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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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137、自己腕紹介

おっ、まずは酒が運ばれてきた。樽かよ……後はセルフで飲み放題ってわけだね。

となるとやはりスティード君に飲ませるしかないな。そして宴会芸を見せてもらおう。


『水操』


全員のタンブラーに酒を汲む。カムイには何かの乳が配られている。


『先に飲んでおいてくれ。じきに料理も行くでの』


おっ、村長からの伝言(つてごと)だ。ならば遠慮なく。


「みんな、村長が先に飲んでてくれって。」


「あらそう。なら遠慮なくいただこうかしら。せっかくカースが汲んでくれたんだし。」


「午前中からお酒ってなんだかすごく悪いことしてる気分ね。でも、それだけに美味しそうだわ。」


たぶん午前十一時は過ぎてるかな。十二時にはなってないぐらいだろうなぁ。


「では、エルフの皆さんに、乾杯。」

「「「「「乾杯!」」」」」

「ピュンピュイ」

「ガウガウ」


私達が飲み始めると、酒を持ったエルフが一人二人と寄ってきた。おっ、あの人は。


「お久しぶりねカースちゃん。ちょっと見ない間にまた凛々しくなったようだわ」


「あっ、どうも。お久しぶりです。お元気そうで何よりです。」


マリーのママだ。村長にはタメ口なのに、なぜかマリーママには敬語を使ってしまうなぁ。


「よく来てくれたわね。大勢で嬉しいわ。みんなカースちゃんのお友達なのね。ようこそフェアウェル村へ。」


もちろんアレクは友達なんかじゃないぜ? 友達より大事な人だぜ? つーかマリーママって私のことカースちゃんって呼んでたっけ? まあいいや。


「お久しぶりですわマルレッティーナベルタさん。みんなクタナツの友ですわ。」


もちろんフレッグは違うけど、見れば分かるよね。それにしてもやっぱアレクはさすがだよなぁ。ちゃんとマリーママの名前覚えてるんだなぁ。私なんか村長の名前すら忘れてんのに。エルフもドワーフも名前が長すぎるんだよ……


「んまぁそうなのね。本当によく来てくれたわぁ。たまには昼から宴もいいものだものね。」


『皆の者! 待たせたな! 宴を始めるぞ!』


おっ、村長の声だ。わざわざ『拡声』使ってるね。おお、同時に料理が運ばれてきた。エルフもぞろぞろ集まってきたねぇ。


『ではお前たち、左から順に自己紹介をしてくれ。儂らには男女の区別が精一杯なのでな』


あらあら、席を代わったせいでセルジュ君からになっちゃったね。緊張してるように見えるが大丈夫か?


「え、えっと、セルジュ・ド・ミシャロンです。カース君とは二歳からの付き合いです。えっと、その、『セルジュ君、挨拶代わりに村長に得意な魔法を撃ち込んでみて』えっ、ええぇ!? えーっと、得意な魔法は……『火槍(ひやり)』……です。」


『ほう? 丸い体に似合わず鋭い魔法ではないか。さすがはカース殿の友だけある。なあ皆の者?』


やっぱ無傷だよなぁ。つーか何した? ただ防いだわけではないし魔力消散でかき消したって感じでもない。もちろん魔力感誘で逸らしたわけでもない。ふっと消えたんだからさ。となると、もしかして……後で聞こう。


うんうん、エルフにも好評みたいだね。人間にしてはやるじゃん? って感じだけど……


「えーっと、次は僕かな。す、スティード・ド・メイヨールです。お、同じくカース君とは二歳参り以来の付き合いです。魔法は得意じゃなくて……『飛突(ひとつ)』……剣に少しだけ自信があります……ほんの少しだけ……」


『おうおう、良き威力ではないか。こんなのを食ろうては堪らんなぁ。人間とは面白いものよの』


やはり無傷。今度は普通に防いだって感じかな? 魔法障壁か何かで。

他のエルフの反応はいい感じかな。飛ぶ刺突なんてあまり剣を使わないエルフにはとっては珍しいんだろうなぁ。


「サンドラ・ムリスです。私もカース君とは二歳からの仲です。得意な魔法、と言えるほどではありませんが……『針刺(はりさし)』……」


おお、すごい。めっちゃ細いレーザービームって感じ? すっごく防ぎにくそうだが……


『これは面白い。まるで針か髪の毛ではないか。狙い所によっては大抵の物を突き通してしまうであろう。しかも込められた魔力は極小ときたか。いくら撃っても魔力が減りそうにないの。もっとも、代わりに精神や集中が削られそうだの。いや面白い』


大好評じゃん。無傷なくせに。あんなのが目に当たったら最悪だってのにさぁ。

思わぬ好評価にエルフ達も感心しちゃってるし。


『おっと、嬢ちゃんとカース殿は必要ないぞ。もちろん精霊様と狼殿もの』


あらら。せっかくアレクが何を撃とうか悩んでたのに。


「そうなると我だな。我はフレッグヴィズルヨルゲン。フレッグと呼んでくれ。ここより遥か南、セティアニアの地底に囚われ苦役に喘いでいたところを一族丸ごと魔王カースに救われた。魔王に興味が尽きないことと役に立ちたいがために領地にまで同行し住人となった。また、そなた達エルフにも興味が尽きぬ。得意な魔法などないが魔道具作りの腕ならドワーフ族の中でも上の方だ。ここには濃密な(マナ)が溢れているようだし何でも作れそうな気さえする。もし、こんな魔道具が欲しい、何か問題を解決したい、などあれば言ってくれ」


フレッグの挨拶が一番まともじゃないか……セルジュ君が緊張してたから助け舟のつもりで途中で魔法を撃たせたけど、余計だったかな?


「ピュイピュイ」

「ガウガウ」


あはは、二人ともちゃんと挨拶するんだね。偉いぜ。


『ほう? 一族丸ごととな? やはりカース殿だの。話題に事欠かぬ。さて、それでは皆の者、用意はいいか? 杯を掲げよ! はるばる来てくれた友に! 賓客に! 乾杯!』


「乾杯。」

「乾杯。」

「「「「乾杯!」」」」

「ピュンピュイ」

「ガウガウ」


あー、うっま。やっぱ村長の酒もいいよなぁ。あ、ドワーフの蒸留機とか欲しがるんじゃない? エルフとドワーフ共同開発の酒か……すごいことになりそうだわぁ。ちょっと楽しみ。


さてさて、何から食べようかな?

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種族関係なく仲良しですな。
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