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No.96 瞋恚に蝕まれし女王と孤独な亡霊~①

(´・ω・`)ノートがなんで死霊術師プレイがうまいのかという話





 第4世代のVRゲームに『The() Evofusion(エヴォフュージョン) Biolochemistバイロケミスト』というカルト的人気を誇ったVRMMOゲームが存在した。


 ゲーム性は独特で、まずプレイヤーは10体いる初期魔物の内、一体を選んで契約する。

 この魔物を使い魔として使役し他の魔物を倒すと、回復薬などのアイテムと一緒に時折『魔物のパーツ』がドロップする。

 それは腕だったり、頭部だったり、目、角、歯、針、枝、甲殻、はたまた内臓だったりする。

 

 そしてプレイヤーはその魔物のパーツを自分の魔物に組み込むことができる。

 魔物のパーツにはスキルや魔法が紐づいており、別の魔物のパーツを組み込むことで使い魔は新たな能力を獲得できる。また、パーツによってはコンボなどが存在しており、新しいスキルや魔法の習得ができたり、アビリティが発動する。


 この使い魔はゲームを進めることで最大6体まで使い魔を所有することができ、魔物ごとに全く異なるパターンの魔物が作れるのも強みで、言語認識能力が高いゲームだったので6体を同時に使うことも可能だった。


 更にプレイヤーを興奮させたのが使い魔の『進化覚醒』。

 別々の魔物のパーツを組み合わせる都合上、使い魔の見た目はどうしても気味の悪い状態になりがちである。しかし一定期間戦闘し経験値を貯めさせることで進化し、パーツが最適化される。この時各々のパーツはより最適な物にチューンアップされるので、使い魔は非常に強力な個体へと進化ができる。


 もともと組み合わせの数の膨大さでパターン分岐が大量だったのに、進化によるパーツの最適化によりパーツの数はもうまとめきれないほどの数に膨れ上がった。


 無論、プレイヤーもただ使い魔のパーツを組み合わせて終わりではない。

 プレイヤーはプレイヤーで魔法が使用でき、魔物にバフを与えることができる。時にこの魔法が勝敗を決定づけるほどこのバフは強力で、プレイヤー達もその運用には頭を悩ませた。


 

 そしてこのゲーム、ここまでわかれば察しのいい人なら気づけるかもしれない。

 そう、『The Evofusion Biolochemist』はVR“MMO”であり、ほかのプレイヤーとも戦える。つまり仕様上、ほかのプレイヤーと闘って最適化済みのパーツを奪った方が手っ取り早く強くなれるのだ。


 この性質のせいで『The Evofusion Biolochemist』はなかなかメインシナリオが進まないというレベルでPvPが頻発し、パーツの奪い合いが行われた。

 闇討ち共闘裏切りトレイン騙し討ちなんでもあり。運営が非常に緩いせいで悪辣非道なプレイヤーが跳梁跋扈し、常に陰謀が渦巻いていた。


 特にこのゲームのプレイヤーの悪辣さを代表する作戦が『養殖事業』。

 新規のプレイヤーに優しいプレイヤーのふりして接近し育成を援助。できるだけ既存の組み合わせではない新規の組み合わせを試させ、進化覚醒したところで倒して新規のパ―ツを強奪するというとんでもないものだ。


 この作戦の厄介なところは、本当に善意で近づいてくるプレイヤーと見分けがつき難いところ。そのせいで新規のプレイヤーは1体目の進化を終えて使い魔の2枠目が解放されるまでほかのプレイヤーと接することを避けるようになり、このゲームに適応したプレイヤーはやたら逞しかった。


 因みにこの『養殖事業』、なにを隠そう考案者はノートである。

 時期的にはスピリタスが急にログインしなくなりGBHWを引退した中学3年生の春休み。

 精神的にかなり荒れており、なお且つGBHW民としてのクレイジーメンタルがまだまだ全盛の状態であり、ノートはその悪魔の作戦を実行し『The Evofusion Biolochemist』で一気に成り上がった。

 

 もちろんそんなことをしたせいで周囲のプレイヤーからとんでもないヘイトを集めたが、ノートはそれを更なる作戦と策謀で乗り越えてきた。

 裏切り騙し討ちレシピの横流しに分断工作なんでもござれ。中学生から高校生になるまでの貴重な春休みの、そのほとんどすべてを費やしたといっても過言ではないゲームだった。




 このゲーム、一部の外道どものせいでPvP(盤外戦術アリ)ガチ勢に注目されカルト的人気を誇ったが、実は通常の魔物との戦闘のクオリティも高いことで評価を受けていた。


 その魔物の中で、使い魔の第3枠目を開放するために討伐が必要な魔物が数体いる。

 そしてその中で一番厄介だったのが、象とカニ、サソリ、タンポポをモデルとしたパーツを組みあわせたボスクリーチャー。The Evofusion Biolochemistの通常プレイ(PvPしない場合)の第一関門といわれており、ここを単独で突破できるかがプレイヤースキルのレベルを測る指標になると言われたほどだ。


