奥さん! トマトはナス科ですっ!
もはや『七人』のために書いている様な状態の当作品。ある種のぜいたくですねー。人気が無いだけ、とも言いますが。ちゃんと分かってます。
今日はトマトさんで、前回『ドMなトマトさん』呼ばわりしてましたし。
実は甘くて美味しいトマトほどいじめられています。『トマト農家がドS』が正解なんだろうか……。
基本、野菜は水分がたっぷりです、90%以上ありますね。なので、水やりを管理して、わざと少なく与えて甘味を引き出します。
すると、果実が小ぶりになる代わりに、高糖度化できるわけです。これは『フルーツトマト』『絞りトマト』などと呼ばれ、高値で販売されてます。
スーパーだと箱売りしかしないから高いんだよね。
他にも熊本県や高知県辺りで『塩トマト』が作られてます。これは塩分を含んだ土地で栽培されたトマトさんですねー。
基本的に野菜に限らず、植物は塩分を嫌います。濃すぎると枯死しちゃいます『塩害』ですね。
あえてその塩気でトマトの成長を遅らせて高糖度化させるのです。トマト農家さん、いじめすぎぃ。ムチ打った上に塩をすりこむの? そして甘くなった果実を搾取しちゃうんだ!
異世界勇者に速攻殺される悪徳貴族も真っ青ですねー。
冗談ですけどね。枯死させないラインを見極める凄腕農家さんです。本当にトマトなの?ってくらい甘いですからね。試して気に入ったトマトがあったらパッケージとか産地をメモしとくと良いですね。
さて、トマトさんは南アメリカのアンデス山脈が原産です。実はじゃがいもさんも同じです。しかもどちらもナス科ですねー。試験でます。
日本に来たのは江戸時代。『唐柿』『赤茄子』『蕃茄』とか呼ばれて、観賞用でした。狩野探幽も描いたらしいですね。
なので、時代劇で八百屋にトマトと緑色のキュウリが売ってたらダブルアウトです。青首大根もあったらスリーアウトチェンジですねー。
時代劇好きは続きを見ないでしょうな。
今では食卓に欠かせない位になったトマトさん。品種改良が目覚ましく、色とりどりです。
赤、ピンク、黄、オレンジ、緑、茶、ゼブラ柄、大きさもミニやピンポン大のミディに大玉。
種類多すぎですねー。
赤が一番酸味があるかな、逆に黄色はほとんど酸味がないですねー。緑はミニならさっぱりした甘さでした。大玉の緑は未熟果で調理用のものです、生食には向きません。
今年は私もゼブラ柄を作ろうかと。旨味成分のグルタミン酸やアスパラギン酸が多いと紹介されてました。楽しみですねー。
トマトさんは世界中で多く生産されてます。トマト自体を食べる以外に、ケチャップやトマトソースに加工してから使う分もありますからね。
栄養価も高く『トマトが赤くなると医者が青くなる』なんて言葉があるくらいです。
好きな野菜ランキングのトップの方にいるトマトさんですが、嫌いな野菜ランキングの上位にもいますね。
酸味が嫌とか種のまわりのゼリーがキライなんて声があります。結構、好みの別れる野菜です。
あとは目利き……。正直に言っていいですか?
無いです。
あ、えっ、ちょっ奥さん、拳はしまって、ね?
トマトは『生産県』『生産地』『生産者』『天候』に左右されるどころか、全く別物になってしまうのです。鮮度の目利きしか出来ないの。奥さん、許して……?
へたがピンとして緑色のやつが新鮮。今更言うほどの事じゃないね……。
そんなわけで、『この間買った○○県のミニトマトが甘かったから、今日も買おう』とか『先週の大玉は味が無かったから産地を変えよう』と、消費者側でトライ&エラーしてリピートして貰うしかないのです。
直売所なら生産者の『名前買い』ですね。メモしちゃいましょう。お気に入りが売り切れてたら、店員さんに予約してもらうのも良いです。
農家さんのモチベーションに繋がりますねー。
トマトのレシピ……これまた私の特別は無いんだなぁ。大体は生で食べちゃうし。うーん、せいぜいカラフルミニトマトのピクルスを作るくらいかな。
私のおつまみ用ですねー。
ヘタを取って、そこを楊子でひと刺しして、タッパーでピクルス液か甘酢に漬けて一晩冷蔵庫にイン。これだけ。
夏の暑い日は酸味が効いてさっぱりした気分になれますねー。
最後におまけ。アールスメロンの相場が下がってます。レストランとホテルの需要が無いからね。なので、スーパーに安く出回る可能性高いですねー。平年の三割は安いもの。
そこで奥さん。子供の頃、夢だった『半玉メロンの一人占め』のチャンスです! しかもアールスですよ? やや高めのメロンで!
私だったら『半玉メロン』の種取った穴にサイダー入れちゃいます。『本物のメロンソーダ』やっちゃいますよっ?
どうですか? 一緒やりませんか、奥さん?
ブクマ、評価ありがとうございます




