表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/3104

41、カース、入学2

髪をかき上げながら声をかけてきたのはアレックスだった。


「マーティン君だったわね。貴方さっき面白いことを言ってたわよね。狼ごっこ無敵とか。

あれは私に対する挑戦よね? 受けて立つわ!」


できる女は行動が早い!

ふふふ、面白い!


「やあアレックスちゃん。挑戦じゃないよ。お誘いだよ。一緒に狼ごっこしようよ。」


少々馴れ馴れしいが子供なんだし別にいいだろう。

付かず離れずを決意したことなど忘れよう。


「むむっ! 初対面で愛称呼びとは……さすが好色騎士アラン卿のご子息ね。

しかもお誘いだなんて……」


マジか、父上ってそうなのか。

いや、若い頃の話かも知れない。


「公職? 騎士はみんな公職なんじゃないの?」


五歳に好色を理解できるわけないだろ。

まあ公職もなお理解できそうにないが。


「騎士はみんな好色ですって? そんなことあるわけないわ!

そんなの王都の西や南方の騎士だけよ!」


そうなのか。


「ふーん。そんなことより狼ごっこしないの? みんなでやらない?」


「み、みんなでやる、で、ですって!? 何て破廉恥な!」


だめだコイツ、五歳でどんな発想してんだよ? 姉上に近いのか……


「はれんち? って何? 狼ごっこやらないの?」


「そ、そうよね! 狼ごっこの話よね! もちろんやるわよ! 明日の放課後よ!

他に誰か呼んでもいいのよ!」


「うん、みんなでやろうね!」


やっぱり友達がいないのか。

セルジュ君達に声をかけておこう。


「じゃあアレックスちゃんまた明日ね。

僕のことはカースでいいよ。」


「ふふん、いい心がけですわ。カースと呼んであげます。ではまた明日、御機嫌よう。」




呼び捨てかよ! 確かにそう呼べとは言ったけど!

今度こそ帰ろう。父上とマリーが待っている。


「父上お待たせー。ちょっと話し込んじゃった。」


「おおーもう友達ができたか。えらいぞ。

セルジュ君達以外なんだろう?」


「うん、アレクサンドリーネちゃんて言う女の子。アレクサンドル家だって。明日狼ごっこするの。」


「おっ、女の子とはやるじゃないか。

しかもアレクサンドル家ってことは騎士長の娘さんだろうな。」


「へー、アレックスちゃんも父上を知ってたよ。こうしょく騎士なんだって。父上は有名なんだね!」


「う、うむ、昔のアダ名だな。大昔のな。」

(さすが俺の息子、初日で騎士長の娘と仲良くなるとは。まああのオッサンは堅物だからな。娘もどうせガチガチの貴族娘なんだろうな。何にしてもカースが楽しく過ごせそうで安心だ。)


父上がやけにニヤニヤしているな。我が子の入学が嬉しいのかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