 このボスは象のような大きな体を持ちながら、カニの甲殻で高い防御力を誇り、鼻と尻尾がサソリの尾のようになっているので突き刺されれば毒をくらってしまう。

 また、口から水の弾丸を放ち、地団駄で地面を揺らして動けなくするという面倒な攻撃も可能だった。

 更にその強さを激増させたのが頭から生える沢山の綿毛。こいつがまき散らされ触れたら最後。爆発が起きて容赦なく吹き飛ばされる。なんなら連鎖爆発で全体フィールド攻撃までできる。(これから逃げまどっていると突進されて即詰みという黄金コンボまで兼ね備えていた)


 このボスはソロで対処しようとすると極めて難易度が高く、攻略手順が確立されるまでは『頭クソタンポポさん』の愛称で親しまれた。因みに頭のおかしいプレイヤーもこのゲームでは『頭クソタンポポ野郎』と呼ばれていた。(頭が弾けてるという意味合いだった)



 そんなボスはとある攻略法の確立でソロでの攻略難易度が大きく下がった。


 その攻略方法が『組み換え座標リセット爆撃作戦』である。


 『The Evofusion Biolochemist』では、戦闘中でも即座に魔物のカスタムができるという仕様が存在していた。そしてカスタム中は使い魔は待機状態になり、カスタムが完了するとフィールドに呼び出すことができる。(この呼び出しシステムはノートがメギドを召喚するときのシステムに近い。)


 重要なのはこの『呼び出し』という仕様。


 戦闘中に使い魔のカスタムを開始すると、その魔物は一時的にフィールドから消える。そしてカスタマイズが完成してもう一度呼び出しを行うとフィールドに出現するのだが、この時、『呼び出し』(ALLFOで言うところの再召喚)に於いて、魔物の召喚位置を変えることができる。

 この仕様が『組み換え座標リセット爆撃作戦』の要の一つである。


 手順は単純。

 2枠目まで開放されていることを前提に、まず2種類のタイプの使い魔を育成する。

 1つは戦闘を捨てた移動特化長時間飛翔タイプの魔物。大鷲などの魔物の翼などのパーツを組み合わせれば比較的簡単にできる。更に回復能力があれば理想的である。

 もう一つが超攻撃特化型。移動速度や防御力に関しては無視してOK。特に最大瞬間風速ならぬ、最大瞬間ダメージが大きいものをできるだけ育成する。

 パーツ集めが少々面倒だが、組み替えることを前提に何パターンかセットで用意しておく方がよい。

  

 これで大まかな準備はOK。

 

 続けて、周囲のフィールドにいる『耐久値強めで対地攻撃しかできない通常MOB』を見つけて攻撃し、ボスフィールドまで纏めてトレインする。ポイントはできるだけ耐久力の強い個体を選ぶことだ。爆裂系の攻撃に強ければ理想的である。


 ここまでは下準備。いよいよここから戦闘だ。

 プレイヤーはこの時、これらの魔物(20体以上が理想)を引き連れて用意した移動特化長時間飛翔タイプの魔物でフィールドに殴り込みをかけることになる。

 当然ながら頭クソタンポポさんは侵入者に対して攻撃を開始するが、この時はまだ我慢。頭クソタンポポさんがタンポポ爆撃を行い連れてきた敵性MOBにダメージを与え、ヘイトが大混乱を起こしたら本番だ。


 狙い目は主に頭クソタンポポさんが大技を行った後の技後硬直の瞬間。

 この時にもう一つの使い魔、超攻撃特化型の魔物の呼び出しを行う。

 ポイントはその呼び出し座標。

 

 『呼び出し』による座標は一定時間の経過でリセットされる。なので初撃は慎重に。 

 頭クソタンポポさんの“頭上”に『呼び出し』を行い、即座に最大火力を出せる攻撃を行使。攻撃が成功したら即座にカスタム開始。頭クソタンポポさんの攻撃に合わせてパーツのカスタマイズを行い、再び技後硬直中の頭クソタンポポさんの頭上に落とす。


 問題は2回目からの『呼び出し』。

 当たり前だが、これを使えば疑似的に魔物の瞬間移動のようなことができるのでゲームバランスが崩れる。よって、戦闘中のカスタイマイズは開始してから5分までは座標がリセットされず、リセット後に固定した座標から10m圏内に『呼び出し』可能位置が狭められる。

  

 ここからは多少プレイヤースキルが必要だ。

 

