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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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266、リゼットとダミアンの新居

しがみついてくるリゼットの腕がより力強くなった気がししつつ、歩みを再開。

それにしても、貴族街を出てすぐの場所で襲ってくるとはあいつらも後先考えてないよなぁ。たぶん襲いたくて仕方なかったんだろ。チンピラあるあるだな。欲望を制御できないタイプだろ。

リゼットんちは貧民街の方だって言うし、どうせならそっちで狙ってきた方がやりやすいだろうにねぇ。まぁ使い捨ての威力偵察なら別にどっちでもいいのか。

むしろ夢遊病のように騎士団詰所に向かうあいつらを見て私の素性にも確信を持ちそうだな。まぁ、あいつからが無事に詰所まで着けるはどうかは知ったことじゃないが。普通口封じされるよな?


「なあリゼット。」


「はい何でしょう?」


「さすがにもう飛んでいいんじゃない?」


「えぇ〜? もう少しカース様と歩いていたいですぅ〜!」


「ここからの道はしばらく襲いにくいだろ。貧民街の手前から歩けばいいんじゃない?」


「そ、それはそうですけど……」


「じゃ、飛ぶぞ?」


「ま、待ってください! い、いいじゃないですか! 私がこうしてカース様と歩きたいんですから! だめですか!? ねっ! い、いいでしょう!? ねっ? ねっ!」


なんかすっごい必死なんだけど……こいつ自分が人妻ってことを忘れてるな? これ人によっては不義密通だと難癖つけられてもおかしくない状況だからな? まあ難癖じゃなくて正論なんだけどさ。


「誰かに難癖つけられても知らんぞ?」


「いいんですいいんです! ダミアン様は帰ってこないしいっつもラグナさんと一緒だし! 私なんてどうせ金蔓でしかないんですから!」


あーらら。そういうことか。まったくもう。リゼットったら素直じゃないんだから。それともカールスの誕生もあってダミアンに情が生まれちゃったのかな? 商売オンリーの女かと思えば。


「金蔓ってより金主だろうな。ダミアンはリゼットの金がないと何もできないんじゃない?」


「それは……その通りですけど……」


やっぱそうなんかい。たぶんだけどトンネル工事の予算はある程度余裕見てるんだろうけど、それ以外の動きをするなら自腹でやるしかないもんな。職人や冒険者への差し入れとか、自分の護衛とか。あと新居か? 新居の使用人もいるなぁ。

他にはそうだな……トンネル工事の警備に五等星を雇いすぎて足りない分はリゼット銀行からって線もあるな。


「だろ? 今やダミアンはリゼットなしでは生きていけないんだからさ。自信持てって。つーかダミアンが辺境伯になったとしてもさ、もうずっーーっとリゼットに頭ぁ上がらないだろうな。夫婦喧嘩でもしたら言ってやれよ。『誰のおかげで辺境伯になれたと思ってんだい!』ってさ。」


「あははははは! それは素敵ですね! 絶対言いたいと思います。でもその質問するとダミアン様なら『カースのおかげだろうな?』って返すと思いますよ?」


「あー、それはあるかもな。何だかんだで白金貨をどっさり貸してやったわけだし。」


「あ……カース様。いきなりなんですけど、カース様の口から『白金貨』と聞いてふと思ったことがあります。私やダミアン様を殺せなかったドフトエフ様はどこを狙うのかってことなんですけど……」


『誰』でもなく『どこ』と来たか。それならもう、一つしかないじゃん。


「工事現場か? それもトンネルのど真ん中とかさ。」


「さすがカース様。気づいておられましたか。例えば使い捨ての奴隷が(いにしえ)の魔石爆弾なんかを坑道のど真ん中で使ってしまったら……職人は全滅ですし現場はことごとく落盤でしょう? 恥ずかしながら今気づきました。明らかに私やダミアン様を狙うより簡単です……」


その手があったか。私なんか考えもしてなかったよ。問題は魔石爆弾なんて今時手に入るかってことなんだが。これが去年ならヒイズル経由でいくらでも手に入ったんだろうけど。今ってどうなんだろ。


「ちなみにリゼットが魔石爆弾を用意するならどうする?」


「馴染みの魔道具職人や錬金術師に依頼します。もちろん依頼料をケチるような真似はしません。」


錬金術師か。普段はポーションばかり作ってる連中だが、素材さえ用意すれば魔石爆弾だって作れるもんだろうか。


「じゃあそいつらに当たってみたらどうだ? 魔石爆弾作ってくれって。で、断られたら理由を追求するわけよ。もしかしてすでに同じ依頼を受けてる奴がいるかも知れんぞ?」


「その手がありましたか! さすがカース様! すぐに動きます! 申し訳ないのですがすぐに自宅までお送り願えませんか!?」


「最初からそう言えばいいのに。」


『浮身』

『風操』


とりあえず破極流の道場方面へ飛ぼうか。




「ここからなら近いか?」


『はい! もうすぐです! こちらです!」


貧民街あたりで刺客が待ち構えてるかと思ったけど、飛んできたら分からないだろうな。なんせ適当な空き地に着陸したんだからさ。たぶんここって破極流道場の庭じゃない? そこなら数回来たことがあるんだけど暗くてよく分からないんだよなぁ。


さて、ダミアンとリゼットの新居はこの近くか。何を考えてるのかわざわざ貧民街に建てやがって。まあ、そりゃあ確かにここらなら土地が空いてるわな。


さぁ、新居はどこだ?

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貧民街の新居はどこだ。
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