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奧さん! やつっこの季節ですっ!

 お、おそろいですね、奧さん? えーとあの、ですね? やらかしちゃった人を見る様な、生暖かい視線はやめてくれません? そろそろ恥ずか死にしそうです。

 違う事を書こうとしたのに、なぜあんなことにっ! 本音だけれどもっ! ニヨニヨ笑うのやめてぇっ!


 ふぅ、切り替えていきます。

 28人の奧さん、いらっしゃいませ。奧さん達の身のこなしの良さがずっと気になっていたんですが、ついにわかりました。


 奧さん達はE組だったんですね? 納得です。どうりでそちらの奧さんは四角い訳です!

 あれ? すると私、エロいタコ役……何も言わなくていいです。自分でもしっくり来てますから……。なんでや。


 なるべく分かりやすいネタを選んでいるつもりではありますが、全てが伝わるわけでは無いと思います。


『このエロいタコ変な事を言い出したぞ?』となったら検索検索! 『28人 E組』で行けるはず。


 さーて、はじめますよー。

 タコと言えば8本足なので、『8』繋がりの『八ッ子』さんです!


『八ッ頭』の子芋だから『八ッ子』さんです。やつっこさんです。何故か2回言いました。


 記念すべき第1回に登場したヤツガシラさんは、年末に売っていましたね?

 その時は親芋しか売りません。子芋を全部パキリパキリと取り外し、春に『種いも』として使うために保存するからです。


 うちでは1mより深く掘った穴に、種いもをネット袋に入れて埋めて保存します。これを今時期に掘り出し、種いもと使えないものに選別をします。


 これが良い種いも。小さくてもゴルフボール大より大きい物を選びます。

挿絵(By みてみん)


 こちらは『はねもの』です。選別ではねられた物だから『はねもの』と呼びます。

挿絵(By みてみん)

 芽がない、傷がある、小さすぎる、形が変、などなど色々な理由ではねられます。

 ひとつひとつチェックしますので手間がかかりますが、美味しいヤツガシラさんを作るためには仕方ないですねー。肩、こりますが。


 これは小さいもの。

挿絵(By みてみん)

 500円玉より小さいです。


 はねものの中でも、お客様に売って良い質のものを選んだのが『やつっこ』として売られます。

 種いもの選別の時にしか出てこない貴重品です。1~2週間しか見かけない代物ですよ。


 やつっこさんは次世代の種ですので、親であるヤツガシラさんがぎゅぎゅっと栄養を送り込んでいます。もう言いたいこと分かりますね?


 やつっこさん、超美味しい!


 茹でたりふかしたりして、しっかり火を通してこの小さいやつっこを指で摘まんで力をかけると皮がつるんと剥けます。

 飛び出ちゃうこともあるのでこの食べ方を『ひょっこり芋』と呼んでいたりします。『芋』ですよ?『飯』じゃないですよ?


 このひょっこり芋に正油をちょんちょん付けて食べてくださいねー。おやつのつもりが食べ過ぎちゃったー、なんてこともあるくらい美味しい。


 甘党さんは田楽味噌でも付けましょうか。バーナーかトースターで、ちょびっと焦がすと、ほらもう、ふわんといい匂い。


 よだれ垂れてるよ、奧さん?


 せっかくの春ですから、ふきのとう味噌を付けて日本酒、泡盛もいいかな? 春の苦味とやつっこの甘味でチビリチビリやるのもいいですよねー。


 あ、この『ふきのとう味噌』は『ふき味噌』とも言いますね。作るのは簡単、刻んだふきのとうをフライパンで炒めて、お酒で少し伸ばした味噌を合えながら炒めて完成。焦がさない様にするのだけが注意。

 甘味が必要なら砂糖いれましょー。


 ちなみにふきのとうを生で作るのと、茹でてから作るパターンの両方有りますね。お好みでどうぞ。


 あ、ちなみに私がレシピに分量を滅多に書かないのは、奧さんが何処の出身か知らないし味覚も違うと思うからですよー? 知らないんじゃないです。


 正油だって地域で、甘い正油ありますからね。すでに私の使っている正油と別ものですから、完成した料理の味が違ってしまいます。意外と日本は広いですよねー?


 もし、お料理苦手な奧さんなのでしたら、調味料メーカーのサイトのレシピが1番の基本的味付けですのでそれを参考にしてください。

 クック○ッドなどはアレンジや投稿者の味覚で作っているので、いきなり真似ると確実にコケますよ。


 よし、飯テロ完了! いったぁ! なんでスプレー缶を毎日持って歩いているんですかっ? 消毒用? なるほど?


 

 なんでか長くなるやつっこさん。

挿絵(By みてみん) 

 理由はわかりません。


 味は丸いやつっこさんと変わりません。ただ、これはヤツガシラさんの様な『親子兼用種』のみの話で、一般的なサトイモさんの親芋と形の悪い子芋は美味しくありません。


 食べられない訳では有りませんが、筋張って美味しくはないって感じですね。


 ぜーんぶ食べられるのは、親芋も子芋も食べられる『親子兼用種』だけです。茎も『ズイキ』と呼び酢の物や煮物に使えます。


 そういえば乾燥したズイキは『いもがら』と呼びますが、これ、熊本城の壁の中や畳の下に沢山入れてありましたね? 籠城したときの非常食だったみたいですねー。


 ズイキの使い方は西日本の人のが詳しいのかなぁ? 奈良、三重あたりは生産していたはず。


 私も『いもがら』として生産販売しているけど、さっき言ったレシピしか知りません。ごめんなさい。



 最後にデデン!

挿絵(By みてみん)

 やっぱりあった変なやつ! 合体ですね!


 あー、また変な目で私を見るー。そんな奧さんもとっくに正気じゃないですからね?

 ここまで6万字以上も私の文章を読んでるからには、毒されて無いはずが無い!


 ……え? すでに6万字? 上半期で10万字越えちゃうじゃん!? 私の正気どこっ、帰ってきてぇ!

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― 新着の感想 ―
[一言] あぁ、なるほどだからいつも奥さんがぎぎさんを攻撃しているんですね。納得です(笑) ずっとドMな人と思ってました。すみません。 田楽味噌いいですね(*´﹃`)
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