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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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234、サンドラの判定

さあ、いつもの解体場に到着。

楽園の城壁北側、城壁と堀の間のスペースだ。ここって幅は五メイルもないけ代わりに左右は二キロルあるからね。まず他の冒険者と場所争いをすることになんてならないぜ。


むっ、スティード君とセルジュ君は解体の最中か。解体前の魔物も解体後の肉も魔力庫の中だろうからどのぐらい集めたのか分からんなぁ。今解体してるのは二メイル級のオークかな? 正面から魔法なしで戦うと中々手強いやつだね。


アレク達はどこだろ?


おっ、いたいた。やってるね。おお、二人とも冒険者風の格好してるじゃん。特にアレクは珍しいなぁ。男装とも言えるか。新鮮でいいなぁ。

それはそうと、あれは何だ? 七、八メイルはあるんじゃないか? だが、あれを全部きっちり解体してもまだ私には敵うまい。もっとも味は分からないし、あれのみとは限らないしね。


よし。日没までもう少し時間あるし、私もギリギリまで解体しよっと。




さて、タイムリミットか。

日が沈み、楽園(エデン)にいつもの夜が訪れる。だが、静かに腰をおろすってわけにはいかない。勝負の時間だ。


自然とスティード君達の解体場所に集まった。見た目だけは全員手ぶらだ。


「さあ、勝負よ。誰からにする? と言いたいところだけど、カース君からがいいわ。だって気になるもの!」


サンドラちゃんたらウキウキだね。頬が血飛沫でところどころ赤いのは夕日とは関係ないだろうなぁ。頑張ったんだね。ちなみにアレクの頬はきれいだな。解体技術の差と見たね。


「いいよ。僕のはこれね。」


『風壁』を地面に敷いて……魔力庫から解体済みのブラックブラッドブルを出す。

背ロースが三十二本、モモが四本だ。

オウルベアーは解体してないので出さない。


「ブラックブラッドブルだよ。ではアレク、計ってくれる?」


「さすがカースね。一体何匹仕留めたのかしら。」


「アレックスちゃん待って。カース君、モモはだめよ? 解体が甘いわね。」


なん……だと……?


「甘い? 後は各自で切り分けられる状態ならいいんじゃなかったっけ?」


「ええ、もちろん。でもカース君たら冒険者を想定してるんじゃないかしら? 今夜の宴会用に。」


「あぁうん。そりゃあもちろん。え、まさかそこらの平民でも切り分けられるようにバラすがあったの?」


「もちろんよ。だって楽園の住人は冒険者だけじゃないでしょ? ここの宴会は全員参加が基本なんじゃないかしら。」


くっ、それはもちろんそうだけど……


「そうだね。言われてみれば。」


「なら分かってくれるわよね? 背ロースはまあもう少しトリミングしておいてもらいたいところだけど、適当に輪切りにするだけでも美味しいもの。でもモモは部位が複雑に絡み合ってるから、適当に切るだけじゃあだめね?」


くっ、正論だよ……

内モモ、外モモ、シンタマにランプ。モモ肉は大きく分けると四つにバラせるからな。

皮を剥いで後脚を外すだけでもまあまあ手間なのに、そこまでやるとさらに手間だからやらなかったんだよ……冒険者なら誰でもそのくらいできるからね。


「参ったよ。サンドラちゃんの言う通りだ。背ロースだけでお願い。」


モモは収納っと。どうせ後の宴会で食うのは食うし。本当は少しぐらい熟成させた方がいいんだろうけどね。これまた手間だし、捌きたて鮮度抜群のブラックブラッドブルだってそれはそれで美味しいからね。


『計量』


さあ、何キロルだ?


「八百三十二キロルね。さすがカースだわ。」


「ありがと。これだけあれば今夜の宴会は余裕だね。」


モモだってあるし、未解体の部位だってどっさりあるし。

おっと、計り終わったら収納しておかないとね。風壁で囲んでまとめてドンと。


「やるわねカース君。でもヒレを取らなかったのは惜しいわね。さあ次はスティードとセルジュよ!」


「参ったなぁ。カース君すごいなぁ。僕らはこれだよ。」


「オークの群れがいてね。とても全部は収納しきれなかったんだよ。だから現場で解体して持てるだけ持ち帰ったんだ。あ、ちなみに森で出会った冒険者さんに場所は教えてあるよ。好きに持ち帰ってって。」


さすがスティード君。オークの群れでも問題なしか。普通は命が危ないってのに。

そしてさすがセルジュ君。敢えてオークの死体をそのままにしておいたんだね。もし冒険者に出会わなければ後ほど私を連れて回収に行く気だったと見た。死体の放置はマナー違反だからね。


「モモ、スネ、背ロース、バラ、首、肩、前脚、そしてヒレ。上手くバラしてあるわね。前脚や首は煮込むことが前提だから敢えて小さくはしてないのね?」


「そうなんだよ。前にサンドラちゃんがオークの煮込みを作ってくれたじゃない? その時に言ってたよね。オークの首や前脚は塊のまま煮込むといい味が出るって。実際あれは美味しかったもんね。」


ほう。そう来たか。審査するのはサンドラちゃんだからそうやってサンドラちゃんをクリアしたわけか。やるねぇ。


『計量』


「三百三十三キロルね。」


おお、ゾロ目。やるじゃん。でも、私の勝ちだな。味でも重さでも勝ってる。バリエーションでは負けてるのが気になるところではあるな。


「じゃあ最後、私達の番ね。」


あのデカい魔物か。さっきはチラッとしか見てなかったけど、あれは何だったんだろうね?

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サンドラちゃん、何か秘策が?
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