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奥さん! あなたが犯人ですねっ?

 そう、あなたが犯人ですね? 9人目の奥さん。シラをきっても無駄ですよ。『なんのことか分からない』ですって?


 日間ランキングで真面目なエッセイと真面目なエッセイの間に『奥さん! 八ッ頭は冷蔵庫に入れちゃダメッ!』が挟まっていましたよ!

 タイトルを付けた張本人がお茶を吹くと言う事件がおきました。


 分かったでしょう? あなたのポイントが原因です。いつも真実はひとつ。何が言いたいかって?


『熱烈大歓迎! 9人目の奥さん』ってこと。はい、ただだありがとうございます。いらっしゃいませー、ご新規さんごあんなーい!


 寸劇にもならない茶番にお付き合い頂きありがとう。いちいち読者に絡む作者です。うざいヤツですねー。


 さてさて、今日は菠薐草のお話です。くわしく話してませんでしたからね。えー、菠薐草さんはですね、中央アジアあたりが原産とされていまして、東へ東へ伝来し中国経由で来日した『東洋種』と、西へ渡りヨーロッパ経由で伝わった『西洋種』があります。


 この菠薐草さんですが、ん? 奥さん、どうしましたか? ルビが無い? え! もしかして読めないんですかぁー? あ、ちょ、ちょっと待って拳を握りしめないでっ。あ、あやまりますから、すみません、わざとやりまし、ゴフッァ!


 ちゃ、ちゃんとやります。ほうれんそうさんのお話です。最初に栽培されていたのがペルシア地方(今のイランあたり)らしく、ペルシアを指す中国語の菠薐『ポーリン』『ホリン』と発音が転訛(元々の音がなまって変わること)して『ホウレンソウ』になったようです。


 ちなみに菠薐草の漢字はよくクイズ番組に出ますね。難読植物の読み方クイズでした。


 日本に伝来したのは江戸時代初期です。時代劇に登場しても良いですが、織田信長の存命中に出てきたらアウトですねー。

 しかも日本に伝来したのは『東洋種』。これは葉っぱがタンポポの様にギザギザして、かなり鋭い切り込みになってます。

 今のスーパーの物は『西洋種』との掛け合わせで大分丸みがありますので、これも時代劇に出すと細かい事が気になるタイプの視聴者は見るのをやめちゃいますね。


 人間って細かい所で気になって、本来大切な方のストーリーが頭に入らなくなったりしますからね。時代考証は大事ですね。

 奥さんも時代小説を書くなら、八百屋の熊さんとかは登場させない方が無難ですよ?


 冬が旬なホウレンソウさんは寒さに強い。『冷気耐性++』ですかねー。耐性があるのでわざと寒さにあてる『寒じめ栽培』と言う、甘味の上昇と栄養価アップさせる栽培法が確立されています。

 スーパーでも『寒じめほうれんそう』と袋に掛かれたものがあるかと。


『寒さにあたっていろと放置されたホウレンソウは伸長を停めてしまう。今は、寒冷ストレスで糖度やビタミン濃度を上昇させている最中だ。収穫にはまだ早い!』


 はい、出来た。ランキングで流行りそうな『まだ早い!』にしてみましたー。うーん、インパクトには欠けるかな。


 ちなみにホウレンソウさんにはアクがあります。ちょっとした苦味ですかね。アクの正体は『シュウ酸』という成分です。


 こいつかなり悪いヤツでして、摂取すると体内のカルシウムと結合して腎臓や尿路結石の原因になります。ん? 怖いからもう食べないですか? 大丈夫ですよ。ホウレンソウが好きな奥さんのために対処法があります。


 シュウ酸は劇的にカルシウムと結合しますので、食事の際にカルシウムの多い食品を組み合わせ『難溶解性シュウ酸カルシウム』の状態にしてしまえば、体内に吸収され難くなります。

 ホウレンソウと牛乳でミルクスープにするとか、チーズ焼きやグラタンなんかも良いですね。

 

 あと、シュウ酸は水溶性なので、茹でてから食べると良いかと。お浸しですねー。


 個人的にはホウレンソウを()()で毎日バケツ1杯食べる生活でもしなければ、ホウレンソウが原因の結石にはならないかと。

 体質の問題な気がしますので、腎臓病や結石になったことのある人はホウレンソウは控え目にー。


 目利きにいきましょー。

 葉に厚みがあって張りが有るもの。まぁお野菜全般そうなんですけど。スーパーだとあんまり選択肢が無いですしね。


 はい、直売所の場合! デデン!

 もはやカオス。やたら短いホウレンソウから、やったら長いホウレンソウ、泥だらけだったり枯れ葉が着いてたり。良心を捨て去った農家の多いこと……。


 まぁ短いのは筋張らなくて柔らかいのですが、やったら長いホウレンソウ、オメーはダメだっ!


 もう40cmもあるような取り遅れたホウレンソウさんは、筋張って硬い。筋が歯に挟まって取れません。安くても買わないように。

 それだけ長くなると、花芽を持とうとして茎がストローの様に空洞になってます。花芽に栄養を使ってしまうので栄養も味も落ちている残念ホウレンソウさんなのです。


 レシピはすでに出しているのですが、もうひとつ。『ホウレンソウとチーズの玉子焼き』です、栄養的にバッチリレシピ。


 茹でたホウレンソウの水気を切って、細かく切りボールに卵、ピザ用チーズと一緒にまーぜまぜ。あとは焼くだけ!

 フライパンで平べったく焼いてもいいし、厚焼き玉子みたいに巻いても良し。厚焼きのがお弁当向きですかね?


 最後に、ホウレンソウは『ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属』です。恥ずかしいからもう間違えないぞっ。

ブクマ、評価ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ほうれん草の定番料理はそういう理由で調理されていたのですね。 おひたしと、シチューに入れるのが好きです。
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