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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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233、秘策『盗賊バラシ』

おお、いかんいかん。かなりぼーっとしてたな。もう三十分以上経ったんじゃない? ここまで待っても魔物が出ないとは……もしかしてこの近辺ってマジでさっきの爪梟熊(オーガベアー)がボスだったのか? あの大量の糞もあいつのでさ。そう考えると魔物が全然寄ってこないのも納得ではあるが……


まあいいや。さすがにこれ以上は待てない。移動しよう。


『水球』


しっかり消火しておかないとね。よしオッケー。


『浮身』

『風操』


結局まともな獲物は二メイル級の爪梟熊(オウルベアー)だけか。でもいっか。なんだからリラックスできたしさ。たまにはこんな時間があってもいいよな。よーし、楽園に帰ったらまたやろ。今度はアレクも一緒にさ。




さあ、また北にぶっ飛んでみた。今度はめちゃくちゃ森が濃いエリアだな。こいつは期待できるね。降りよ。


『風斬』


枝をスパッとね。

うほっ、やっぱ濃いな。さっきよりさらに暗い。これもう薄暗いとは言えないなぁ。冬の雨の日より暗いね。


着地。うえっ、地面めっちゃぬかるんでるじゃん。雨降ったのか? でもここの木の繁り具合からすると少々の雨じゃあここまでぐじゅぐじゅになりそうにないが……

さて、ここらに魔物はいるかな?


『魔力探査』


おお? めちゃくちゃいるじゃん! でも姿は見えないなぁ。地面に潜ってんのか、それとも枝の繁みに隠れてんのか。


『火球』


ほれ、出てこいよ。程よい焚き火で暖まろうぜ?


げっ、地面から湧き出てきやがった……大量のスライムが……あんまりだ。

魔境で出会いたくない魔物トップクラスじゃん。こいつら何の素材も落とさない上に倒すためには魔石を砕かないといけないって最悪だよなぁ。かと言って剣や槍を使うと傷むし。何の儲けもないどころか損するばっかりの魔物なんだよなぁ。私以外は。


水滴(みなしずく)


こいつでスライムを赤く染めてから。


『金操』


魔石のぶっこ抜きだ。私はこれができるからね。スライム相手には無双できるんだぜ。ふふ、悪いね。スライムの魔石は普通にレアだからね。ドワーフ連中にプレゼントしてやろうかな。


しかしながら……食材が全然ゲットできてない……

このままでは私が最下位になってしまう。しかも今からじゃあ大物を見つけたとしても解体の時間がない。もしかしてもう詰みなのか?

いいや、まだだ。まだ終わらんぞ。

私には秘策がある。大物をゲットしつつ解体も手早く終わらせる秘策が。


そのためにも旨そうな大物と出会わなければいけないのだが……


『魔力探査』


くっ、さすがにもういないな。この近辺なんてスライムだらけだったんだろうからな。まともな魔物が棲息できる環境じゃない。

仕方ない。またぶっ飛ぶか……頼むぜ? 三度目の正直ってことで。


『浮身』

『風操』


そーれ気の向くまま行ったれ行ったれーーーー! まあ方角は北なんだけどね。




むっ、今度こそ居そうな気配。まあ魔力探査を使いながら飛んだだけなんだけどさ。

そこそこの魔力反応がぽつぽつと。大物だったらいいなぁ。


『風斬』


さあ、枝を斬って着地だ。やはり森が濃いから降りてみないと何がいるか分からないんだよなぁ。


おっ! こいつは大当たりか!?


ブラックブラッドブルじゃん。大物ってほどでもないけど、どいつもこいつも三メイル級か。それが十数匹。

ふふ、勝ったな。


『轟く雷鳴』


悪いな。全員寝てもらうぜ?

黒焦げになるほどの威力じゃあない。ただ広範囲に撃ちたかっただけだよ。


よーし。撃ち漏らしなし。全員その場に倒れたな。


さあ、ここからが秘策の出番だ。

悪いなサンドラちゃん。私だって勝つためなら何でもやるんだぜ?


まずは全てのブラックブラッドブルを一ヶ所に集めて……『浮身』


次は全て眠らせる……『永眠』


そして一匹だけトドメを刺す……『風斬』


首をスパッと斬ったら……『浮身』


両脚を上にして浮かせる。

その上で『重圧』

両前脚を固定し、動かないようにする。

さあ、準備完了だ。


では解体スタート。


はい終わり。

わずか十分。


では次行こうか。

同じように吊ってから固定して……と。




よーし全部終ーわりっと。十数匹のブラックブラッドブルの解体が一時間半ぐらいか。なかなかいいペースじゃん?


この感じならまだ解体をやめなくていいか? 日没までたぶん残り一時間ってとこだろ?

なんせ秘策ってのが背中の肉だけを取ることなんだからさ。いわゆる盗賊バラシって言うんだったかな。

ゲットできる部位は背ロース、人間で言うところの脊柱起立筋のみをいただいたのさ。ここは面倒な手順もいらないし、何なら吊る必要すらない。魔物を寝かせたままバラすことも簡単だしね。しかもたっぷりあるし、その上旨い。

一匹あたり二本で五十キロルはある。これは勝っただろ。


もうちょい時間があるからモモを狙ってみようかな。こっちは背ロースに比べるとちょっと手間なんだけどさ。でも重量で言えばモモはやっぱたっぷりあるからね。

本当はヒレも欲しいんだけど、そっちはさらに手間だからまた今度。なんせ解体中の魔物は収納しとけば済む話だしね。本当の盗賊バラシと違って捨てて帰ったりなんてしないぜ?


さあ、サンドラちゃん。私に勝てるかな?

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