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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第2章

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61、ダミアンとアイリーン

PVが300000で喜んでおります。

いつもご愛読いただきまして、ありがとうございます。

おかげさまで最近は酔った状態で書くことがかなり減りました。

自宅に帰ってみたらダミアンがいた。


「おう、帰ってきたか。邪魔してるぜ!」

「おかえりなさいませ。」


勝手知ったるとばかりにマーリンとお茶を飲んでるダミアン。まさか……


「いつ来た? さっきオメーんちに行ったらしばらく帰ってないって聞いたぞ。」


「あー二、三日前ぐらいか? この家は居心地いいからよー。つい足が向いちまうんだよな。」


この野郎……


「居心地がいいのはマーリンがいるからだろうが。マーリンの邪魔すんじゃねーぞ。」


「それが坊ちゃん。私も助かってますわ。重たい物を動かしてもらったり手が届かない所を拭いてくれたりと大助かりです。」


マジか! 私は全部任せっきりなのに! ダミアンのくせに!


「それならいいんだ。マーリンの邪魔じゃないならいいよ。」


「それよりオメー女の子を二人も連れてやがんな! カースのくせに生意気だぜ!」


うるさい。お前こそダミアンのくせに。


「お初にお目にかかります。アイリーン・ド・アイシャブレと申します。」


「こんにちは。ダミアン様ってお暇なんですね。」


「破極流のアイリーンちゃんか。アレックスちゃんのライバルなんだろ? やるじゃないか。」


知ってんのかこいつ。そしてアレクの挨拶は無視か!


それから四人でお茶をしたのだが、やはりダミアンは口がうまい。くやしいがとても楽しい時間を過ごしてしまった。


「おっと忘れてた。カース、金くれ。大金貨一枚と金貨八十枚。」


「大金貨一枚はいいけど、金貨八十枚は何だ?」


「運営費に決まってんだろ。警備やら受付やら人手を手配してんだからよ。」


なるほど。そりゃそうだ。


「分かった。ほれ。余ったら取っておいてくれ。」


参加費も取ることだし実は儲かるのでは? それ以外にも出店とかもあるだろうし出店費も取れるだろう。まあその辺りもお任せだな。


「では私はこれにて失礼いたします。」


「おう、じゃあな!」

「じゃあまた来週ね。」

「またね。」

「またのお越しをお待ちしております。」


一時間ほど滞在してアイリーンちゃんは帰っていった。ダミアンも帰れよ。


「やっぱ俺も帰るわ。アイリーンちゃん、途中まで一緒に行こうぜ。」


あ、本当に帰るのか。





「ダミアン様、馬車は呼ばれないのですか?」


「あー、馬車はあんま好きじゃねーんだ。で、どっち方向に行くんだ?」


「あの……道場に。」


「じゃああっちか。やっぱ途中まで一緒だな。」


「ダミアン様はカース君と仲が良いんですね。」


「あー、あいつ面白い奴だよな。俺の方から友達になろうぜとは言ったが、あんなに対等に接してくるとはよ。俺ぁいくら盆暗でも辺境伯の三男だぜ? 全くクタナツ者だよなー。」


「何かきっかけでもあったんですか?」


「あったなー。二年ちょい前に北の城門と周辺の城壁が崩れたの、覚えてるか?」


「え、ええ。話には……老朽化してるところに大型の魔物が突っ込んできたとか。」


「カースの仕業なんだよ。本人の口からは聞いちゃいないがな。」


「え? え? どうして……どうやって……」


「現場がかなり濡れてたから水の魔法ってことは分かるがな。理由は俺のイタズラさ。参ったぜ。」


「イタズラって……イタズラで城門を?」


「ちょっと弟に乗っかってアレックスちゃんにちょっかい出したらあの様よ。あいつアレックスちゃんが絡むとすぐキレるんだよな。今回もなー。あんな恐ろしい奴とは仲良くなるのが一番だぜ。」


「確かに……ついさっきも同級生の女の子に契約魔法をかけて借金を背負わせてました。」


「ガハハハ、容赦ねーなー! バカだろあいつ!」


こうして初対面にもかかわらず会話が弾む二人。ダミアンの話術の巧みさ、身分差や年齢差を感じさせない人懐っこさが伺える。


ダミアンのコミュ力はチート級です。

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[一言] 覇極流思い出した、蛇鉄槍使わない?六忘面痕しよう!
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