奥さん！　農業もスマート化ですっ！

　いやー、終わっちゃいましたね『総選挙』。え？　『どこの坂もやってない』ですか。やだなぁ奥さん。『農業男子✕総選挙』の事ですよう。

　東京で農業をしている若者14人からベスト３を選ぶイベントでした。受賞者は東京の農業のアピールする大使の様な活動をするようです。テレビやラジオにもでるそうな。

　ぶっちゃけ私もそれほど興味は無いですー。東京だし。な、なんで拳を握りしめるんですか奥さん。なんか話の掴みに面白いかなと思っちゃたんですよ。

　こういう記事が載ってるのは『日本農業新聞』です。日本で唯一の農業専門の新聞です。株価の代わりに前日の市場の取り引き価格が書いてあります。えー、ホウレンソウ200g130円。スーパーに並ぶ頃には198～258円になりますね。

　間の手数料や儲けが加算されますのでー。

　またまたぶっちゃけると、各市場で手数料は違うと思いますが25％は取られるかな。検証はしてないので、正確ではないです。

　130から手数料を引きまして、だいたい97円。で、あの『ほうれんそう』て絵と文字がプリントしてある袋が5円かなぁ？　２０袋を１箱に入れると段ボール代が１袋当たりまたしても5円。

　もう87円になっちゃいました。にゃはは。

　そこから種、肥料、薬、資材などの経費がひかれますので、まぁお察しな金額ですねー。薄利多売の見本です。

　薄利多売な野菜は大面積で大量生産によるコストカットがセットなんですが、コロナ禍でもろにデンプシーロールが入ってしまいました。

　辞めちゃう農家も出そうです。今なら農家枠余ってます。『就農』チャンスではありますねー。ただまぁ、奥さんの旦那さんが軽い気持ちで『就農する』って言ってたら、止めてくださいねー。

　はっきりいいますと。

　キャリア５０年６０年の人間国宝級の職人技を持った農家と、始めたばかりの旦那さんの野菜が『同じ売り場に並ぶ』のです。

　わかりますよね。どっち買います？

　あ、サブタイトルと話がずれた。スマート農業の予定がっ。じゃ、ここから開始。

　現在、農業の分野でもスマート化が進んでいます。ゴリゴリ早いスピードで。

　手作業ばっかりでそんなわけないでしょっと思ちゃう奥さんは、半分○で半分✕ですねー。

　私みたいな小規模農家にはITやらスマートなんざ縁はありません。

　大規模農家やでっかいハウスで野菜を作る農家さん達向けと言って良いでしょう。すでにトラクター、コンバイン(稲、麦、大豆を収穫する機械と思ってください)、田植え機は『無人自動運転』が実用化されています。

　驚きました？　自動車より先ですよ。

　まぁ考えればわかる事なんですが、自分の畑には自分のトラクターしか居ないですよね？　他所のトラクターがビュンビュン走ってたらおかしいですもんね。

　自動車のように『歩行者が……』って、畑に他人がいたら野菜泥棒ですからね？　不法侵入ですし。

　大面積を大型無人トラクターでどんどん耕す。楽しそうですが、一台1000万円を超えます。高級車ですねー。奥さんちの車より高値じゃないですか？　えー、奥さんAMG-GT乗ってんですか。先に言って下さいよ、恥かいたじゃないですか。

　他のスマートだとでっかいトマトハウス、もう植物工場と言っても過言ではないでしょう。換気のための窓の開閉、エアコンによる温度管理、遮光カーテンの開け閉め、灌水量の調整(水やりの事です)、養液栽培ならばその成分の調整まで、ぜーんぶオート。

　アラートがなればスマホやタブレットから状況を確認できて、細かい操作も可能な時代です。

　さらに収穫関係も機械化。ワイナリーのブドウや加工用トマト収穫機の開発もどんどん進んでます。当然、無人で機械が完熟かどうか判断して収穫します。

　ますます人間が要りません。ん？　ぼっちでコミュ障の人は大規模農業と相性が良い？　意外な可能性も出てきましたねー。

　なんといってもビックリしたのは、ドローンでリンゴの収穫……海外での開発ですが。三脚持ってきてハサミで取った方がはやくねえ？　謎です。

　あ、最後に『下町ロ○ット』が好きな人には悪いのですが、『台風の中で稲刈り』する人はいません。馬鹿です。コンバインが濡れたモミで詰まり、絶対壊れます。ちゃんと監修しろクボ○。

　あのシーンの放送後、ク○タの農機具屋さんは散々イヤミを言われたそうです。『あのコンバイン買ってやるから持ってこいや、ブハハハ』って感じで。

　逆にヤ○マーの農機具屋さんは、胸を撫で下ろし、うちで『あれはねえわ談義』をしていきました。

　というわけで、最先端の農家さんはタブレット片手でお仕事です。どうなんでしょうね、奥さん？