 やるべきことは数点。

 1番重要なのは頭クソタンポポさんの対空攻撃を受けないこと。

 次に連れてきたMOB魔物をできるだけ死なせないこと。こいつらが死んでしまうとヘイトの分散がなくなり頭クソタンポポさんが対空攻撃しかしなくなるので攻撃を回避することが難しくなる。  

 特にタンポポ爆撃の予備動作が入ったら、爆撃にカウンターを取れる型にカスタイマイズを行い使い魔を投下する必要がある。

 余裕があれば、自分の乗ってる飛翔型で魔物を回復させられればベストだ。


 あとは頭クソタンポポさんの頭上に座標をセットして『呼び出し』&攻撃指示をやり続けるだけ。

 これで大技キャンセルさせたりしてダウンを取り、連れてきた魔物にも攻撃させて徐々にHPを減らしてく。

 

 パターンが確立できれば後はただの耐久戦。


 頭クソタンポポさんが先に死ぬか、それとも連れてきた魔物が全滅するか、あるいは飛翔型が飛行継続時間限界に達するか。

  地道で少々テクニックが必要だが、攻撃に合わせて即座にカスタマイズを行い『呼び出し』の座標固定を素早く完了させることができれば、時間は少々かかってもこの厄介なボスをソロで完封することができる。


 実のところ、この作戦の立案者もなにを隠そうノートである。


 もともとこのボスは複数人の協力が必須であり、3枠目が欲しければ悪辣非道な者が多かった『The Evofusion Biolochemist』民も一時的に手を取り合う必要があった。

 ただ、ノートはあまりにヘイトを買っていたためほかのプレイヤーに協力を要請することが難しかった。

 それによりなんとかソロで突破しようと考えた結果、この作戦を立案したのだ。


 因みに、この作戦の副次的効果として、PvPの作戦の幅が大きく広がると同時に、お互いの利益のために唯一手を取り合う場であった『頭クソタンポポさん』がソロで撃破できることが発覚し最低限の協力を請うことすらなくなってしまうという致命的な現象を引き起こした。

 

 ノートが死霊召喚のシステムに簡単に適応したのも、このゲームでさんざん座標固定と変換、攻撃指示を繰り返してきたからであり、様々な死霊を状況に応じて召喚できるのもこのゲームの即興カスタイマイズで慣れていたからである。 

  

 

 実のところ、VRMMOのサモン系のシステムの構築に『The Evofusion Biolochemist』を開発した者がガッツリ関わってるのでノートがなれるのが早かったのも当然だったりする。



 さて、改めて今の状況を見てみよう。

 暴れ狂うはダンプカーより二回りも大きな女王個体。その周りにはフィールドを埋め尽くさんばかりに押し寄せる蟻ども。

 ノートはグレゴリの下位互換死霊により飛行しており蟻どもの攻撃をくらうことはなく、尚且つ『死霊術師』である。

 

 ALLFOにはオンラインゲームでもよくある物として魔物と契約しそれを使役するテイマー系の職業と、魔物を召喚するサモナー系の職業がある。この二つは魔物を使うという点では同じだが、色々な部分で差異がある。

 その中でも『サモナー系』が秀でている点が“召喚位置設定”だ。


 テイマーの使役する魔物はプレイヤーと同様に成長し戦闘ができるが、やれることもプレイヤーと同等の範囲である。

 しかし、召喚はある程度その位置を設定できる。つまり彼我の位置を無視できるという特権を持つのだ。

  

 その代わり成長性がかなり低いなどの枷はあるが、それでもこの特権は他の職業が持ちえない絶対的な有利である。


 そしてサモナー系の職業はテイマー系と比べて、召喚のレパートリーの数だけ手数が増える。多様性に於いてもサモナー系の職業は有利なのだ。

 ノートの死霊術師もまたサモナー系の職業に分類される。特に死霊術師はサモナー系の職業の中でも成ることが難しい反面、魔物を倒すだけでそのレパートリーを簡単に増やせるという利点を持つ。種類が増えれば増えるほど新たな組み合わせが発生し手数が増える。


 それはまるで『The Evofusion Biolochemist』のカスタムにも似通っており、ノートはこの状況が頭クソタンポポさん戦に似ていると感じた。


 そう、レパートリーの中で通常使用できるものは限られども、非常にニッチな要望にノートの死霊は応えられるのだ。

 例えば自爆特化であったり、最大瞬間ダメージだけに特化していたり、はたまた自分の命と引き換えに呪いを与えることだけに特化していたり。普通の生物ではありえない生態を死霊は持ち合わせる。すべては生きている物を殺すため。それゆえに普通の魔物では持ち合わせない特徴を数多く持つ。


