奧さん! はじかみって知ってます?
なん、だと!? 増えていやがる! 奥さんがっ! ちょっと間を空けると何故か増えてる……。
31人もいるんですね。
31って言うとあのアイスやさんしか浮かびませんねー? バスキンロビンスですね。
ナニソレって顔してますね、奧さん。サーティワンって呼んでるの、日本だけみたいです。
海外では正式名で呼ぶみたいですよ。公式サイトに書いてありました。
バスキンさんとロビンスさんが『31日、毎日違うフレーバーを楽しんで欲しい』ってのが始まりみたいです。
奥さんは何のフレーバーがお気に入りですかね? え、バニラ? いまさら清楚系アピールで……イダダダッ! アイアンクローはやめてっ!
ぴったりです、清楚でいつまでも若々しい奧さんにピッタリフレーバーですねっ!
ん? 私ですか?『ラブポーションサーティワン』が好きですよ。
なんだか生暖かい視線を感じますね……。良いじゃないですか、ラズベリーの味が好きなんですー。
改めて新しく増えた3人の奧さん、ようこそいらっしゃいませ。大歓迎ですよー。
31人の奧さんと私が織り成す闇鍋フレーバー混ぜるなキケン的エッセイ『奥ダメッ!』 開店です!
ここまでに400字以上使っている……小学生時代の作文が大変だったのは何故なのか……いかん! 我に返ってはいけない、いけないのだ。
しかし、奥さんはコレをどんな感じで読んでいるのか? 沢山の名作を読み飽きて『はじかみ』みたいな感覚で読んでいるのかな?
ん?『はじかみ』知らないのですか? 和食の焼き魚に乗っている添え物ですよ。若い奧さんだと見たことないかー。
『ワタシシラナイワ』って滅茶苦茶、片言になってる奧さんがいますね。追及すると首が跳びそうなので黙ります。
赤いスティック状のものなんですが、あれの正体は『ショウガ』です。新芽の部分を酢漬けにした物なので『はじかみ生姜』と言います。
正体がわからないから食べないって人も見たことがあります。茶色一色になりがちな焼き魚の彩りって側面もありますが、実は重要な役割が有ったりします。
焼き魚を食べ終えてから、はじかみを食べる事で魚の匂いでいっぱいになった口内をリフレッシュするためのものです。
コース料理やお膳で、他のお料理をより美味しく食べて貰うために添えてあります。料理人からのOMOTENASHIの心遣いなんですねー。
食べないのはMOTTAINAIです。
たしか柔らかい根の部分だけを食べるのがマナーだったような。はじかみの茎まで食べてはいけないと何処かで聞きました。
ついでなんで『ショウガ』さんについてお話しましょうかね。ショウガさんは『ショウガ科の多年草』です。
ショウガ科には妹分の『ミョウガ』ちゃんがいますねー。ちなみにショウガさんは兄貴です。
なんでも日本には同時に伝来したらしく、香りの強い方を『兄香』弱い方を『妹香』と呼んだのがはじまり。
だんだん名称が転訛(言葉がなまって変化すること)して、今の『ショウガ』『ミョウガ』になりました。
なので兄妹なんですねー。なんとなくミョウガのあのフォルムは可愛らしいですよね?
妹系お野菜なんですね。
一年中スーパーで見掛ける、うす茶色い皮のショウガは『根ショウガ』と呼びます。
貯蔵させて一年中流通させています。1番香りが強い旬は11月頃です。
また、初夏の頃にだけ出荷される『新ショウガ』もありますね。根が白っぽく、葉っぱ付きで売られますね。
辛みが控え目で生や甘酢漬けなどが美味しいですね。味噌付けて、ガブッとかじって、甘めの冷酒をキューっとやりたいですねー。
早く売り出さないかな……。なんか自分で書いてて食べたくなっちゃった。
産地は九州や四国などの暖かい地方です。高知県あたりはたくさん生産しているようです。
やっぱりカツオの刺身に欠かせないからなんでしょうね。
ちなみにショウガに含まれる辛み成分『ジンゲロール』や『ジンゲロン』は、魚の臭みを取る効果の他、細菌の繁殖を抑える抗菌作用があります。
さらにショウガには、カツオやアジなどの青魚に寄生する『アニサキス』に対する殺虫成分があることが分かっています。
なので、青魚の刺身にショウガの薬味は大正解。先人達の知恵ってすごいですね?
魚以外でも、お肉のショウガ焼きも美味しいですよね。薬味としての利用が多いため、脇役感がありますが無いとさびしいショウガ兄貴ですねー。
焼きそばパンに紅ショウガが乗っていないのは、なんか物足りないと感じますよね?
昔から生薬としても使われて来たショウガさん。食欲不振なときにも効果的で、毎年暑くなる夏には上手く使って健康的に過ごしたいですね。
……なんかお腹減ったので、ここでおしまい!
ショウガ使ってなんか食べよう。またね。




