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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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196、秘伝!エルフの飲み薬

どうだ? 実は生ったか?


おお……やったぜ。一発だ。澄んだ翠、若葉色。なんてきれいなんだ……前回はじっくり見る余裕なんてなかったからなぁ。ほぉ、ソフトボールより少し大きいのかぁ……


おっ、村長自ら捥ぎに飛んでくれちゃって。ありがとね。


「見よ。さすがはカース殿だのぉ。見事な『イグドラシルの結晶』ではないか。では、行くぞ? カース殿の魔力がまだ必要だからの。」


「うん。覚えてるよ。そいつにもっと魔力を込めるんだったね。」


前回はもうめちゃくちゃに魔力ポーションを飲みまくったが、今回はネクタールがあるからな。たぶん楽勝じゃないだろうか。あとでイグドラシルにも魔力を注いでおかないとね。サンキュー。


「うむ。頼むぞ?」


「任せて。村長には手間をかけて悪いね。」


この実から飲み薬を作るのは村長にしかできないだろうからね。頼りにしてるぜ?


「や、やっぱりカース君めちゃくちゃね……何よあのめちゃくちゃな魔力……もうめちゃくちゃとしか言えないじゃない……めちゃくちゃよ……」


おっ、サンドラちゃんが驚いてくれてる。ふふーん。


「カースだもの。ほら、あれだけの魔力を放出したのに平気な顔して歩いてるわ。やっぱりカースね。」


アレクがすっごいドヤ顔してる。こりゃあ今夜のお務めはすごいことになりそうだな。ふふーん。


「そ、そうね……カース君だものね。はぁー、すごい魔力だったわぁ……あれだけもの魔力があの実に結集してるのね。一口かじっただけで全身が破裂したりしないかしら?」


「あり得るわね。カースの魔力がみっちりと詰まってるわけだし……ということはカースをかじるのと同じってことね!? んもぅサンドラちゃんたら!」


「何を考えてるのか分かるけど私がカース君をかじっちゃっていいのかしら? 部位にもよるのかしらね。」


「んまぁサンドラちゃんたら破廉恥なんだから! でも……ちょっとぐらいならいいんじゃないかしら?」


さっきからこの二人は何の話をしてんだか……スティード君とセルジュ君が少しだけ顔を赤くしてるぞ?


さぁ着いた。村長宅の別棟って感じ? ここに祭壇っぽい所があるんだよな。忘れてないぜ?


「村長、ちょっと待ってね。ネクタールを持ってくるから。」


「うむ。先に行っておくでの。」


ネクタールは村長宅の客室に置いてあるんだよね。まさかここ数日で腐ったりはしてないよな?




うん。問題なし。一口で魔力満タンだわ。

さあ、ではいよいよイグドラシルの結晶に魔力を込めようか。


「お待たせ。準備オッケー?」


「うむ。よいとも。」


村長の目の前にはイグドラシルの結晶。何やら高そうな盃に置かれている。


では改めて錬魔循環から……

ふぅーー……


よし。

イグドラシルの結晶に手を触れ、魔力を流す。うっわ、そうそう。こいつってこんな感じだよね。まるでオリハルコンみたいにさ、魔力を吸うってより食い尽くすって感じなんだよね。がんがん喰らいやがるじゃないの。

おっほ、もう空になるじゃん。貪欲な実なんだからぁ。


「アレク、お願い。」


「ええ。はいカース。」


アレクにネクタールを汲んでもらう。そんで一口ほど……よし、もう満タンだ。がんがんいくぜ。




「よぉし。もうよいぞ。では後は任せるがいい。カース殿、すまぬが出ていってもらおうかの。なにせ秘伝なのでな。」


「あぁ、それは見ちゃいけないね。じゃ、悪いけど後は頼むね。」


「うむ。だいたい一時間といったところか。終わったら知らせるゆえの。」


「うん。じゃお先にー。」


村長一人に任せて悪いなぁーって気はあるけど、秘伝と言われちゃあ見れないよね。それにしても、何でも教えてくれる村長が隠す秘伝とはね。ちょっとだけ気になるじゃないの。




「カース、大丈夫? 疲れてない?」


「うん。大丈夫だよ。ネクタールが効いたせいかすっごく元気だよ。」


これは本当。めっちゃ繊細な魔力放出をしまくった後に今度は大量の魔力放出をしたってのに。ネクタールやばいね?

合計四口ほど飲んだけど今のところ全然大丈夫なんだよね。頭痛も吐き気も全くなし。問題ないのが逆に心配って変な気分だけどさぁ。


「兄貴ぃい! あんたすげえよ! めちゃくちゃすげえよ!」

「まじすげえって! どうなってんだよ!」

「あんだけの魔力ぶっ放しといてなんで平気なツラできんだよお!」


おお、こいつらか。いつの間に三人揃ったんだろ。


「うるさいわよ。カースなんだから当然よ。それよりブラージ、何か料理はできるかしら?」


「ああーん? できるに決まってんだろ『風弾(かぜはじき)』痛っ、何すんだよ兄貴ぃー!」


「アレクに偉そうな口を利くんじゃねーよ。ちゃんとお嬢様って呼んでるんだろうな?」


まったくもう。私に対する口の利き方はどうでもいいけどさ。アレクに乱暴な口は許さんぞ。


「当ったり前だろぉ? なーお嬢様ぁ?」


「そうね。問題ないと思うわ。」


「アレクがそう言うなら問題ないね。で、昼飯はこいつらに作らせるの?」


アレクにしては珍しいね。


「ええ。だって、ねぇ?」


ねぇ? と言われても……こんな時間からそんな濡れた目で見られても……ねぇ?

さすがの私も村長が大変なことやってる最中に自分らだけお楽しみってのは気が引けるぞ。アレクったら悪い子だなぁ。


「そうだね。じゃあ広場に行こう。そこでのんびり料理を待つとしようか。じゃあお前ら、楽しみにしてるぜ?」


「仕方ねーなー。兄貴がそう言うんじゃあよー」

「よっしゃ、そんなら俺ぁ緑刃蜥蜴(ベレイムリザド)のマイティベイジ漬け焼きにすんぜ」

「おお、それいいな。そんじゃ俺は普通に鬼裂水牛(コルヌブファーラ)の香草焼きにすっかなぁ」


よく分からないけど美味そうじゃん。ちょっとは期待してるぜ。


「えっ、ひ、広場で……? も、もうカースったら……」


アレクはアレクで勘違いしてるのか喜んでるのか。かわいいねぇ。

悪いけど勘違いなんだよなぁ……

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― 新着の感想 ―
アレクはカースにベタ惚れですな。
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