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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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260、推参リゼット

おっ、アレクが出てきた。えらく長風呂だったなぁ。待ち遠しかったんだぜ?

うほぅ、湯上がりのアレク……いつもより艶っぽいのは気のせいか? いや、そんなことはない。間違いなく艶っぽい。頬なんかほんのり赤くてさ。髪だってまだ少し濡れてるし。よし、乾かそう。


「アレク、髪がまだ濡れてるよ。乾かすね。」


「あ、うん、あ、ありがとう。」


微風(ほのかぜ)


指先からドライヤー魔法だ。髪を梳かすように撫でるように。


「あぁ……いい気持ちよ。やっぱり髪を乾かすのはカースの指に限るわね。」


「ねーカース君、それ私もやってほしいんだけどー。」


おや? サンドラちゃんがどことなく拗ねてるような? まるで仲間外れにでもされたかのように。


「いいよー。ちょっと待ってね。」


乾燥一発で終わらせてもいいのだが『それ』と指定されちゃったからな。同じように乾かしてあげねばなるまい。ここまで丁寧にはやらないけどね。熱量も風力も増し増しでささっと終わらせてやるぜ。アレクの髪が終わってからね。


「ま、魔王、その、わ、私も……」

「それすっごい気持ち良さそうなのね! 魔王さん私もお願いしたいのね!」


「いいけど順番待ってろよ。」


この二人こそ乾燥一発で終わりでいいんだけどなぁ。


「カース様ぁぁーー!」


うおっ、びっくりしたなぁもう。いきなり扉が開いたかと思ったら、リゼットか。おや、一人か。


「きゃー! こんな人前でどんな行為を!? あっ、髪を乾かしてるんですか!? きゃーもう身嗜みを整えるところを他人に見せるなんてもうカース様ったら!」


いきなり元気だなぁ。


「久しぶりだな。元気そうじゃん。いきなりどうした?」


「どうしたはないでしょー! カース様が昼間うちに来てくださったと聞いたものですから! 何を置いても一目お会いしたいと駆けてきた乙女心が分からないんですか!」


「何を置いてもって割には髪が濡れてるな。ひとっ風呂浴びてきたのか?」


ここで入ればよかろうに。


「当たり前じゃないですかー! カース様にお会いするのに汗臭かったら死ねますよ!」


「ははは、そいつは悪かった。乾かしてやるからちょっと待ってな。」


アレクの髪はもうすぐ乾くことだしね。


「元気そうねリゼット。調子はどうかしら?」


「お久しぶりでございますアレックス様。たぶん近いうちに、うちが領都一の大店になれそうです。それもこれもカース様のおかげですわ。」


マジかよ。マイコレイジ商会すごいな。やっぱ公共事業をガンガン受注してるから?


「あらそう。景気が良さそうで何よりだわ。でもそうなるとアジャスト商会も黙ってられないんじゃない?」


「そうなんです。あちらは長男派ですしここで退いたら没落しか残ってませんので。そこでちょーっとばかりカース様に相談したいこともありまして……」


ほう? 相談ねぇ。


「よし終わり。今日もいい手触りだったよ。」


アレクの髪はシルキーブラックモスもかくやというほどの手触りだよね。


「いつもありがとう。カースがこうやって乾かしてくれるおかげでいつもきれいなのよ。」


うふふ、お礼はほっぺへのチュッか。最高だね。


「よし、サンドラちゃん待たせたね。リゼットも来な。」


両手で同時にやろうではないか。


「えー、アレックスちゃんみたいに丁寧に甲斐甲斐しくやってほしいなぁー。」


「私は贅沢言いませんわよ?」


「はい終わり。二人ともあんまり濡れてなかったね。」


これは本当。見た目より湿ってなかったなぁ。


「んもぅっ! カース君たら! 女の子に向かってあんまり濡れてないなんて失礼ね! 私これでもすっごいんだから!」


「私はむしろカース様に濡らしてほしいですわ?」


この二人面白いなぁ。サンドラちゃんは酔ってるんだろうけどさ。スティード君達が入れ替わりで風呂に行ったからって言いたい放題か?


「はい次ぃー。」


トマトちゃんとにんじんちゃんね。この二人もあんまり濡れてなくない? そこそこ時間が経ったことだし。




そうでもなかった。もっとちゃんとしっかり拭いてから出てこいよな。まったくもう。


「魔王……あんたすごいのね。」

「ふぃー魔王さん気持ちよかったのね。そういうのって確か床上手って言うのね。」


言わねーよ!

あ、そういえばドライヤーの魔道具ってないんだっけ? たしか上級貴族は髪を乾かすのにすっごい高い布で拭くとか聞いたことがあるけど。その布だって魔道具みたいなもんだよなぁ。きっとかなり水を吸うんだろうし。


「さーて、それじゃリゼット。相談を聞こうか。飲みながらさ。」


「はい! ありがとうございます!」


私の両サイドをアレクとリゼットが陣取った。

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床の意味が違うって。
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