259、ガールズトーク!
カース達が食堂でわいわい話している頃、アレクサンドリーネ達も湯船で盛り上がっていた。
「それでそれで!? カース君って夜どうなの!?」
「ど、どうって……その、私が満足するまで……何度でも、その……ねぇ?」
「ほええ? 魔王の奴ああ見えてあっちの方は強いの……」
「さすが魔王さんなのね! どんな風に触ってくれるのか興味あるのね! どうなのね女神さん!?」
「ど、どんな風に触る!? ……と言われても……その、ふ、普通に、優しく、撫でるように……で、でも時には乱暴にしてくれて……荒々しくてかっこよくて……もうだめって感じになっちゃって……ねぇ?」
「もっと具体的に聞きたいわ! どこをどんな風に触ってくれるのかしら? さあさあ! ここ? それともここ!? さあ! さあさあ!」
サンドラがヒートアップしているようだ。間違いなく酔っているのだろう。この四人の中ならば魔力は高い方なのだが。
「ちょっ、サンドラ、うわっ、そんなに? 女神の肌、柔らかそう……」
「柔らかいだけじゃないのね。きっとすべすべなのね。男からしっかり愛されてる女の肌はいくらでも艶が出るものなのね!」
「んっ、もうサンドラちゃんたら。私よりサンドラちゃんの夜の方が気になるわよ? だって、夫となる男が二人いるんだもの。しかも、二人とも屈強なクタナツの男。どうなのサンドラちゃん?」
「んふふふぅ。アレックスちゃんなら分かってくれると思うんだけどぉ? すっごいわよ? だってほら、二人いるじゃない? それを一日ごとに相手するわけだからぁ。二日分の力をぶつけてくるわけなのぉ。」
「ちょ、サンドラ、そんな、うっわ……」
「ミラノ顔真っ赤なのね。処女っ子には刺激が強かったのね。」
カースから派手顔と評されたトマトちゃんことミラノの男性経験が暴露された。が、果たして正解なのだろうか。
「あら、意外ね。スカーラは派手に遊んでるって聞いたけど、あなたは違うのね。」
「ちょっ、ちがっ、そんなことねーし! 私だってなあ! 男の一人や二人まとめて相手してるってんだよ!」
「えー? ミラノのえっちー。二人まとめて相手するなんてウチでもしたことないのね。すごいのねー。」
「えっ? スカーラ二人同時に相手したことないの?」
「ええ〜サンドラはあるのね? あの二人なのね? 一人でもすっごいって言ってたのに二人まとめてだったら……えっちっちなのね!」
「サンドラちゃん……すごいのね……」
「ち、違うから! さすがにそれはないわよ! そ、そりゃあ将来的にはそれもいいかな、なんて思ってるけど……」
「ミラノの顔がすっごい真っ赤っ赤なのね! 刺激が強すぎたのね! ミラノはうっぶうぶなのね!」
「ちょっ、ちがっ、こ、これはお風呂がいいお湯だから……そのくらい平気だし!」
「ほんとにぃ〜? じゃあ今夜フェリクス様に二人まとめて可愛がってもらうのね〜?」
「おっ、おお、も、もちろんだよぉ! ここまで来たんだから覚悟ぐらいできてるってんだよぉ!」
もちろん彼女達はフェリクスこと村長がすでに出かけたことなど知らない。
「ふーん? そうなのね〜。ところで女神さんとしてはどうなのね? フェリクス様って死ぬほどきれいな顔してるのね。グラッと来たりしないのね?」
「え? 私? うふふ、するわけないわよ。カース意外の男なんて目に入らないわね?」
「あれ? でもアレックスちゃんいつだったか剣鬼様にドレスを褒められてちょっとヤバかったって言ってなかった?」
「あっ、ち、違うのよ! あれはその、単に、その、剣鬼様が素敵で、だから、違うんだから!」
ここにカースがいれば『うろたえるアレクってめちゃくちゃ可愛いな』とでも言うのだろうか。
「剣鬼? 名前は聞いたことあるけど、そんなにかっこいいの?」
「あれぇミラノ気になるのね? 浮気するのね?」
「ちょっ、違うし! だいたい浮気とかそんなんじゃないし! スカーラこそ剣鬼は気にならないのかよ!?」
「ならないのねー。今ウチはフェリクス様一筋なのねー。」
「あら二人とも。剣鬼様はフェリクス様そっくりよ? 今のフェリクス様をもう五、六歳加齢させた感じかしら。すっごく素敵な方よ?」
アレクサンドリーネの口からこのような言葉を聞くと、さすがのカースも嫉妬の念を覚えるのではないだろうか。
「あれぇー? アレックスちゃんもやるわねぇ〜? カース君が聞いたら何て言うのかしらぁ〜?」
「も、もうサンドラちゃんったら……カースはこんなの気にもしないわよ……」
そうは言いつつも時には妬いて見せて欲しいのが女心の複雑なところだろう。
「ははぁーん魔王の奴ったら女神がどこにも行かないと思って安心しきってやがるな?」
「女ならたまには妬いてほしいものなのね?」
「ど、どうかしら。カースは私のこと信頼してくれてるから。そ、そりゃあカースは無駄な嫉妬なんてしてくれないわよ。」
「カース君はだめねぇ。女心が分かってないのよ。よーしこうなったらカース君に嫉妬させるのよ。やっぱり目の前で剣鬼様を褒めるのはどうかしら?」
「た、たぶん一緒になって褒めることになると思うわよ……」
「あはははは! 魔王だめじゃん! なら他の男だとどうだい?」
「それこそフェリクス様とか? 言っちゃ悪いけど魔王さんよりめちゃくちゃきれいな顔してるのね。」
「それも効かないわね。フェリクス様の顔は確かに綺麗だけど。でもカースだって私がドキドキする男なのよ? あの顔が私は大好きなんだから。」
「はー、やめやめ。見てらんなくなっちゃったわ。こういう時、ご馳走様ですって言うんだったかしら。まったくアレックスちゃんときたら。」
「そうなるとサンドラだよな? ほ、本当に二人まとめて相手してないのかい?」
「後ろから前からなのね? してないのかなのね?」
ガールズトークはまだまだ終わりそうにないようだ。




