに申し訳ないのだけど、寝ていたら汗をかいてしまったの。背中拭いて下さらない?」


…ああ、ノックって…大事だよね!

ドアを開けて俺の目に入ってきたのは、天蓋付きの白い綺麗なベットの上に座っている下着姿の天童院さんの後ろ姿だった。

先ほどまで着ていたであろうネグリジェと黒いブラはベットの上にそっと置かれていた。

つまり下着姿パンツのみの状態だ。


天童院さんの綺麗な背中が、汗のためかしっとりとしていて、うっすらとブラの痕が残っているのも見てとれた。

背中のラインというのだろうか、女性らしい背中の形がとても美しい。


俺は背中フェチではないが、とても魅力を感じた。

アニメの主人公とかだと、「うわぁぁ!ごめん」とか言って目を背けるところだと思うが俺はそうはならない。

後悔をしないために、目にしっかりとその姿を焼き付ける。


…ふむ、安産型だな!


「…ちょっと水無月?聞いてます…の…?」


その時、反応が無いことを変だと感じた天童院さんが振り返った。

そしてガッツリと俺と目が合った。

彼女は俺を見つめて固まった。

状況が理解出来ないみたいだ。


俺はと言うと気まずくはなったが、彼女の胸が見えるかもという欲求が脳を支配していたので、気まずさなんてどうでもよくなっていた。

しかし、無情にも彼女の髪が驚くほど上手く胸の先端を隠しており、見えることは無かった。

…いや、そんな上手く隠れるなよっ!くそっ!


「こんにちは。天童院さん」←爽やか笑顔


俺は悔しさを胸に秘めつつ、平然と明るく声をかけた。


「…きゃ、きゃあ!ど、どうして修史様がここに!?」


彼女は状況が理解できたみたいですぐに俺に背を向けた。

恥ずかしいのか耳まで真っ赤になっていた。

なんとも可愛らしかった。


「それはね、お見舞いにきたんだ。大丈夫かな?って思ってね」

「修史様がわたくしの為に…ですか!?…あ、ありがとうございます!」

「いえいえ!どう調子は?」

「は、はい!もうすっかり良くなりました」

「そうか、それはよかったよ」


元気そうでなによりだ。

このままだと彼女の汗が冷えてしまうので、俺は一旦部屋を出ようと考えた。

しかし、何にもお見舞いの品をもってきてないし、何かしてあげたいのでゆっくりと彼女に近付き、優しく声をかけた。


「あ、背中拭いてあげるよ。汗気持ち悪いでしょ?」

「ふぇっ!?だ、大丈夫ですわ。わざわざ修史様にそのような事を…」


決して下心はないと言いたかった。

まあ、これも善意って事で!


「良いって。病人は甘えな。水無月さーん、タオルを!」

「はい、そう言うと思いましてご用意しております」

「しゅ、修史様!?水無月っ!?」


メイドの水無月さんは呼ぶと直ぐにドアを開けて入ってきた。←ドアの前で会話を盗み聞きするつもりだった

少し強引な気もするが、俺は水無月さんから濡れたタオルを受け取り天童院さんの後ろに座った。


「天童院さん、痛かったり痒かったりしたら言ってね」

「えっ、あっ。…わ、わかりました…わ。お、お願いいたしますわ」


緊張しているのか体を少し強ばらせている彼女の背中をゆっくりと拭いていく。


「あっ。…んっ!…ふぁっ!…っ!」


彼女はくすぐったいのか痛いのか少し声をあげていた。

体の一部が声に反応しているのが分かる。


「…大丈夫?…痛い…かな?…ごめんね、優しくするから」


(修史様に背中を拭かれてるなんて!こ、こんなのダメですわぁ!)


表情は見えないが、嫌がってはいないようなのでよかった。

しかし、天童院さんの発する声を聞くと、付き合ってもない女の子にこんなことして大丈夫かな?という新たな不安が俺の胸に芽生えてきた。


(いや、これは正当な行為であって邪な感情はないはず。そう、医療行為に近いから大丈夫だ。純粋な良心だ!)


自分の都合の良いように解釈をして、俺は天童院さんの背中を拭き終わった。

…ふぅ…。俺は満足した。


「はぁはぁっ」

「よし、終わったよ。前は流石にダメだから自分でやってね。それじゃ、一旦外に出てるから着替え終わったら言ってねー」

「わ、分かりましたわ。そ、その…ありがとうございます」

「んっ!どういたしまして」


前も拭いてあげたかったが、それは完全にアウトなので俺は速やかに部屋を出た。

…いや、この世界なら…。

すみません、なんでもないです。


(はぁぁっ!修史様!かっこよくて優しくて素敵ですわ。それにまたくしのこんなはしたない姿を見られて…。もう、もうっ!!)


「お嬢様、落ち着いてください。さあ、お着替えはわたくしが!」


この修史の行動で天童院理沙の修史への好感度は更に上がっていた。

それに気付くことになるのはまだまだ先のお話。


ブラを修史が外すシーンがあった方がよかったかなぁ。

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