奥さん! キュウリの白い粉はブルームですっ!
さてさて今日も『七人の数学者』に野菜を語る訳ですが、『身バレしなくていい』って言ったとたんに身バレだよっ! 私の好きな『押すな×3』かよっ! 大好きだよっ!
では『五人の数学者と工学紳士、レシピメモ魔さん』に送るキュウリ講座ぁー。
キュウリさんは、夏が旬。ですが需要は多いため、ハウス栽培を駆使し一年中栽培、出荷されてます。トマトさんも一緒だね。『ドMなトマトさん』の話しはまた後日。
結構歴史は古くて遣唐使とか遣隋使の時代に来日した模様。どうも江戸時代までは黄色くなるまで完熟させて食べたみたい。しかも苦くて、徳川光圀は「毒多くして能無し。植えるべからず。食べるべからず」、貝原益軒は「これ瓜類の下品なり。味良からず、かつ小毒あり」と、はっきり不味いと書いているように、江戸時代末期まで人気がある野菜ではなかった。wikiさんしょー。
黄瓜で『キウリ』から『キュウリ』と、中国語の胡瓜『クウウリ』が日本人に発音出来なくて、『キュウリ』なった説もあります。
で、現代では緑色のキュウリを食べるようになったんですが、キュウリの表面に白い粉の様な物質が付着しているのを見たことがありませんか?
これが今回のサブタイにある『ブルーム』なのです。これは植物が自己防衛のために出した『天然のワックス』なのです。
植物は自分の身体を拭いたり出来ません。雨水に濡れたままでは、カビやウイルスが繁殖し病気に掛かります。
ここで、なろう流で言えば『スキル・ブルーム発生』です。ロウソクの蝋のように水を弾く成分を生成。身に纏うのです。『病害耐性』ですかね?
このブルーム、食べても人体に何も影響しません。しかし『この白いの農薬でしょ!』と、ざまぁされるべき声の大きい無知な奥様によって叩かれました。
『ブルームレスキュウリ』さんの誕生です。品種改良を重ね、『ブルーム』が発生しないキュウリの誕生です。
正直、私から見れば『ブルームレスキュウリ』は、自己防衛機能を失った分、固くて皮が厚く渋みがある、という感じですね。流通の関係上、日持ちと美味しさはトレードオフです。すべての野菜に言える、哀しい真理です。
大手スーパーでは、散々ブルームレスキュウリを売ったあとに、いまさら『ブルームキュウリ』は美味しいですよ、などと言う始末。
全部『この白い粉はキュウリの自然に出した物質です。食べても全く健康に影響はありません!』と言えなかった全メディアとJAが悪い。
えーと、キュウリの目利き。なりぼっち、農家用語だな……。茎に着いていたであろう部分。え? 何かスゴく説明難しい……。『へた』そうだ『へた』の所が『三角マッチョ』が良い。
肩が張ってる感じ。
うぇ? 分かんない? 肩パット入ってるスーツみたいなシルエットがいいのよ。撫で肩キュウリはビミョー。
直売所なら『トゲが刺さるくらい痛いやつ』が新鮮。極力、農家さんが丁寧に丁寧に扱った証拠! あのトゲはちょっと触ったら取れちゃうし、そこから水分が失われちゃう。
キュウリの95%は水分ですから。
ただ、品種格差が激しく、『美味しいが日持ちがしない』や『病害に強いが味はまぁ……』があるかなぁ。家庭菜園用の美味しいキュウリは、日持ちしないなぁと私も思います。
最近では、グリーンカーテンなどにもオススメなキュウリ。私のオススメは『ステータス夏』と言うキュウリです。美味しいです。
ブクマ、評価ありがとうございます。
ほんと身バレしなくていいんですよ?




