奥さん! 紫色になったブロッコリーは甘いんですっ!
なにやらこの作品に20ポイントも付きまして……。エッセイ日間22位(2021.1.12)、わぁい。まじめな考察やほっこりするエッセイ群のランキングに、でーんと『八ッ頭』の文字。なんだかシュール。なんにせよ、ポイント入れていただきありがとうございます!
今日は、ブロッコリーでいきましょー。旬が終わる前に。ブロッコリーさんはイタリアで品種改良がなされ今の形状になりました。イタリア育ちでボンジョルノ! な感じです。
ブロッコリーさんの話をする以上、切っても切れない人物がいます。ブロッコリさんです。え? バカにしてないです、奥さん拳を握らないで。
ブロッコリさん、故アルバート・R・ブロッコリ氏の事です。アメリカの映画監督です。もう分かる人は分かってますねー。名作映画『007』シリーズの監督です。
彼の伯父がヨーロッパからアメリカに野菜ブロッコリーを持ち込み広めたのです。細かいことは省きますが、お金に融通のきくアルバート氏のおかげで『007』は世に生まれました。
ブロッコリー=『007』です。テストに絶対出ます。
さて、トリビアは置いといて、野菜の話にもどります。ブロッコリーは花の部分を食べる野菜ですねー。正確には蕾と茎です。粒々一つ一つが蕾です。スゴい花の数ですよね。
ブロッコリーさんは意外と変化が早く萎れやすいです。冷蔵庫にしまい忘れて、黄色くさせてしまった人もいるのでは? 食べられますが、ごそごそして美味しくはないですね。
なので、買ってきたら加熱しちゃってください。今日中に食べなくてもです。
ここでサブタイトルの『紫色になったブロッコリー』に関係する目利きのお話を。
スーパーさんだと見かけないんじゃないかなぁ。野菜直売所なら販売しているかも。あったら紫の濃いやつ買いましょう。あまーいですから。
ぱっと見、『黒ずんでて傷んでそう』と思えるかもしれませんねー。それは間違い!
紫の原因は『アントシアニン』と言うポリフェノールの一種です。聞いたことありますよね? ブルーベリーに沢山含まれるとか聞いたことあるでしょ。
ブロッコリーは強い寒さから身を守るために、その身に糖分を蓄えます。これが紫色に見えるわけです。
水は零度で凍りますが、砂糖の入っているジュース類は零度では凍らない。これを寒さ対策に使うブロッコリーさんはスゴいのです。なろう読者の好きな科学的チートですね。ブロッコリーtueeeee、氷魔法無効ですかね。
脱線しました。その他の目利きにいきます。
花蕾がしっかり詰まって、房と房に隙間が無い。房にばらつき、緩みがあるものは食感が落ちます。みずみずしく、しんなりとしていない。花蕾は濃い緑、紫色があったらは即買いで。
逆に、花蕾に黒インクを付けたシミの様なものが有るものは買わない。これは茎の内側から腐る病気にかかっている可能性があります。ひどい場合、食べた時に腐臭が口内を襲います。
冬が旬なブロッコリーさん。当然、栄養豊富です。何しろ緑黄色野菜に入ってますからね。ビタミンCなんて豊富過ぎて、ブロッコリーを100g食べるだけで成人の一日の目安摂取量クリアです。
他にもカロテン、食物繊維、ビタミンE、Kも多く含みます。何と言っても『葉酸』がたっぷり。妊婦さんにオススメです! まぢで!
『葉酸』はDNAの合成や調整に関わっているらしく、胎児の正常な細胞分裂を助けるため妊婦さんは多めの摂取をしたい所です。元気な赤ちゃん産みたいですもんね?
あえて難点と言えば、ビタミンCが水溶性なんで沢山のお湯で茹でると流出しちゃうとこですね。
ブロッコリーさんにも弱点があった。しかし、レンジで加熱すれば問題解決。ほとんど流出無しですねー。一番早いのはシチューで食べればいいんです。流出してもシチューに溶け込んでますからね。
なんか最近はブロッコリーをオイル漬けにするのが流行ってるみたいです。私はやったことないのでなんのコメント出せないのですが。
余談で、『紫色に変色したブロッコリー』は消費者が嫌がるということがありまして、『寒さにあたっても緑のまま』という品種が開発されるようになりました。『アントシアニンフリー』というタイプの品種ですねー。スーパーさんはこれを仕入れているのかもしれません。
一大生産地ほど消費者の声に敏感でしょうから。私からすると『アントシアニンフリー』は味気ないというか、『紫色になったか、ブロッコリーの美味しい季節になったぜ』と言う農家ならではの季節感が無くてさみしい気がします。
『紫色に変色したブロッコリー。傷んでいるからいらないと返却されたが、栄養豊富で妊婦の味方だと知り帰ってきてと言われても、もう遅い。すでにシチューの中だ!』
75文字、タイトルに使えます。なんか面白そうにも見える……使いたかったらどうぞ。作品が出来たら読ませてくださいねー?
ブクマ、評価ありがとうございます。




