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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第1章

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28、そして春

春が来ました。


例年より短い冬が終わり、また春が来た。

エリザベスは五年生となり、人生の岐路が近づいていた。


「いよいよエリは五年だな。どうだ?

進路については考えているか?」


「ええ父上、私王都の魔法学院を目指すわ。」


「何!? あそこは学校を出たばかりの者が行けるとこじゃないぞ?

各地の魔法学校をトップで卒業した者だけが行ける所だぞ?」


「分かってるわよ。だから行くのは領都の魔法学校を卒業してからよ。」


「だよな。びっくりしたぞ。それなら順当なところか……いやいや、それでも厳しい道だぞ。」


「まあまああなた。エリがこう言ってるんですから勝算があるんだわ。」


「それはそうか、どうだエリ? 行けそうなんだな?」


「もちろんよ。兄上と同じ、評定はバッチリだし、筆記も自信あるわ。となると後はやっぱり実技だけ。

改めて母上に鍛えてもらえばバッチリだわ。」


「そう。それなら厳しくしないといけないわね。経絡魔体循環からやり直しね。」


「うっ、そうよね。基礎が大事だもんね。

母上お願いします!」


「そうと決まれば明日から開始だな。私の出番はないかも知れないが、何かあったら言うんだぞ。」


「うん、父上もありがとう。領都には兄上もいるし、頑張るわ。

何よ兄上ったら試験の時期に帰ってくるって言ったのに。きっと悪い女に引っかかってしまったんだわ。早く私が行って虫を殺さないといけないわね……」


「おいおい、一年目から帰れるわけないだろ。そんな暇があるわけないさ。騎士学校の厳しさを舐めるなよ。

たぶん魔法学校も一緒だろうがな。領都に行ったからって会えると思うなよ。」


「そうよエリ、魔法学校をただ卒業するだけならまあまあ簡単だけど。魔法学院枠を狙うならかなり大変よ。

魔力が枯渇するギリギリまで使って、回復する時間を利用して魔法論などの勉強をするのよ。」


「わ、分かってるわよ。やってみせるわ。」




姉上もがんばるんだなー。

魔法学院に魔法学校かー、厳しいんだろうな。私は行きたくないな。

オディロン兄はどうするんだろうか。

私は気楽に魔力放出をがんばろう。

少し実験したいこともあるしな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんか両親の価値観が一般てきなら姉は潔癖過ぎて将来苦労しそう
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