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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第1章

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341/3106

341、領都の災難

こんな時間にもかかわらず代官は仕事をしていた。やるなぁ……


「失礼いたします。緊急のお知らせに参りました。」


「入れ。」


「はっ! 失礼します。」


「ほう、騎士長だけかと思ったら。君は確かカース君だったな。緊急か。」


そして騎士長たるアレクパパから事情が説明される。


「なるほど。クタナツとして強気の姿勢を示しておくのは悪くない。むしろ誰にもできない奇策と言える。何度もカース君に甘える訳にもいかんが今回はぜひやってもらおう。」


そして代官は書状を(したた)めている。


あれ? 書き始めて印璽を押すまで二十秒ぐらいしかかかっていない。封蝋を含めても一分と経っていない。何て書いたんだ?


「城門を破壊したならこれを付近に落としておいてくれ。」


「分かりました!」


そして私は代官府の庭から飛び立った。領都より戻って一時間と少ししか経っていない。七時過ぎだろうか。

冬なので空はもう真っ暗だが、天測と羅針盤のお陰で迷うことはない。




一時間足らずで領都に到着。本気で飛ばせばこんなもんだ。


さて、私は現在北の城門上空にいる。

まずはここから大き目の『水球』

城門にダメージを与えつつ辺り一帯を水浸しにする。

騎士が飛び出してきた。周囲を警戒している。まだ上空には目が向いていない。


『落雷』


全員痺れてもらう。


城門警備の騎士は見る限り二十人程度。まだいるかも知れないが『浮身』

倒れている騎士全員を浮かせて城門から離す。これで全員離れたと見なして『水球』


今度はただ落とすだけでなく撃ち出す。魔力もたっぷりと込めてあるので破壊力は巨大鉄球と遜色ない。城門を城壁ごと上から押し潰す。

次は前から『水球』

城門は内側に倒れ、崩れかけだった城壁は完全に崩れ去った。

おまけとばかりに近辺の城壁にも『水球』

警備の騎士が何人か寄ってきたので、ここまでだ。

代官の書状は風操を使い寄ってきた騎士に届けておく。誰にも私の姿は見せない。領都には姉上がいるからな。


辺境伯邸も潰しに行きたかったけどソルダーヌちゃんがいるからな……

よし、魔法部隊が出てくる前に逃げよう。




クタナツに到着。先ほど同様、代官府の庭に着陸する。近くの騎士さんに代官を呼んでもらおうと思ったらもう居た。


「ただいま戻りました。城門とその周辺の城壁を破壊して参りました。書状は騎士に渡してあります。私の姿は誰にも見られておりません。」


「御苦労だった! 褒美は楽しみにしておいて欲しい。できれば希望を言ってくれるとありがたい。」


「分かりました。考えておきます。では失礼いたします。」


その後、騎士団の馬車でアレク宅に顔を出してから自宅へ帰った。まったくハードな休日だったな。だが、私のアレクに手を出す奴は許さん。

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