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ファーストインプレッション

時間が止まったように感じる

体が思うように動いてくれない

というより彼女が先ほどから私の体をがっちりとホールドしているため動くに動けない。

「…っぷはっ!」

やっとキスが終わったと思ったのもつかの間彼女はまた私に口づける

一体この人は何なんだ、初対面の人にキスをするなんてどうかしている!と思った時点で私は今女の子とキスをしている事実に気づいてしまった。

「!!!」

あまりの恥ずかしさで彼女に対し抵抗を試みるも彼女のホールド具合が強くてほとんど動けていない、

すると私のささやかな抵抗に気づいたのか彼女は一旦キスをやめて

「おとなしくしてて」

私の耳元でそう囁いた彼女はまたキスを再開する。

しかし、今度はどうも様子が違う。

さっきよりもきつく抱きしめられたかと思ったら私の口内に何かが侵入してきた

それが何かを認識する前に渾身の力で彼女のホールドをふりほどいた。

「あっ…」

「ご、ごめんなさいっ!」

なぜ謝ったのかは分からないけれどとにかくこの場から離れたくて私は駆けだした、

逃げ出したままの勢いで家に入り私は両親が心配そうにしているのも気にせずそのままベッドにもぐりこむ。

「あっ…はっ…」

先ほどの出来事に脳内処理が追い付いていない、全身がものすごく熱い。

いきなり女の子にキスされたと思ったら抱きしめられて耳元で囁かれてその上―。

「――!!!!!」

恥ずかしすぎてこれ以上思い出したくない。忘れよう、これはきっと悪い夢なんだ、そうだ、そうに違いない、そう祈りながら私は眠りに就いた。

「おはよう真奈ちゃ…どうしたの?大丈夫!?」

「え?大丈夫だよ」

「嘘、顔真っ青だ、保健室行こう?」

そう涼ちゃんに言われたけれど私は大丈夫だ

「だめだよー真奈ちゃん、先生には言っておくから少し休んだ方がいいよー」

「え、でも…」

「でも、じゃないよすごく体調悪そうに見えるし一緒に行こう?」

「あ…うん、じゃあお言葉に甘えて」

私は差し出された涼ちゃんの手を取って保健室へと向かう。

「先生、すいません保健室を利用したいんですけど…」

「あーいいよいいよー好きに使っちゃってー」

普段保健室の利用が多いのかは分からないが大分適当な返答が来た

そうして仕切りになっているカーテンを引いたそこには

「あっ…」

昨日桜の木の下にいた彼女がいた―。


お久しぶりです…

就職活動に失敗したので続編投稿です…


お待ちしていた方には何と言ったらよいかわからないくらい放置してしまって申し訳ありません。

これからも精進してゆきますのでよろしくお願いいたします。

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