表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

636/3107

276、ウリエンとエリザベス

『フリーター、城を買う 〜格安物件をローンで買ったら異世界のお城でした。しかも契約解除はできないそうです。ちくしょう!〜』を書かれております『きら幸運』さんよりレビューをいただきました!

ありがとうございます!

姉上の様子を見てこよう。少し心配なんだよな……




いた。通路で倒れ込んでやがる……


「姉上ー、調子はどう?」


「悪いに決まってるわ……」


「治療室には行かないの?」


「行くに決まってるでしょ……肩貸しなさいよ……」


私とアレクで両側から姉上を支えて連れて行く。ギリギリの勝利だったんだな。


治療室はバタバタしているようだ。アンリエットお姉さんが危ないのかな? あの業火球は危ないよな。お姉さんぐらい高い魔力を持ってなかったら一発で消し炭だよな。おじいちゃんの消火も早かったし、応急処置も早かった。死にはしないだろう。




ちなみに姉上は肋骨が折れていたらしい。結構いい装備してるのに折れるとは、中々強力な魔法をくらったようだな。あの時の横から直撃した風球だろうか? 見えなかったけど風球だよな?


「カース、来てたのか。」


「あー兄上。好調だね。このままだと王太子殿下との賭けに負けちゃうよ。困ったなー。」


「はっはっは。エリが勝つかも知れないぞ?」


「無理だよー。どうも兄上が勝った方が姉上には都合が良さそうだしね。」


「僕は負けないさ。エリの調子が悪いなら好都合ってものだよ。」


やっぱ姉上に勝ち目なんかないじゃん。


「よく分からないけど、兄上は好きな女の子っていないの?」


「好きな……子か……」


兄上は黙り込んでしまった。モテる男にはそれなりの苦悩があるんだろうな。




治療室から観覧室へ戻る時にソルダーヌちゃんがいた。


「あらカース君。随分とお久しぶりね。王都に戻ったのに私には会いに来てくれないの?」


「やあ久しぶり。色々あったものでね。一回戦は見てたよ。さすがに相手が悪かったね。」


「まあ、実力不足なのはどうしようもないわ……それより! あの約束はどうしてくれるの?」


何だ? 何かあったか?


「えっと……ごめん。何だっけ?」

「カース、あの時のよ。夕食の件。」


「ああー! ごめんごめん! 思い出したよ! じゃあ今夜どう?」


「もお! 事情は分かってるからいいけど。その代わり一人で来てくれる?」


「いいわよ。仕方ないわね。ただし泊まりはだめよ?」


私より先にアレクが答えてしまった。まあいいか。


「分かったよ。この狼、カムイは連れて行くけどね。いいよね?」

「ガウガウ」


「ピュイー」

あ、コーちゃんが拗ねてる。コーちゃんはアレクに付いててよ。ここは王都なんだから警戒しないとね。

「ピュイピュイ」


「じゃあこの争奪戦が終わったら迎えに行くわ。待っててくれないと嫌よ?」


「分かったよ。さすがにこの前のようなことなんか起こらないだろうしね。」


まあ、起こっても私には何もできないのだが。それより、相変わらずエミリーちゃんは私に厳しい目を向けてくるな。気に入らないならソルダーヌちゃんを諌めろよな。


決勝戦が始まるまではまだまだ時間がかかりそうだな。観覧室に戻ってアレクとイチャイチャしながら待つとしよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