表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポイ活で、異世界ファームを育成しよう!  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/61

第45話 どうしよう?

「ごっそさん」

「おなかいっぱーい!」



 クルスはリーナのところで、たらふくと言っていいくらい料理をご馳走になった。最初は手伝おうかと言ったが、連絡版のとこを見ろと言われ……もてなしを受けろかなにかの文言が書かれていたため、黙っておくことにした。


 そして、リーナの手料理はどれもこれも口に合いすぎて、がっつくのを止められなかった。リーナも自分のをたくさん食べていたので問題はない。けれど、肝心の『問題』はなにも解決していないのだ。


 クルスの敷地があのままでは『住めなく』なるので……どうしたら、いいかをだ。


 金貨の幻影が落ち着いていたとしても、ひとりで住むのには広過ぎる敷地が出来てしまうだけ。リーナのところで、貴族の別荘くらいなのに。クルスのところも同じかそれ以上であれば、ひとりで住むのは大変、もったいない。



(とは言っても、リーナに住むか?とか言えるか??)



 ただでさえ、好意的な印象を受ける女生との共同生活なんて、歩兵の頃でもなかった。野郎まみれの宿舎での生活から抜け出した今では、管理者の目はあっても基本的にやりたい放題。汚い生活をしているわけではないが、目の前の美少女と『いっしょに住まへん?』と簡単に言えるほど、クルスは自分の見た目はよろしくないと思っているくらいだ。


 ただでさえ、年下扱いのように『ちゃん付け』で呼ばれている状態でもあるし。



「クーちゃん? どかした?」

「……なんも、あれへんよ」



 もやもやするが、呼び名は親しみを持つからこそ呼んでくれる。なにかの話できいたような記憶しかないが、悪いとは思っていない。しかし、ちゃんと呼んでもらうと嬉しいかもと思うくらい……リーナは魅力的だ。自分以外に目を向けてほしくないと思うくらいに、クルスは気にかけていた。



「あ、家のこと? 今日は泊っていくんでしょ?」

「今日は~やけど。今後どないするん。ずっとはあかんやろ?」

「ん~……じゃ、拠点は向こうだけど。こっちに住むとか?」

「いやいやいや? 女の子がそんな簡単に」

「クーちゃんだから言ってるんだけど」

「……さよか」



 ああ言えばこう言うで、結局うまくまるめ込まれそうな気もするが。とりあえず、今日はこの家で寝泊まりするしかないのは決定した。


 明日のことは明日、と先に風呂は使っていいと言われたが……服がないことに、リーナもさすがに申し訳ないと言ってくれたので。ふたりでクルスの敷地に向かうことにした。着替えくらいは取りに行けるだろうと踏んで。



「……終わって、る?」

「……にしても、なんぞ豪華」



 家の方はリーナのところとあまり変わりないが、敷地に大きな変化があった。人はいないものの、家畜が増えてたり見たこともない道具が畑の収穫をほいさっさとしているので、また金貨の幻影が増えているので逆に始末が悪い。


 とりあえず、連絡版もみたいので家にふたりでダッシュして向かうことにした。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