「(手始めに、あの置物タンクを使ってみるか)」


 ノートが狙うは女王個体の特殊攻撃の1つ、強酸砲噴射。この攻撃は予備動作が長いのでいつ行われるか比較的わかりやすい。その攻撃が行われるのに合わせて、ノートは残留組の戦いでも活躍した置物タンクの死霊をその強酸砲の噴射口の間近に召喚する。

 

 この結晶体ヤドカリベースのキメラ死霊は、死霊としては非常に防御力が高く、攻撃手段をほとんど持ちえない代わりにダメージを蓄積しそれを上乗せして自爆するという極めて面倒な能力を持っている。

 当然、召喚コストは軽くなく継続して召喚するにもかなりのMPを要求される。


 如何に防御特化といえど、距離の近さに応じてその威力を増す『強酸砲噴射』を至近距離で受けたらひとたまりもない。これではただの使い捨てだ。

 しかし、それでいい。むしろその方が都合がいい。

 ノートの予想通り、女王個体の『強酸砲噴射』を至近距離で食らった結晶体ヤドカリキメラはダメージ量がその豊富なHPを一瞬で超過し華々しく爆発し砕け散る。 

 

 だがその威力は甚大。

 システムの都合上、この死霊の自爆は死亡判定が発生した後に発生する。尚且つ、常時発動しているこの自爆能力の“ダメージ蓄積よる自爆能力の強化”は自爆処理に紐づいているのでHPを超過、つまり死んだ後に与えられるダメージまで加算される。

 それによって本来は発生しえない威力の自爆攻撃となり、その攻撃はネオンの攻撃をも上回る威力に到達する。


 そんな攻撃を女王個体は弱点である腹部にまともにくらい割と大きめのダメージ。ノートは一時的にダウンをとることに成功する。


「(うん、いけるな)」


 続けて超重量特化のメギド系列の死霊を一気に数体召喚。召喚位置は女王個体の腹部の“上”だ。

 空中に現れる死霊。通常ならば魔物といえど混乱を起こすのだが、死霊はそう言った混乱を起こさない。ノートはその死霊達にバフ魔法をかけつつ即座に自分の命と引き換えに放つ攻撃をするように指示。

 死霊は落下しながらスキルを発動。メギド系列の死霊なので狂戦士の能力が有りそのリソースは攻撃極振り、振り上げられた大斧が黒い火花を散らす。

 

 そして女王個体の無防備な腹部に叩き込まれる渾身の一撃。そのスキルにより死霊は消滅するが、その分のダメージをきっちりと与えていった。


 激痛に咆哮する女王個体。それに構うことなくノートはグレゴリの下位互換死霊に周囲の蟻どもの回復させるように指示を出し、更にカラス型の死霊を大量に召喚し女王個体の顔面目掛けて神風アタックを行うように指示。

 女王個体は避けようと身を捩るが、隙を見せたのが運の尽き。今度は召喚位置を女王個体の脚部の上に設定し、部位破壊のエキスパートである般若面蟷螂人系列の死霊を召喚。位置エネルギーを利用した最高の一撃を関節部分に叩き込ませ即座に召喚を解除する。

 

 脚部にダメージを受けた女王個体の動きは更に鈍り、カラス系列の死霊の神風アタックはかなりの割合で成功。この死霊は非常に脆く簡単に死んでしまうが、死ぬと同時に周囲の存在に『蒙昧』の状態異常を与える。

 対象の思考が単純であるほど、攻撃した位置が相手の頭脳に相当するものであるほど状態異常が起きやすく、相手の認識を狂わせ使用する攻撃の発生を妨げる効果を持つ。

 (因みにプレイヤーがこの状態異常にかかると、発動するスキルや魔法が勝手に別の物になったり、周囲がぼんやりと見えるといった形で表現される)


 大技カウンターからの追い打ち、更に脚や感覚器官への攻撃で行動遅延。女王個体が動きを鈍らせ、その装甲にダメージが発生したことにより蟻どもの攻撃が目に見える形で女王個体にダメージを与え始める。


 使った死霊を即座に消し、『蒙昧』からの蟻どもの集団攻撃。これにより女王個体のヘイトの矛先が乱れる。


 瞋恚をその目に宿し咆哮する女王個体。ノートのソロ攻略が本格的に開始された。



  


qqqqqqqq

(´・1 ・`)  <コンニチハ、シネ!

   1

   し 

【頭クソタンポポ】

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― 新着の感想 ―
[一言] >>因みにこの『養殖事業』、なにを隠そう考案者はノートである。 知ってたwww >>実のところ、この作戦の立案者もなにを隠そうノートである。 知ってたwww本当に卑怯なことを考えさせ…
[気になる点] The Evofusion Biolochemist なんと読むのでしょうか。
[一言] 死霊術師の本領って生産型や便利系の死霊をリソース突っ込みまくって本召喚して、その時に合わせた死霊を簡易召喚しまくるって感じなのか?
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